【GENRE】
スポーツ、サッカー
【PUB./DEV.】
エレクトロニック・アーツ/エレクトロニック・アーツ
【RELEASE DATE】
2005/12/10
【OUTLINE】
「2006FIFAワールドカップ ドイツ大会」に向けての戦いを体験できるFIFA公認のサッカーゲームです。日本を含めた世界72ヵ国の代表チームを収録し、すべての選手が実名で登場します。また、「ROAD TO FIFA WORLD CUP」モードでは、欧州チームの2006 FIFAワールドカップ予選を完全再現しています。
【GAME MODE】
本作には、以下の7つのモードがあり、試合を行うモードでは、モードに関係なく、最大4人までプレイすることができます。
フレンドリーマッチ
各国の代表チームから、好きなチームを選び、試合のルールを自由に設定し、手軽に親善試合が行えるモードです。
試合前、または、試合中には、ユニフォームの選択、選手の交代、システムの変更、戦術の変更(オフェンスは、カウンターアタック、ウィングプレイ、サードマン・リリース、ボックスオーバーロード、ディフェンスは、ゾーンマーク、プレス、オフサイドトラップ、フラットバック)、などが行えます。これは、他のモードも同様です。
世界72ヵ国の顔ぶれと、日本代表チーム、隠しチームであるクラシック11の選手は、以下の通りです。カッコ内は、平均評価です。
欧州TOP20
アイルランド(75)、イタリア(83)、イングランド(83)、オランダ(78)、ギリシャ(74)、クロアチア(75)、スペイン(83)、セルビアモンテネグロ(76)、チェコ(76)、デンマーク(75)、ドイツ(83)、トルコ(73)、ノルウェー(74)、フランス(84)、ブルガリア(71)、ベルギー(73)、ポルトガル(80)、ポーランド(71)、ルーマニア(70)、ロシア(75)。
その他欧州
アイスランド(65)、アゼルバイジャン(58)、アルバニア(66)、アルメニア(59)、アンドラ(53)、イスラエル(71)、ウェールズ(70)、ウクライナ(68)、エストニア(59)、オーストリア(69)、カザフスタン(59)、北アイルランド(66)、キプロス(60)、グルジア(65)、サンマリノ(57)、スイス(74)、スウェーデン(73)、スコットランド(71)、スロバキア(70)、スロベニア(66)、ハンガリー(65)、フィンランド(71)、フェロー諸島(52)、ベラルーシ(66)、ボスニアヘルツェゴビナ(65)、マケドニア(63)、マルタ(61)、モルドバ(56)、ラトビア(65)、リトアニア(63)、リヒテンシュタイン(48)、ルクセンブルグ(57)。
その他世界
アメリカ(72)、アルゼンチン(80)、イラン(61)、オーストラリア(71)、カメルーン(71)、韓国(71)、グアテマラ(61)、クウェート(59)、コスタリカ(66)、コロンビア(71)、コートジボワール(71)、サウジアラビア(59)、セネガル(71)、ナイジェリア(72)、日本(65)、パラグアイ(70)、ブラジル(84)、ペルー(63)、メキシコ(76)、モロッコ(68)。
隠しチーム
クラシック11(90)。
日本代表チーム
GK: 川口能活(67)、楢崎正剛(68)、土肥洋一(59)。
DF: 中澤佑二(68)、宮本恒靖(62)、田中誠(63)、三都主アレサンドロ(60)、F加地亮(63)、坪井慶介(61)、三浦淳宏(65)、F茂庭照幸(62)、茶野隆行(61)。
MF: 福西崇史(65)、中田英寿(78)、中村俊輔(76)、遠藤保仁(65)、本山雅志(69)、小笠原満男(62)、稲本潤一(71)。
FW: 柳沢敦(68)、玉田圭司(69)、鈴木隆行(60)、小倉隆史(甲府)。
クラシック11
GK: トーマス・ラヴェリ(スウェーデン、92)。
DF: アンドレアス・ブレーメ(ドイツ、85)、フランツ・ベッケンバウアー(ドイツ、94)、フランコ・バレージ(イタリア、92)、カルロス・アルベルト・テベス(アルゼンチン、92)。
MF: ゲオルゲ・ハギ(ルーマニア、90)、ジーコ(アルトゥール・アントゥネス・コインブラ、ブラジル、93)、ボール・ガスコイン(イングランド、88)、ジャンニ・リベラ(イタリア、92)、レオナルド・ナシメント・ジ・アラウージョ(ブラジル、89)、ブルーノ・コンティ(イタリア、88)、ロナルド・クーマン(オランダ、85)、ズビグニェフ・ボニェク(ポーランド、87)。
FW: アマンシオ・オルテガ・ガオナ(スペイン、90)、エリック・カントナ(フランス、93)、ルディ・フェラー(ドイツ、91)、ウーゴ・サンチェス・マルケス(メキシコ、92)、ジャン・ピエール・パパン(フランス、91)。
ROAD TO FIFA WORLD CUP
厳しい予選を勝ち抜いて、ワールドカップ本大会出場をめざすモードです。本作では、ワールドカップ本大会を戦うことはできず、予選突破までが目標になります。新しく始める場合には「NEW」、続きをプレイする場合には「ロード」を選びます。
次に、ゲームの設定を行います。前後半の長さは、2分、4分、6分、8分、10分、から選択できます。1試合のプレイ時間は、この倍以上かかるので、4分など短めに設定するといいでしょう。
難易度は、アマチュア、セミプロ、プロ、ワールドクラス、パーフェクト、から選択できます。難易度格差は小さく、快適にプレイしたり、実績解除をめざしたりするなら、アマチュアを選んでおきます。
予選グループは、実際の欧州最終予選に基いた「リアル」と、最終予選に参加させる国を選択できる「カスタム」があります。日本を選んでプレイするなら、「カスタム」を選びます。もっとも、チーム間の実力格差は、平均評価ほどには、ありません。
予選出場チームは、「カスタム」を選択した場合に限り選択することができます。使用する国を(最大4ヵ国まで)選んだら、予選グループの組合せが自動的に決まります。いよいよ最終予選のスタートです。
最初に、フレンドリーマッチを行います。3ヵ国から申し込みがあるので、1ヵ国だけ選んで対戦します。
その後は、「INTERNATIONAL OPEN」に参加します。参加8ヵ国がグループAとグループBに分かれて予選リーグを行い、上位2ヵ国が決勝トーナメントに進みます。
準決勝は、グループA1位対グループB2位、グループA2位対グループB1位で、勝った国同士で決勝戦を行います。
なお、予選リーグには引き分けがありますが、決勝トーナメントは延長戦とPK戦で勝負を決めます。「INTERNATIONAL OPEN」は実績にも関係してくるので、必ず優勝するようにします。
「INTERNATIONAL OPEN」が終了すると、いよいよ最終予選に突入します。最終予選は、同じグループの各国代表とホーム&アウェイの2回戦総当りを行うリーグ戦です。上位2ヵ国に入ると、最終予選を突破できます。
なお、予選の合間にも、フレンドリーマッチが何試合か組まれ、「INTERNATIONAL OPEN」と同じルールで開催される「World Masters」にも招待されます。「World Masters」は、最終予選よりも強豪ぞろいですが、やはり、実績に関係してくるので、必ず優勝するようにします。
モード
「クリエイトトーナメント」(自由にトーナメントを作成できます)、「練習モード」の2種類をプレイすることができます。
「クリエイトトーナメント」では、以下の各項目を設定することができます。
トーナメント形式は、リーグ(総当りのリーグ戦)、リーグ+ノックアウト(リーグ戦とトーナメントを融合した形式)、ノックアウト(トーナメント戦)、の3種類です。
チーム数は、リーグは4から24まで1刻み、リーグ+ノックアウトとノックアウトは4、8、16、32、64。
リーグ+ノックアウトのみ、グループ内チーム数、グループ内進出チーム数、を決めることができます。
ノックアウトのみ、トーナメント・レグ、ファイナル・レグ、を決めることができ、1試合かホーム&アウェイの2試合かを選ぶことができます。
いずれも、累積警告を、2、3、4、5、から選びます。
「練習モード」は、フリー練習、コーナーキック練習、直接FK練習、間接FK練習、が行えます。
Xbox Live
世界中のプレイヤーを相手に、オンライン対戦することができます。「ランクマッチ」、「アンラックマッチ」、があります。ランキングも見られます。
MY FIFA 06
ゲームの各種設定を変更できます。「SQUADS変更」では、各国の選手を異なる国の選手と入れ替えることで、自分だけのオリジナルチームを作ることもできます。選手枠に空きがあれば、一方的に選手を入れることもできます。
EA SPORTS EXTRAS
クレジットの閲覧、EA SPORTSの新作ゲームの紹介ムービーの鑑賞、が行えます。
ロード/削除
各モードの進行状況や設定のセーブデータを、ロード/削除できます。各モードのデータは10個までしか作れないので、不要なデータは消す必要があります。また、データには、名前がつけられます。
【ACHIEVEMENT】
難易度パーフェクトで勝利(50): 難易度パーフェクトで試合に勝利します。
作成したノックアウトトーナメントで優勝(100): 「クリエイトトーナメント」のノックアウトで優勝します。設定は自由ですが、チーム数は最低8チーム必要です。
作成したリーグトーナメントで優勝(150): 「クリエイトトーナメント」のリーグで優勝します。設定は自由ですが、チーム数は最低10チーム必要です。
International Openトーナメントで優勝(200): 「ROAD TO FIFA WORLD CUP」の「INTERNATIONAL OPEN」で優勝します。
World Mastersトーナメントで優勝(200): 「ROAD TO FIFA WORLD CUP」の「WORLD MASTERS」で優勝します。
ワールドカップ出場権獲得(300): 「ROAD TO FIFA WORLD CUP」でワールドカップの出場権を獲得します。
OVERALL(1000): EAのゲームらしい、とてもシンプルな実績構成になっています。実は、実績のゲーマースコアが1番低い「難易度パーフェクトで勝利」が最も難しいのですが、それとて、何十回も挑戦していれば、いずれは勝てるようになるはずです。そのため、当然、1000Gを狙っていきます。
注意したいのは、「International Openトーナメントで優勝」と「World Mastersトーナメントで優勝」です。
「ROADTO FIFA WORLD CUP」の流れの中にあるため、失敗してもやり直すことができないからで、危なくなったらゲームの電源を落とし、必ず1回で優勝するようにします。
【GRAPHICS】5
本作は、「Xbox 360」の記念すべきローンチタイトルですが、それにしてはあまりにもお粗末なグラフィックです。
「Xbox 360」と比べると世代的には1.5世代前とも考えられる「プレイステーション2」の、それも初期の頃のグラフィックレベルだと言っても過言ではありません。それどころか、映し出される画によっては「プレイステーション」レベルとすら言えるでしょう。
本作は、一応、「ONLYON 「Xbox 360」」ではありますが、ほぼ同時期に「FIFA 06」が多機種で発売されており、EAお得意のマルチプラットフォームタイトルであるとも考えられます。
他機種の「FIFA 06」を「Xbox 360」のローンチタイトルとして発売するために、急仕上げで間に合わせたといったところでしょうか。
まず、ゲームの中で最も長時間接することになる試合中のフィールド画面ですが、これはデフォルト設定ではタッチライン上空の少し低いところからフィールドを広く見渡した画面になります。
もちろん、画が引いたものであるため、日本選手ですら、画だけでそれが誰なのかを識別することはできませんが、プレイしやすいのもこの画面なので、これをデフォルト画面にした点については好感が持てます。
また、この画面でも、選手はそれなりに立体感があり、キャラクターアニメーションも悪くはありません。ただ、「Xbox 360」の画であれば、もう少し現実感がほしいところではあります。
そして、「プレイステーション」レベルだと思えるのが、それ以外のほとんどのグラフィックです。プレイ中の選手がアップになった時や、リプレイ画面などでは、選手が画ではなく絵になっており、フィールド画面とのギャップを感じさせられます。
それがよりひどくなるのが、監督や選手の表情が映し出された時の画面です。監督や選手の顔は絵画のようなタッチで描かれ、背景は被写界深度という言葉を通り越して不自然にぼかされ、1枚絵で描かれています。
これでは、「Xbox 360」ならではの次世代グラフィックを見せつけるどころか、「Xbox 360」のローンチタイトルにして旧世代グラフィックを甦らせた、ある意味ではエポックメーキングな一作だと言えることでしょう。
ちなみに、日本選手は、中田英寿や中村俊輔などの欧州勢はそれとなく似ていると言えますが、それ以外の選手は似ても似つきません。同じ欧州勢でも、稲本潤一などは、それが稲本潤一だと言われても、とても信じられないほど似ていません。国内勢は、言わずもがなです。
【SOUND】5
ドルビーデジタルです。サウンド面でも、グラフィックに負けず劣らずチープです。次世代機で発売されるサッカーゲームで、ここまでひどい実況が入れられているとは驚きです。
実況アナウンサーのボキャブラリーの少なさとイントネーションの抑揚のなさは、今の実況付きのスポーツゲームでは、とても考えられないほどです。
解説のボキャブラリーの少なさは、それに輪をかけてひどいものがあります。1試合のうち、解説者がしゃべるのは、ほんの二言三言と言っても言いすぎではないぐらいで、これではとても解説とは言えません。
この実況レベルは、実況付きのスポーツゲームの黎明期まで遡ってもいいのではないかと思わせるほどです。
【CONTROL】5
コントロールもまた、グラフィックやサウンドの水準に合わせたものになってしまっています。本作はサッカーゲームなので、基本的な操作は、オフェンス、ディフェンス、キーパーの3通りがあります。
オフェンスは、左スティックが選手移動、Aボタンがパス、Bボタンがシュート、Xボタンがクロス/ロングパス、Yボタンがスルーパス、左トリガーがラン、右トリガーがダッシュ、左ボタンがフェイント/スルー、右ボタンがチェンジオブペース、右スティックがスキルムーブ、となっています。
より高度なテクニックとしては、以下のものがあります。コンボターンがドリブル中に左スティックを進行方向と逆に倒す、ワンツーパス(グラウンダー)が左トリガー+Aボタン、ワンツーパス(ロブ)が左トリガー+Aボタン→Xボタン、パスフェイントがパスの前に左ボタン、ループ・スルーパスが左トリガー+Yボタン、スルー/ダミーパスがパスを受ける直前に左ボタン、クロス/ロングパスが敵陣内の残り3分の1でXボタン、クロス(グラウンダー)がXボタン2回、アーリークロスが左トリガー+Xボタン、アーリークロス(グラウンダー)が左トリガー+Xボタン2回、ループシュートが左トリガー+Bボタン、シュートフェイントがBボタン→左ボタン。
ディフェンスは、左スティックが選手移動、Aボタンが選手切替、Bボタンが自動マーク/クリア/タックル(控えめ)、Xボタンがスライディングタックル、YボタンがGKチャージ(押さえ込む)、左トリガーが守備バックアップを呼ぶ、右トリガーがダッシュ、右ボタンがウォークディフェンス、となっています。
キーパーは、基本的には自動操作で、ボールをキャッチした時だけプレイヤーが操作します。Aボタンがスローイング、BボタンとXボタンがキック、Yボタンがボールを離す、となっています。
スローインは、Aボタンが選手切替、Yボタンがロングスロー、Xボタンがショートスロー。
コーナーキックは、Aボタンが近くの味方へのパス、Xボタンがロブ、Xボタン+左トリガーが低いロブ。
フリーキックは、Aボタンが近くの味方へのパス、Xボタンがロブ、Xボタン+左トリガーが低いロブ、Bボタンがシュート、Bボタン+左トリガーがドライブシュート、右ボタンが第2キッカー。
ペナルティキックは、左スティックが倒した方向にシュート(キーパーならダイブ)、Bボタンがドライブシュート、Bボタン+左トリガーがループシュート、Xボタンがフィネスシュート。
さて、本作のコントロールには、複数の問題点があります。その多くは、当然のことながらオフェンスです。まず、ドリブルが取られやすいという点です。
たいていのサッカーゲームでは、少しぐらいドリブルで敵のディフェンスをかわせるのですが、本作ではそれができません。
また、本作では、ロングパスやセンタリングを上げると、極めて高い確率で敵に取られてしまいます。
同じEAの3DO版「Jリーグバーチャルスタジアム’95」では、味方が取ってくれるだろうなぁと思いながら画面外にロングパスやセンタリングを上げると、たいていの場合は予想通り味方がボールを取ってくれました。
ところが、その10年後に発売された本作では、それができないのです。これは、サッカーゲームとしての進歩が見られないどころか、退歩していると言っても過言ではないのではないでしょうか。
更に、これほどゴール前に味方フォワードがいないゲームも珍しいのではないかと思います。ゴール前でのこぼれ球に味方が対処してくれると考えるのは絶望的なのですから。本作では、どうしてこうもオフェンスが機能しないのでしょうか。
本作では、ゴールキーパーのAIにも問題があります。本作のゴールキーパーは、ゴールマウスにへばりついていることが多く、ボールがペナルティエリアにこぼれようが、敵が攻め上がってこようが、コーナーキックを上げられようが、積極的に前にボールを取りに行くということがありません。
これでは、ゴールキーパーとしての役目を果たせていないも同然です。このAI設定は、明らかに失敗だと言えるでしょう。
更に、オフェンスとディフェンスのボタンの振り分けにも疑問が残ります。
本作には、ドリブルが使いづらい、ロングパスやセンタリングをしても味方がボールを拾ってくれない、といった特徴があります。
そのため、基本的な戦い方としては、ボールを取ったら、とりあえずロングパスで敵のゴール前にボールを放り込み、敵からボールを奪ってシュートということになります。
そして、そのロングパスを行うのがXボタンなのですが、このXボタンはディフェンスにおいてはスライディングタックルになります。それが意味するものは、ディフェンスによるペナルティの頻発です。
味方選手がボールを取ったら即座にロングパスを狙いますが、本作ではボールのキープ力が著しく低いため、間髪置かず敵にボールを奪取されてしまいます。
気持ちではロングパスをしているつもりなのですが、実際にはその敵に対してスライディングタックルをしていることになり、やたらとペナルティをもらうということになるわけです。このあたり、キー設定にも、配慮がほしかったところです。
【GAMEPLAY】5
本作は、「Xbox 360」のローンチに合わせたEAスポーツのサッカーゲームであり、4年に1回のFIFAワールドカップを題材にしたゲームでもあります。
しかし、前述したようなグラフィック、サウンド、コントロールの問題があり、とても次世代機である「Xbox 360」水準のゲームとは考えられません。しかも、FIFAワールドカップのゲームでありながら、FIFAワールドカップの本選を戦うことはできません。
本作では、予選を突破したところでゲームが終わってしまうのです。オリンピックなら、さしずめ「北京オリンピック08 ロード・トゥ・北京オリンピック」といったところで、国内予選を勝ち抜いたところで終わりになるようなものです。
本作がFIFAのライセンス商品であり、莫大なライセンス料の元を取らなければならないのは分かりますが、もう少し煮詰めてから発売してほしかったところです。
もしくは、フルプライスで販売するのではなく、2800円か3800円で発売していれば、それなりの商品であっても、納得いく部分があったのではないでしょうか。
大手メーカーであればあるほど、ユーザーのことを考えてしかるべきでした。本作に唯一の救いがあるとすれば、EAのゲーム全般に言えることですが、実績の解除がしやすいことです。
【LONGEVITY】7
本作の場合には、サッカーゲームとしてのデキに疑問が残るため、純粋にサッカーゲームとして楽しむというよりは、実績を解除することの方に重きを置くべきではないかと思います。
そう考えると、設定を楽なものにしても、すべての実績を解除するためのプレイ時間は、最低でも10時間、苦戦すれば20時間はかかるのではないかと思います。そこで、ここでは、20時間はかかるものと見て、「7」にしておきます。
【OVERALL】5
本作は、「2006 FIFAワールドカップ ドイツ大会」に的を絞った商品であり、なおかつ、その予選しか楽しむことができません。本作は、旬がある上に、その旬も、極めて限られた商品だということです。
しかも、グラフィック、サウンド、コントロール、どれを取っても、とても次世代機レベルにあるとは考えられません。
そのため、特価販売されていれば、コレクターズアイテムとして買っておくか、実績解除のために買うか、そのどちらかに絞られる商品なのではないかと思います。
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