「Mad Catz CONTROL PAD PRO & MICROCON」レビュー

アメリカの老舗コントローラーメーカー・Mad CatzのXbox用コントローラー「CONTROL PAD PRO」と「MICROCON」を、2003年4月下旬から5月上旬にかけて相次いで購入しました。
「Moto GP」のやりすぎ(?)で純正コントローラーの左スティックの反応が鈍くなってしまったからです。具体的に言うと、右コーナーでシャープなコーナリングができなくなってしまったのです。そこで、かねてから目をつけていたMad Catzのコントローラーを購入することにしたわけです。
本来ならばもっと早く手に入れたかったのですが、Mad Catzのコントローラーを送ってくれる海外通販がなかなか見つかりませんでした。しかし、games Universe(CD Universe)を見つけたお陰で、ようやく購入することができたのです。そこで、純正コントローラーと比較しつつ、簡単なレビューをしてみようと思います。

写真は表面、裏面とも以下の順に並んでいます。価格は、games Universeでの価格です。レビューは、写真の順番とは異なりますが、発売日順に行います。

左上: 「Mad Catz MICROCON」($21.55)
左下: 「Mad Catz CONTROL PAD PRO」($23.69)
右上: 「マイクロソフト Xboxコントローラ」(Limited Edition同梱)
右下: 「Microsoft Xbox CONTROLLER」($29.99)

Microsoft Xbox CONTROLLER
アメリカのXbox発売当初の純正コントローラーです。サイズの巨大さ、方向パッドの方向の分かりにくさ、ダイヤモンド型に配置されたA、B、X、Yボタン、遥か遠方の白、黒ボタン、など、不都合満載のコントローラーで、アメリカ人の間ですら不評でした。実際、私も1時間以上使っても、”コントローラーを持っている”という感覚が抜けずに手になじまないため、すぐに使用するのをやめて、現在はコレクターズアイテムと化しています。もっとも、マルチプレイの際には登場を願うことになるでしょう。例え手が大きな人であっても、ダイヤモンド型に配置されたA、B、X、Yボタンは相互に接近しているため、手のサイズに合った大きな指では押し間違う可能性があります。

Mad Catz CONTROL PAD PRO
まだXbox CONTROLLERしかなかった段階で発売されたため、ボタンの配置はそれに準じたものになっています。もっとも、方向パッドは十字型のものとなり、A、B、X、Yボタンも一般的な配置になって、使い勝手は大幅に向上しています。縦方向のサイズはXbox CONTROLLERよりもシェィプアップされていますし、横方向も僅かながら小さくなっています。そして、CONTROL PAD PROの最大の特徴が、ラバーグリップを持っていることです。私は、「Moto GP」のプレイし始めやプレイ中に手のひらに汗をかいて大変なのですが、このラバーグリップのお陰でコントローラーが滑るようなこともありません。また、中央にあるMACROボタンは、自分で好きな操作を登録できるのですが、私は使っていません。全体に数%小さくなればベストですが、成人男性ならすぐに手になじむサイズでしょう。なにより、ラバーグリップの存在がエクセレントです。ただし、白ボタンの位置は遠く、使い勝手は良くありません。

マイクロソフト Xboxコントローラ
日本のマイクロソフトが手がけた事業の中で、数少ないヒットと言えるのがこのコントローラーです。日本人の手の大きさに合わせて開発されたコントローラーですが、手にしっくりとなじむジャストサイズだと言えるでしょう。方向パッドは方向が分かりやすいタイプに変更されていますし、A、B、X、Yボタンの配置や、下方に移動された白、黒ボタンも適切な配置です。アメリカでもこれと同タイプの「Microsoft Xbox CONTROLLER S」が標準化されるほど、評価の高いコントローラーなのです。ただ、スタートボタン、バックボタンが左下に移動したため、女性や子供がプレイする場合、親指の裏側がスタートボタンに当たってしまうことがあるようです。

Mad Catz MICROCON
Mad Catzが積極的にリリースする「MICROCON」シリーズです。純正のコントローラーよりもふた回りぐらい小さいのが「MICROCON」最大の特徴となっています。Xbox用もかなり小さく、Xboxコントローラと同様のキー配置を小さなボディに凝縮しています。また、CONTROL PAD PROで好評だったラバーグリップも健在で、汗をかいても滑りにくいコントローラーを実現させています。ただ、成人男性の場合には、このコントローラーは少し小さく感じられます。よく使うA、Bボタンは親指を大きく曲げなければなりませんし、L、Rトリガーも指が少しはみ出してしまいます。女性、子供には最適のコントローラーだと思いますが、成人男性にはあまり適さないでしょう。なお、MACROボタンは継承されていますが、やはり、私は使ってはいません。

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