富田がいる頃から、つまり、30数年にわたる、日本ハムのファンです。観戦は、90%以上ケーブルテレビですが、GAORA、sky・Aスポーツ+、J SPORTS(4を除く)、FOX、日テレG+などの地上波CS(フジテレビを除く)が見られるので、BS、首都圏のUHF(すべて見られます)を含めて、大半の試合を1回から終了まで観戦しています。
GAORAのキャンプ中継も、6時間ありますが、基本的にはすべて見ています。
キャンプインも目前に迫り、FA、トレードも一段落したかと思いますので、2014年2013年、2012年、2011年に続き、2015年1月30日時点で今季の陣容を個人的な希望を踏まえて書いてみます。以下は、これまでの選手の動きです。
8月21日 退団: アブレイユ。
10月1日 退団: 多田野。
10月3日 退団: 根本、佐藤祥、運天。
10月21日 退団: 尾崎、村田。
10月22日 退団: 赤田。
11月7日 退団: A・カーター、ミランダ。
11月18日 入団: レアード(3A・オタワ・リンクス)。
11月19日 入団: ガラテ(台湾・義大)。
11月20日 退団: 大引(フリーエージェント・ヤクルト)。
11月21日 入団: 有原(早大)、清水(九州国際大付属高)、淺間(横浜高)、石川(山形中央高)、瀬川(室蘭シャークス)、立田(大和広陵高)、高浜(横浜高)、太田(川越工高)、佐藤(愛知啓成高)。
11月26日 退団: 小谷野(フリーエージェント・オリックス)。
12月12日 入団: ハーミッダ(3A・ナッシュビル・サウンズ)
12月16日 入団: 田中賢(3A・ラウンドロック・エクスプレス)。
・退団(13人)
投手: 多田野、根本、佐藤祥、運天、A・カーター。
捕手: 尾崎、佐藤正。
内野手: 大引、小谷野。
外野手: アブレイユ、村田、赤田、ミランダ。
・入団(13人)
投手: 有原、石川直、瀬川、立田、ガラテ。
捕手: 清水、佐藤正。
内野手: 高濱、太田、田中賢、レアード。
外野手: 淺間、ハーミッダ。
栗山監督の3年間で優勝→最下位→3位と、あらゆる順位を経験したような感じだが、昨年は、先発投手陣が一気に若返ったり、栗山監督のリリーフ投手陣の乱暴な使い方を考えると、73勝68敗3分け、クライマックスシリーズファイナルステージ進出は評価できるところ。
今年は、退団した選手のうち、A・カーターは疲れが出て成績が悪くなってしまったところがあるためもったいない気もするが、それ以外は大きな影響はないように感じる。
入団した選手は、やはり、田中賢が大きい。大引以上に活躍できるのは確実で、大引、小谷野が抜けた穴は十分に補える。
また、レアードとハーミッダも、アブレイユとミランダの成績を上回れそうで、攻撃陣は厚みを増している。
◆スターティングメンバー◆
9 西 川 .265 8本 43盗(左)
6 中島卓.259 0本 28盗(左)
8 陽 .293 25本 20盗(右)
3 中 田 .269 27本 0盗(右)
D ハーミッダ.256 16本 0盗(左)(3A・ナッシュビル)
5 レアード.300 18本 0盗(右)(3A・オタワ)
4 田中賢.258 4本 12盗(左)(3A・ラウンドロック)
2 近 藤 .258 4本 3盗(左)
7 谷 口 .268 2本 3盗(左)
1番から3番までは、私が2014年に書いた通りで、昨年は以下のように書いていた。
「日本ハム版スーパーカートリオ。昨年の段階で、陽に、規定打席に届かない西川と中島を含めた3人で92盗塁と、100盗塁が目標だった大洋ホエールズのスーパーカートリオに肉薄している。
ちなみに、スーパーカートリオは、1985年だけ148盗塁を記録しているが、1986年は94盗塁に減っており、昨年の92盗塁はこれに匹敵するもの。
この3人がそろって規定打席に到達して走りまくれば、150盗塁も夢ではないし、走攻守の走に限っては優勝できるだけの数字。
西川と陽は、田中がいた時代の田中と陽と同じで、どちらが1番でも3番でも問題ないものの、西川は昨年は盗塁王をめざしながらけがに泣き、陽は昨年は18本塁打と圧倒的なパワーを誇った。そう考えると、1番・西川、3番・陽、というのがしっくりくる。
中島は、打撃が大幅に向上し、これだけ打てれば、足も速いことから2番を任せられる」。
2014年は、当初はこの通りにはならず、西川が3番、中島卓が控え、陽が1番、というスタートだったが、結局は私が書いた通りに落ち着いた。
2014年の盗塁数は、陽に脚のけががあって20盗塁と減少してしまったものの、それでも3人合わせて91盗塁と、2013年の92盗塁と同等。陽の脚が万全なら、3人そろって148盗塁も夢ではない。西川、中島卓は打率.280以上、陽はトリプルスリーが目標。
4番から6番までは、3番の陽も含めて、一発長打の魅力を持った強力打線。
中田は、2013年が打率.305、本塁打28本、2014年が打率.269、本塁打27本。今年こそ、打率.300、本塁打30本を達成。
ハーミッダとレアードは、日本でどこまでやれるかは未知数だが、5、6番は任せられそう。スターティングメンバーに左打者が多く、右、左が続かないようにするため、左のハーミッダが5番、右のレアードが6番。また、レアードのサードは楽しみ。
田中は、1番から3番までこなせるものの、今の1~3番の3人は強力で、7番で下位打線を締める役割を期待。
近藤は、大野、市川のけがによる出遅れがあり、正捕手として育てたい。昨年の序盤、送球面で不安定だったものの、終盤に捕手として登場した際にはすっかり修正されていた。
谷口は、走行守そろった選手に成長してきた。杉谷、岡、大谷らと併用。
◆控え(代打、代走、守備固め)◆
捕 大 野 .174 6本 0盗(打・右、守)
捕 市 川 .263 2本 0盗(打・右)
内 飯 山 .154 0本 0盗(守)
内 杉 谷 .203 2本 11盗(打・両、走、守)
内 渡 邉 .200 0本 0盗(打・右、守)
外 岡 .114 0本 1盗(打・右、走、守)
外 大 谷 .274 10本 1盗(打・左、守)
外 北 .275 2本 1盗(打・左)
外 佐藤賢.196 3本 0盗(打・左)
外 鵜久森.200 0本 0盗(打・右)
外 石川慎.229 1本 0盗(打・右)
大野は、いいはずの打撃が、長打力だけは光るところが見られた。守備面ではリードしているが、体調面の不安もあり、近藤を捕手として育てたくもあり、とりあえず控え扱い。
市川は、大野よりも打撃面で安定しており、近藤も含めて3つ巴の様相。こちらも、体調面の不安があるが、うまく併用していきたい。
飯山は、内野から外野、その気になれば捕手まで、どこでもソツなくこなせるのが強み。セカンド、サード、ショートを中心に守備固め。
杉谷は、打撃がなかなか結果を残せないが、内野から外野までこなせるユーティリティプレイヤーで、11盗塁と走力もある。ムードメーカーでもあり、欠かせない存在。
渡邉は、高卒で今年が2年目となるだけに、数年後のレギュラーを狙って勉強する年。
岡は、栗山監督のお気に入りだが、実績を残せていない。レギュラーとしては、実績のある谷口を起用したい。
大谷は、今年も投手優先。234打席で、打率.274、本塁打10本は申し分ない成績。外野でも指名打者でも出場機会を増やしてほしいところ。
北は、打席数は少ないながら、打率.275、本塁打2本と結果を残した。貴重な左の代打の切り札。
佐藤賢は、似たような立場の北に差をつけられてしまったが、パンチ力があるだけに北とともに左の代打を担いたい。
鵜久森は、大器晩成のまま、早くも11年目のシーズンを迎える。貴重な右の長距離砲として、持ち前の長打力を発揮してほしいところ。
石川慎は、ようやく1軍でも成績を残せた。今年は、飛躍の年。右の代打はもちろんのこと、スターティングメンバーも。
◆先発◆
大 谷 2.61 11勝4敗0H0S 2.58(右)
メンドーサ3.89 7勝13敗0H0S 3.13(右)
上 沢 3.19 8勝8敗0H0S 4.07(右)
浦 野 3.68 7勝4敗0H0S 4.22(右)
中 村 3.79 8勝2敗0H0S 5.47(右)
吉 川 4.88 3勝4敗0H0S 4.47(左)
◆先発谷間◆
ガラテ 2.59 7勝3敗0H0S(台湾・義大)
木佐貫 3.12 1勝3敗0H0S 2.81(右)
◆中継ぎ◆
武田勝 5.98 3勝4敗2H0S 5.60(左)
鍵 谷 2.20 0勝0敗2H0S 4.31(右)
石 井 4.86 1勝0敗0H0S 5.71(左)
矢 貫 5.00 2勝2敗1H0S 3.60(右)
谷 元 1.59 5勝1敗12H1S 2.96(右)
◆セットアッパー◆
白 村 3.27 1勝0敗0H1S 4.39(右)
宮 西 2.16 1勝5敗41H0S 3.18(左)
◆抑え◆
クロッタ2.62 4勝5敗30H6S 3.55(右)
増 井 2.48 5勝6敗10H23S 3.29(右)
大谷は、日本を代表する投手にまで成長した。エースとして安心して任せられる。
メンドーサは、7勝13敗と大きく負け越したが、投手の真の実力を測るFIPは3.13と優秀。打線の援護さえあれば、勝敗は逆転できる。
上沢は、防御率は3.19と優秀だが、8勝8敗と五分の成績で、FIPも4.07と4点台。今年は、安定感を増したい。
浦野は、2014年はルーキーイヤーながら7勝4敗と素晴らしい成績を残した。2年目のジンクスさえなければローテーションの一角は担える。
中村は、5年目でようやく本領を発揮した。ただ、FIPは5.47と芳しくなく、課題のコントロールと一発病を克服したい。
吉川は、防御率は1.71→3.31→4.88、勝敗は14勝5敗→7勝15敗→3勝4敗、FIPは2.58→3.53→4.47、と3年連続大幅ダウン。それでも、昨シーズン終盤は本来のピッチングを見せており、左の先発としても貴重な存在。
ガラテは、貴重な左腕で成績もそれなりに残しているが、外国人枠を考えると、ファームで調整しつつ出場機会をうかがう。
木佐貫は、昨年は大きく出遅れ1勝に終わってしまったが、実力はこんなものではないはず。栗山監督の起用法次第。
武田勝は、投球スタイル的に年齢面で大きく衰えることもないはずで、状況次第では先発復帰も考えられる。
鍵谷は、1年間、安定して投げられなかったものの、終わってみれば内容も印象も良かった。好調なら、セットアッパーや延長戦の最後も任せられる。
石井は、貴重な中継ぎ左腕。まだ老け込む年でもなく、復活を期待したい。
矢貫は、球速も魅力で、先発も中継ぎも抑えもこなせる。栗山監督に大事に起用してほしいところ。
谷元は、昨年は過去最高の成績を残せた。防御率1点台は実質チームトップで、FIP2.96も優秀。鍵谷以上に、セットアッパーや延長戦の最後も任せられる。
白村は、ルーキーイヤーとなった昨年、ポテンシャル高さを垣間見せた。150kmを超える速球に磨きがかかれば、次世代のクローザーになれる。
宮西は、2011年から2014年まで、防御率は2.21、2.25、1.74、2.16、三振奪取率は9.51、8.40、7.52、8.28。FIPも、この3年は、2.97、2.69、3.18と変わらず好成績。度胸があり、三振を取れるのも魅力で、クローザーもできる。
クロッタは、来日1年目となった昨シーズン、武田久、増井の代役としてクローザーを経験し、セットアッパーとしても大活躍した。疲れが出た分、打たれた時期もあったものの、2年目の今年は安定した投球が期待できる。セットアッパー兼クローザー。
増井は、球速150km以上を連発できるが、単調になることもあった。それでも、守護神として完全に定着してからは安定感があった。何年も増井クローザー説を提唱してきたが、三振奪取率も2011年から9.73、8.67、9.00、9.16と圧倒的で、今年は風格も増して安心して任せられる。
コメント