「’87スーパーファイナルラウンド in SUZUKA」

1987年12月4、5、6日/鈴鹿サーキット
全日本F3000選手権、全日本F3選手権、全日本ツーリングカー選手権の各シリーズ最終戦が同時開催されるという、まさにスーパーファイナルラウンドです。
グループAが金曜日に予選、土曜日に決勝、F3000とF3が土曜日に予選、日曜日に決勝、というビッグスケールの大会になります。

グループAは、38台が出走。予選のベスト10と、1クラス、2クラスのトップ3は、以下の通りです。

総合(3クラスは2501cc以上、14台): 1.シエラ(長坂尚樹、横島久)2.18.709、2.スープラ(ジェフ・リース、星野薫)2.19.422、3.スカイライン(長谷見昌弘、鈴木亜久里)2.21.175、4.スカイライン(アンデルス・オロフソン、グレン・セトン)2.21.686、5.スープラ(アラン・ジョーンズ、エジェ・エルグ)2.21.902、6.スタリオン(高橋国光、中谷明彦)2.21.922、7.スカイライン(高橋健二、和田孝夫)2.23.106、8.スカイライン(都平健二、藤井修二)2.23.258、9.BMW M3(2クラス、ウィル・ホイ、柳田春人)2.24.849、10.スカイライン(北野元、影山正彦)2.24.963。

2クラス(1601cc~2500cc、5台): 31.ジェミニ(古屋光、粕谷俊二)2.35.525、32.プレリュード(宇賀神方昭、松木勉)2.36.201。

1クラス(1600cc以下、19台): 11.シビック(中子修、岡田秀樹)2.25.890、12.シビック(鈴木利男、佐藤浩二)2.25.913、15.カローラFX(関谷正徳、小河等)2.27.626。

F3000は、シャシーはローラT87-50(86-50)とマーチ87B、エンジンはDFVが主流でホンダRA388EとヤマハOX77、タイヤはブリヂストンとダンロップとヨコハマ、となっています。予選トップ10は、以下の通りです。

1. 鈴木亜久里(マーチ87Bヤマハ)1.49.763
2. 星野一義(ローラT87-50ホンダ)1.50.096
3. 松本恵二(ローラT87-50DFV)1.50.401
4. 関谷正徳(ローラT87-50DFV)1.50.627
5. ジェフ・リース(ローラT87-50ホンダ)1.50.888
6. 森本晃生(マーチ87B DFV)1.52.250
7. ヤン・ラマース(マーチ87Bヤマハ)1.52.775
8. 高橋国光(マーチ87Bホンダ)1.53.551
9. 舘善泰(ローラT87-50DFV)1.53.666
10.ケネス・アチソン(マーチ87B DFV)1.53.755

F3は、トップ5は以下の通りですが、それ以降もF3000同様にそうそうたる顔ぶれになっています。
1.ロス・チーバー(レイナード873トヨタ)2.05.788、2.小河等(ラルトRT-31トヨタ)2.06.074、3.佐藤浩二(ラルトRT-30ワーゲン)2.06.089、4.中谷明彦(レイナード873ワーゲン)2.06.176、5.兵頭秀二(ラルトRT-31ニッサン)2.06.348。

読み物も、充実しています。「ファイナルに燃える男たち」は、F3000の回顧と展望です。1987年シーズン、星野一義は8戦4勝で最終戦を待たずにチャンピオンを決めています。富士のGCもシリーズチャンピオンで、2冠の達成です。
同じホンダエンジンのジェフ・リースは1勝ですが、ポールポジションを多数奪っています。ヤマハの鈴木亜久里は、最年少の27歳で、第8戦で優勝しています。同じヤマハのヤン・ラマースも第7戦で優勝しており、ホンダ対ヤマハの戦いに注目が集まります。
松本恵二はCABINカラーの最終戦、鈴木利男は第3戦で優勝、長谷見昌弘、中子修、高橋国光、エジェ・エルグなどの走りにも期待が集まります。
F3000の出場選手紹介、F3000とノンターボF1のタイム差比較、1987年の鈴鹿F3000ハイライトなどもあります。F1は、1989年からターボを禁止し、3.5Lのノンターボとなります。F3000とF1のラップタイムを比較すると5.7~5.8秒差となり、F3000とノンターボF1のタイム差はより狭まることになります。

「白熱のF3」は、F3の展望です。小河等とロス・チーバーは、共に112ポイントと全く同ポイントで最終戦を迎えます。
外国人ドライバーも、マウリシオ・サンドロ・サラ、アンディ・ウォーレス、アンドリュー・ギルバート・スコットと実力派が名を連ねます。
日本勢も、佐藤浩二、中谷明彦らがポイントを重ねています。エンジンは、トヨタ、ニッサン、ワーゲンがしのぎを削り、シャシーもラルトとレイナードががっぷり四つに組みます。
「伝統の鈴鹿300km」は、グループAの展望です。全日本ツーリングカー選手権のポイントシステムは、総合順位が1位から順に9、6、4、3、2、1、クラスポイントが20、15、12、10、8、6、4、3、2、1、となります。
そのため、1クラスの中子修・岡田秀樹のシビックが97ポイントでトップに立っており、チャンピオンが濃厚です。
サポートレースのSJクラス、シビックジャパンカップの展望もあります。更に、F3000とF3などのメカニズム解説、F1日本グランプリのリポート、鈴鹿サーキットの解説、などもあります。

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