「Xbox Series X|S」対応マッパブルコントローラー「PowerA Enhanced Wired Controller」レビュー

私は、「Xbox Series X」では、発売日の2010年12月10日以来、半年以上に渡って「PowerA Enhanced Wired Controller – Team Kitty」を使っています。
実は、「Xbox Series X」の発売よりも早い2020年9月28日には、「Xbox Box Series X」対応の新型コントローラー「PowerA Enhanced Wired Controller – Seafoam Fade」もAmazon.comに予約していて、同年12月17日には到着しています。
「PowerA Enhanced Wired Controller – Team Kitty」の使い勝手がいいのと、今使わないとずっと使わないままになりそうなので、純正のコントローラーでもなく、「PowerA Enhanced Wired Controller – Seafoam Fade」でもなく、これを半年以上に渡って使い続けているのです。
スティック、トリガー、バンパー、ボタンなどの押し具合(引き具合)は「Xbox One X」の純正コントローラーに劣ることはなく、半年使ってもこれといった不具合も起こらず耐久性もあります。
最大の特徴であるアドバンストゲーミングボタン(マッパブルボタン)は、2個あるボタンにA/B/X/Y/LB/RB/LT/RT/左スティック押し込み/右スティック押し込み/方向パッドを割り振れます。
左スティック押し込みもプログラムできるのがミソで、「Xbox Series X」でも「STAR WARS JEDI: FALLEN ORDER」で、左スティックでキャラクターを操作しながら左スティックを押し込んでダッシュするという煩わしい操作を行わずに済んでいます。

さて、「PowerA Enhanced Wired Controller – Seafoam Fade」ですが、価格が$34.99で、これに送料・手数料がプラスされるため、実際には5000円ぐらいになります。有線コントローラーなので、10フィート(約3m)のUSBケーブルも付属しています。
コントローラーは、プラスチックにしっかりとはめられた状態で箱に入れられ、箱の横からはちらりと中を覗くことができます。
また、正面が扉になっていて横開きでき、箱側に磁石が取り付けられていてピタッと閉じることが可能です。
実際にコントローラーを取り出すには、箱の下か上を開けてプラスチックごと取り出さなければならないのですが、箱のつくりはスタンダードなコントローラーにしてはなかなか凝っていて感心します。
PowerAのコントローラーの魅力のひとつが、カラーバリエーションの豊富さで、既に20種類近くあり、順次新色が追加されていきます。
私が購入したのは「Seafoam Fade」で、海の泡が次第に薄くなっていく様を表現しており、半分以上を占めるグリーンに右下からブルーが混ざっていく様が、グリーンとブルーの色とともにとても美しいです。
「PowerA Enhanced Wired Controller – Team Kitty」もそうですが、この美しさだけでも持っていることに満足感が得られます。

「PowerA Enhanced Wired Controller – Seafoam Fade」を持った時は、「PowerA Enhanced Wired Controller – Team Kitty」よりも少し重いのかなと思ったのですが、実際に計ってみると実感できるような重量増はあったようです。

PowerA Enhanced Wired Controller – Team Kitty: 186g
PowerA Spectra Enhanced Wired Controller: 277g
PowerA Enhanced Wired Controller – Seafoam Fade: 213g

同じスタンダードコントローラーの「PowerA Enhanced Wired Controller – Team Kitty」よりも27g重く、プレミアムな「PowerA Spectra Enhanced Wired Controller」よりも64g軽くなっています。
27g増の理由は、「Xbox Series X|S」に対応させたところと、わずかに改良したところにありそうです。
コントローラーの形状やボタンレイアウトは、基本的な名前は同じとなる「Xbox One」用のコントローラーと酷似しており、同じ型を使って作られているのかなと思えるほどです。
「PowerA Enhanced Wired Controller – Team Kitty」でも、手に持っても全く違和感はなく、コントローラー表面は見た目よりもざらついた感触で、とても手になじみます。
また、各ボタンの押し心地も、純正コントローラーに似通っており、違和感を覚えたり、押し心地が悪かったりすることもありません。左右のスティックも、細かな位置の調整や照準を合わせるなどの微妙な操作が簡単に行えます。
それだけに、「Xbox Series X」に対応させる際にも、大きな変更は必要ないと考えたのだと思われます。
ただ、方向パッドの形状は、純正コントローラーがハイブリッド方向パッドを採用したのに対し、こちらはいわゆる十字キー形状のままです。個人的には特に問題とは感じませんが、人によってはここは変えてほしかったと思う人もいるかもしれません。

仕様は、これまで同様、デュアルランブルモーター、3.5mmステレオヘッドセットジャック、リムーバブル10フィート(約3m)USBケーブルを備え、アドバンストゲーミングボタン(マッパブルボタン)が背面に付いています。
新たに加わったのが、中央のShareボタンで、純正コントローラーと同じく、このボタンを使うことで、画面のキャプチャーや録画などのコンテンツを簡単に共有することができます。
また、純正コントローラーはグリップにサトゥルパターンが施されていますが、こちらもダイヤモンドテクスチャーグリップとなっており、ホールド感がわずかながらアップしています。
ちなみに、表面の塗装も、これまでもツルっとしていそうで意外と滑らないものでしたが、よりひっかかりのある塗装になっており、このあたりも目に見えない進化です。
さらに、方向パッドはメタリックになって豪華な印象を与え、左右のスティックの周囲にはアンチフリクションリングが添えられてスムーズな動きを約束するなど、細かなグレードアップがなされています。
加えて、中央下部には、ヘッドセットダイヤルが新設されました。ワイヤードヘッドセット使用時に、ゲームオーディオとチャットミュートが行えるもので、オンラインプレイ時には重宝することでしょう。

最大の特徴であるアドバンストゲーミングボタン(マッパブルボタン)は不変で、背面の左右の薬指を置くところに設置されています。私は、初代「Xbox」時代から中指トリガーなので、それでコントローラーを握ると自然に薬指の指先の腹部分が当たります。
人差し指トリガーにしてみても、中指というよりは薬指の位置にアドバンストゲーミングボタン(マッパブルボタン)が来ますが、こればかりは個人差はあるかもしれません。
このボタンは、背面ほぼ中央にあるプログラムボタンを2-3秒押すとプログラムLEDインジケーターが点滅するため、この間に、A/B/X/Y/LB/RB/LT/RT/左スティック押し込み/右スティック押し込み/方向パッド、のいずれかを押します。
LEDインジケーターが点滅しなくなるとプログラム完了で、これを左右のボタンで個別に行えます。プログラムの解除は、プログラムボタンを2-3秒押すとLEDインジケーターがゆっくり点滅するため、解除したい方のボタンを5秒ぐらい押せば完了です。
前述しているように、このボタンに左スティック押し込みもプログラムできるのがミソで、人気の「TOMB RAIDER」シリーズや「ASSASSIN’S CREED」シリーズでも、左スティックでキャラクターを操作しながら左スティックを押し込んでダッシュするという面倒な操作から解放されます。

このように、アドバンストゲーミングボタン(マッパブルボタン)の存在も大きく、コントローラーとしての基本性能も高いため、有線であることを厭わないなら、メインのコントローラーとしても十分に使うことができます。私は実際にそうしています。
価格も送料込みでも純正コントローラーよりも安く済み、耐久性も「PowerA Enhanced Wired Controller – Team Kitty」を半年以上使っても何ら不具合が発生していないことからそれなりにありそうです。
サードパーティー製のコントローラーとしては、かなり魅力的なコントローラーだと言え、こうした付加価値に魅力を感じる人や、純正以外のコントローラーを使ってみたいという人なら、手にする価値は十分にあります。

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