「パウ・パトロール: グランプリ」画面分割4人対戦も可能なアニメ原作のレースゲーム

「パウ・パトロール: グランプリ」は、アニメ「パウ・パトロール」のキャラクターが登場するレースゲームで、原作でおなじみのロケーションを舞台にキャラクターたちがそれぞれのビークルに乗ってレースを繰り広げます。
プレイヤーは、お気に入りの子犬たちを操り、「ワンワンカップ」の優勝をめざします。画面分割により最大4人でのマルチプレイも可能で、自動アクセルでコースを案内してくれる簡単操作オプションを選ぶこともできます。
モードは、「レース」、「グランプリ」、「友だちと遊ぶ」、「コレクション」、「設定」。
「レース」は、「インスタントレース」、「カスタムレース」、「チュートリアル」が選べます。
「グランプリ」は、任意のキャラクターを選んで全17戦の「ワンワングランプリ」に挑むもので、難易度は3段階から調整可能で、「簡単」、「普通」、「難しい」から選べますが、通常は「普通」を選んでおけばいいでしょう。
いずれの難易度でも、1位、2位、3位でゴールすると、次のレースで遊ぶことができます。もちろん、4位以下になった場合でもリトライすることが可能です。
「友だちと遊ぶ」は、スプリットスクリーンにより2人対戦か4人対戦が行えます。ただし、それぞれのアカウントが必須になります。
「コレクション」は、「帽子」、「スキン」、「ターボスパークル」、「パウトロフィー」、「プレイ記録」、「コース記録」が見られます。

キャラクターは、以下の通りです。
ケント: キャラクタースキル「無敵のシールド」(ケントを守る盾! ライバルをはねのけるよ!)。
チェイス: キャラクタースキル「スローイングサイレン」(サイレンを鳴らしてライバルのスピードを遅くするよ!)
マーシャル: キャラクタースキル「水風船」(水風船を一番近くにいるライバルに当てるよ!)
ラブル: キャラクタースキル「ボルダーブロック」(コースに大きな岩を置いて、ぶつかったライバルのスピードを遅くするよ!)
ロッキー: キャラクタースキル「落ち葉の山」(コースに落ち葉の山を作って、ライバルを足止めするよ!)
ズーマ: キャラクタースキル「ウォータースライド」(コースに水をこぼして、ライバルをすべらせるよ!)
スカイ: キャラクタースキル「プロペラ」(プロペラで飛んで、すごい速さで走るよ!)
エベレスト: キャラクタースキル「スノーボール」(雪玉を投げて、一番近くにいるレーサーを凍らせる!?)
トラッカー: キャラクタースキル「クイックグラブ」(バネのケーブルを使って、前にいるライバルをつかんでスピードを遅くするよ!)
レックス: キャラクタースキル「ディノクロー」(吠えて、近くにいるライバルのスピードを遅くするよ!)

サーキットは、以下の通りです。
パウ・パトロールスピードウェイJr(アドベンチャー・ベイ)
ワンワンビーチ(アドベンチャー・ベイ)
シティロード(アドベンチャー・ベイ)
パウ・パトロールスピードウェイGP(アドベンチャー・ベイ)
ヘアピンベントツアー(アドベンチャー・ベイ)
松と雪の旅(ジェイクのスキー場)
スキータイム(ジェイクのスキー場)
アイスマウンテンフリースタイル(ジェイクのスキー場)
ワンワンアイスロード(ジェイクのスキー場)
モンキーテンプルスプリント(ジャングル)
小さなジャングル(ジャングル)
考古学者の子犬(ジャングル)
トロピカルライド(ジャングル)

「Xbox Game Pass」でプレイできるこの手のレースゲームというと、「RACE WITH RYAN」(Ryanとレーシング)がすぐに思い浮かびます。
両者を比較すると、「RACE WITH RYAN」はタイトルにもなっているRYANの癖の強さが印象的で鼻につくほどでした。
RYANは、YouTubeチャンネル「RYAN’S WORLD」の主人公であるRayn Kajiのことで、このチャンネルを知らずにゲームをプレイすると、ただただ鬱陶しいだけでしょう。
それに対し、「パウ・パトロール: グランプリ」は、ニコロデオンで放送されている幼児向けテレビアニメで、日本でもテレビ東京系で放送されていますが、テレビアニメのキャラクターとしては一般的で鼻につくということもありません。
また、丁寧なローカライズで日本語字幕日本語音声になっており、それぞれのキャラクターが幕間にコメントしたり、レース中に喋ったりします。
キャラクターボイスも、基本的には日本版アニメと同じ声優が担当しており、アニメを見ている人がゲームをプレイしても違和感を覚えることはないでしょう。
ボキャブラリーが少なく、レース中はすぐに聞き飽きるのが残念なところですが、それでもこれだけ丁寧にローカライズされ、アニメと同じ声優が演じているというだけで評価は高くなります。

13あるサーキットのグラフィックはとても美しく、キャラクターアニメーションもよくできていますが、それもそのはず「Xbox Series X」では4K Ultra HD、60FPS+に対応しており、美しいグラフィックの中でレースを楽しむことができます。
レースを楽しむということでは、クルマの操作性も分かりやすいものになっています。
アクセルがAボタンでキーコンフィグがないというのは、アクセルは右トリガーが当たり前になっている身としては残念なところですが、操縦は左スティックでも方向パッドでも行うことができ、そのあたりは妥協できる範囲です。
また、本作では、ドリフト、スキル、キャラクタースキルが大きな要素になってきますが、これらの操作性は問題ありません。
本作では、この手のレースゲームではおなじみのターボができるのですが、コース上のターボポイントを通るだけでなく、ドリフトを行うことでターボすることも可能です。
ドリフトはRBボタンを押すと繰り出すことができ、タイヤの周囲が赤くなるとターボが可能になります。
本作では、このターボも勝利の大きな鍵を握るのですが、コーナーだけでなく直ドリすら難しくはないため使い勝手のいいものになっています。
スキルとキャラクタースキルは、コース上にあるアイコン(前者)とスナック(後者)を拾ったり集めたりすることで、それぞれXボタンとBボタンで繰り出すことができます。
これらも、レース慣れしてくると使いどころが分かってくるため、適切に使うことで勝利が近づきます。

実績面では、15個中10個の実績が順を追ってプレイするだけで解除することができますが、残る3分の1の実績は少し面倒です。
「グランプリ」と「コレクション」関係の実績は、「グランプリ」をすべてのキャラクターで制する必要があり、17戦×10人=170戦プレイしなければなりません。
「グランプリ」は完全に同じことを繰り返すだけで、キャラクターも替わった当初は新鮮味がありますが、数戦終えると単なる作業になってしまいます。
「グランプリ」を制するのに1時間近くかかるため、この作業に堪えられるかといったところです。ただ、もらえるゲーマースコアは大きいため、それなりの価値はあるでしょう。
マルチプレイ関係の実績は、前述したようにすべてのプレイヤーにアカウントが必須のため、4人分あるという人以外は解除は難しいのではないでしょうか。
このように見てきましたが、この手のレースゲームとしては癖がなくグラフィックや操作性も良好なため、分割画面によるマルチプレイはもちろんのこと、シングルプレイでも少し触る程度なら十分に楽しめると思います。
実績もそれなりにプレイすれば半分ぐらいは解除できるので、実績を解除するという楽しみもソコソコは味わえます。

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