反射神経と動体視力を鍛え運動にもなる「リフレックスボール」レビュー

「リフレックスボール」は、頭に装着するヘッドバンド、テニスボール大のボール、両者をつなぐゴム、の3点で構成されるシンプルなトレーニンググッズです。
ちなみに、「リフレックスボール」で検索すると、表面が無数の突起で覆われたソフトボール大のボール、三角形の4面パネルで構成されたサッカーボール大のボール、なども表示されるため、それらと区別するために「ボクシングリフレックスボール」と呼ばれることもあります。
そのことからも分かるように、「リフレックスボール」は主にボクシングやキックボクシングなどの格闘技の補助トレーニングとして用いられます。
「リフレックスボール」でトレーニングすることで、これらの格闘技に特に必要とされる反射神経や動体視力が鍛えられるからです。
もっとも、私が「リフレックスボール」を知ったのは、2021年のプロ野球のキャンプ中継を見ている時に、1人の選手が空き時間にこの「リフレックスボール」を器用に使いこなしているのを見つけたからです。

私は、それまでは「リフレックスボール」の存在を全く知らなかったこと、その選手があまりにも起用に「リフレックスボール」を扱っていたこと、構造の単純さから1000円ぐらいで買えそうなこと、などもあってすぐに調べました。
もちろん、「リフレックスボール」という名称すら知らなかったのですが、すぐにそれが「リフレックスボール」という名前だということが分かり、価格も予想通り1000円以下から買うことができます。
そこで、Amazon.co.jp、楽天市場、AliExpressなどでいろいろなバリエーションを見たところ、ヘッドバンド、ゴム、3種類のボール、キャリーバッグ、というセットが見つかりました。
これなら長く使えて便利そうだし、そのセットが$9.29で買えるAliExpressで買うことにしました。もっとも、同じようなセットをAmazon.co.jpや楽天市場で買ったとしても価格的には大差なく、日本国内発送なら早く着くという利点もあります。

「リフレックスボール」は、2021年2月17日に注文して2週間ほどで到着しました。丁寧にしっかりと梱包されており、セットももちろんそろっていて、それぞれがきれいな状態でパッケージされていました。
セット内容は、アジャスタブルヘッドバンド、レッドPUボール(20g)、テニスボール(60g)、レッドラバーボール(80g)、キャリーバッグ、です。
アジャスタブルヘッドバンドは、マジックテープで長さを調節することができ、縫い付けられたホルダーのマジックテープ部分にそれぞれのボールのゴムを取り付けられるようになっています。
レッドPUボールは、名前の通りポリウレタン製の赤いボールで、比較的柔らかい上に重量が20gしかないため、最も扱いやすく安全性も高くなっており、初心者や初級者はまずこのボールを使ってトレーニングします。
テニスボールは、名前からも色からも分かるように、硬式のテニスボールです。レッドPUボールに比べると、重量は60gと3倍もあり、サイズがわずかに大きく、硬さもそれなりにあります。レッドPUボールと比べると雲泥の差で、レッドPUボールで物足りなくなってきたらスイッチします。
レッドラバーボールは、ラバー製のボールで、形状とサイズはレッドPUボールと同じですが、重量は4倍、硬さも指で強くはさむとへこむものの十分に硬くなっています。「リフレックスボール」が自由に扱えるような上級者向けと言えます。
キャリーバッグは、いわゆる巾着袋ですが、アジャスタブルヘッドバンドとボール3個をまとめて入れられるようになっています。保管するのはもちろんのこと、公園や旅行などに持っていくのに重宝することでしょう。

「リフレックスボール」の使い方ですが、アジャスタブルヘッドバンドに任意のボールのゴムを取り付ければ準備は完了というお手軽さです。
ただし、ゴムの長さは汎用性があって長めに作られているため、長さを調節する必要があります。基本的には、アジャスタブルヘッドバンドに取り付けたボールを手で持ち、ゴムがたるまないぐらいの長さがスタンダードになります。
このスタンダードを基準に、その時その時で自分がやりやすい長さに調節するといいと思います。
ボールは、ボクシングのようなフォームで打ち返します。弱く打てばゆっくりと帰ってきますが、弱すぎると手元まで帰ってくる前に下に落ちてしまうので、それなりに強く打ち返す必要があります。
ボールを強く打ち返すとボールは遠くまで飛び、その勢いで強く速く帰ってくるので、素早く打ち返す必要があります。また、臨機応変に左右のパンチを使い分けなければなりません。
こう書いていくと分かるかと思いますが、反射神経と動体視力、瞬時の判断により左右のパンチを繰り出すため、まさにボクシングそのものとも言え、ボクシングやキックボクシングなどの格闘技の補助トレーニングとして用いられるわけです。

私もやってみましたが、1番最初はボールにパンチを当てたり何度も続けたりするのも難しかったのですが、腰ぐらいの高さを中心に弱すぎず強すぎず左右のパンチで打ち返すようにしていると、ある程度の回数は続けて打ち返せよるようになってきました。
また、軽くフットワークも使い、体を中心にボールの動きに合わせつつ回転しながら360度打ち返していると、けっこういい運動にもなります。
反射神経と動体視力が鍛えられるだけでなく、10分、15分と続けて行っていれば、汗をかくぐらいの運動にもなるというわけです。
筋力トレーニングとしての効果はさほど期待できないものの、反射神経と動体視力を鍛え、汗をかくぐらいの運動にはなるため、様々なトレーニングの中に取り入れる価値は十分にあると思います。
また、筋力トレーニングの場合、何かと準備が必要で準備と後片付けだけで30分ぐらいかかることも珍しくはありませんが、これなら思い立ったらすぐに初めてすぐに片づけられるため、時間がないけど何かトレーニングをしておきたいという場合にも重宝します。
パワーボールやバランスボールなどと同様、メインのトレーニンググッズになるわけではないものの、安いものは2000円以下で買えることもあり、買っておいても損はないと思います。

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