スライドボード「バランスワン スライドボードEX カラフルバージョン(赤180cm)」レビュー

私は、トレーニング機器を色々と充実させていて、毎年開催される日本最大のスポーツ・健康産業総合展示会「SPORTEC」にも出かけています。
2018年の「SPORTEC 2018」で最も楽しみにしていたのは、スライドボードです。懸垂マシン、ローイングマシン、スライドボードなど、次にほしいトレーニング機器もあれこれあります。
しかし、懸垂マシンは価格は安いものの今のところ置く場所がない、ローイングマシンはトレーニングチューブでもなんとか代用できそうで費用対効果に疑問がある、ということで、類似品や代用品がないスライドボードが最優先でした。
しかも、私は、昔、スピードスケートをやっていたため、スピードスケートのトレーニングに使われているスライドボードは親近感があり、あと少し値下がりしたら購入しようと考えていました。
事前に「SPORTEC 2018」の公式サイトで調べたところ、スライドボードを出展しているのは1社だけだったのですが、実際に行ってみると複数の出展も考えられます。
1階を歩いていると、思惑通りにスライドボードの出展があり、実際に滑らせてもらうと、思った以上に滑りが良く、太腿の筋肉や心肺機能に大きな効果があるのは分かったのですが、245cmのロングタイプでちょっと長すぎると感じたのと、即売はしていないということで、体験だけに終わりました。

続いて、4階に上がると、公式サイトでスライドボードを出展していることを確認していた1社であるバランスワンのブースでスライドボードのデモを行っていました。しかも、標準タイプの180cm、ロングタイプの230cmの両方があり、即売も可能でした。
そこで、あれこれと話を伺った上で、180cmと230cmの両方を試させてもらったところ、230cmの方が雄大に滑れて楽しいのは確かなのですが、両端のストッパーを強く蹴り出す必要があり、トレーニングとして考えた場合には当面は180cmの方が良さそうな感じでした。
また、180cmと230cm、その新旧と色違いと、6種類のスライドボードが販売されていたのですが、いずれも会場限定の20%OFFになっていました。そこで、180cmの新バージョンの赤(9800円→7840円)を購入することにしました。展示会に赤は持ってきていないとのことで、後ほどAmazon.co.jpから発送されることになりました。

そんなスライドボードは、会場で購入した3日後には無事に到着しました。きれいな化粧箱に収められたスライドボードは、バランスワンのロゴが入ったしっかりとした収納袋にしまわれ、専用のシューズカバーが付属していました。
公式サイトの商品説明によると、「Balance1 Slide Board EXは従来品よりバージョンアップした豪華版のものです。デザイン性に富み、両側のストッパーの形や裏面の滑り止めに工夫を施しています。
ボード本体と滑り止めの一体化を実現したことにより、巻き取り収納時にさらにスッキリして使いやすくなりました!ストッパーの下に消音クッションがあり、スライドトレーニング中静かにお使いいただけます」と記されています。
確かに、デザインはなかなか洗練されていて、個人的には白があれば良かったものの、赤もとてもきれいです。これは、「SPORTEC 2018」でも説明していただいたことなのですが、ボード本体と滑り止めが一体化されており、収納するために巻き取る際は確かに便利です。

使用方法は、こちらも公式サイトの説明が分かりやすいので引用すると、「箱から丸まったスライドボードを取り出し、広げます。形を整え10分ぐらい放置すれば平の状態に戻ります(逆側に巻いたり、表面を慣らしてみてください)。ランニングシューズを履いたあと、付属品のシューズカバーをシューズの上に被せてお使いください」となります。
普段は丸めて収納していると、ストッパーがどうしても浮き上がった状態になります。説明通りにやってみても、なかなか床と水平にはなりません。そのため、私は、2m×1mのトレーニング用マットを敷き、その上にこれを広げています。
そうすると、ストッパーに強めに当たった際にストッパーが床にぶつかって音や振動が出るのを和らげることができます。滑り止めがあるため、下に何も敷かなくても滑らないのは確かなのですが、集合住宅に住んでいる人は、下にマットを敷いた方が階下への騒音や振動を気にせずに行うことができると思います。

私は、スピードスケートをやっていたこともあり、スピードスケートのトレーニング的に、膝を75度以上に曲げて上体を前傾させてフォームを固め、体重移動をしっかりと行いながらストッパーを適度に蹴り出しています。
表面の滑りが良くない場合には市販のシリコンスプレーを吹きかけて滑りを良くするのですが、新品の段階でもシリコンスプレーがかかっているような光沢があり、滑りは良好でした。
私も、事前にホームセンターで175円で売られていたシリコンスプレーを買っておいたのですが、シリコンスプレーを吹きかけると滑りがさらに良くなります。シリコンスプレーを買う際の注意点としては、ブランドにこだわる必要はないのですが、潤滑用で無溶剤のシリコンオイルが成分のものを買う必要があります。
また、シリコンスプレーを普通に噴射すると想像以上に広範囲に広がり床にかかって滑りやすくなるので、半押しぐらいにするようにします。そうすると、スライドボード上だけにシリコンオイルがかかります。

スライドボードの使い方ですが、私は腹筋を鍛える日に腹筋と組み合わせて締めとして行っています。セットは、ノーハンドで4分→休憩2分→ワンハンドで3分→休憩2分→フリーハンドで2分、としています。
体を直立した状態でお遊び感覚で行うなら、最初からもっと長い時間滑ることもできますが、スピードスケートのトレーニング的に行うと、いきなり30分とかは無理です。もっとも、週1回弱のペースで本格的に始めて1ヵ月ほどなので、時間は少しずつ増やしていこうと考えています。
もちろん、一般の人が運動不足の解消や有酸素運動のひとつとして行う分には、体を直立した状態でお遊び感覚で30分を目標にやれば十分だと思います。それで物足りなくなってくれば、スピードスケートのトレーニング的に行えばいいでしょう。

片付ける際には、2つ折にせず、端から丸めて巻いた状態で収納袋に入れます。コンパクトに丸めないと、収納袋に入りにくいと思います。この際に考えたいのは、くるくると巻いていくと、シリコンスプレーがかかった表面と滑り止め加工が施された裏面が密接してしまうということです。
そうなると、せっかく滑り止め加工された裏面に潤滑効果のあるシリコンスプレーが付着し、滑り止め効果が減るばかりでなく、その裏面と接したマットや床にもシリコンスプレーが付着して滑りやすくなってしまいます。
私は、それを防ぐため、表面全面に薄い布を敷き、それから丸めています。こうすると、シリコンスプレーが裏面に付着することを防ぐことができます。また、薄い布だとかさばらないため、収納袋に入れられるようなコンパクトさに巻くことが可能です。

そんなわけで、スライドボードを買うことでトレーニングにより幅が出て、太腿の筋肉や体幹、心肺機能を鍛える新たな手段として大いに役立っており、買って良かったなと考えています。
ストッパー付きのボードと専用シュースカパーと収納袋だけで1万円近くするとなると、少し高いなと考える人もいるかもしれませんが、YouTubeなどで検索すれば分かるように実際にはスピードスケートのトレーニング以外にも様々なトレーニングに活用することができます。
私は、様々なトレーニングは、DVDの通常のトレーニングソフトを見ながらそれに従って行っているのと、あえてスライドボードを使わないでもできるのと、それらをすることでスライドボードの劣化が早まると嫌だなと考えているので、やってはいません。
しかし、せっかく買うなら有効活用したいと考えるのも当然のことですし、スライドボード上で色々なトレーニングをしても実はそれほど劣化しないかもしれません。スライドボードがよくは分からないけど気になっているという人は、とりあえず買ってみて、あれとれと試してみるといいと思います。

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