「’76鈴鹿ダイヤモンドレース」

1976年4月10、11日/鈴鹿サーキット
1月のガーネット鈴鹿200Kmレースに続く、2リッター・グループ7による第2戦です。わずか3ヵ月のインターバルながら、ドライバーの半数が入れ替わっています。予選は、鈴鹿での熟成が進んだマーチが上位を独占し、初の1分台に飛び込んでいます。

1. 星野一義(マーチ74SBMW)1分59秒8
2. 桑島正美(マーチ74SBMW)2分01秒0
3. 長谷見昌弘(マーチ74SBMW)2分01秒7
4. 高橋健二(マーチ74SBMW)2分03秒1
5. 竹下憲一(マーチ73SBMW)2分03秒8
6. 速見翔(ローラT290BDG)2分05秒4
7. 片山義美(シェブロンB23マツダ12A)2分05秒5
8. 松本恵二(ローラT390BMW)2分07秒7
9. 米山二郎(シェブロンB23ハートBDA)2分07秒7
10. 新井完純(シェブロンB23BDA)2分27秒6

レースは、桑島正美が優勝しています。
サポートイベントのFL500チャンピオンレースは、竹下憲一(KS-05スズキ)が2分22秒4でポールポジション、中島悟(ウェスト769スズキ)は2分23秒9で4位になっています。
もうひとつのサポートイベントであるツーリングカーチャンピオンレースは、森泰章(スターレット)が気を吐き2分24秒2でポールポジション、長坂尚樹(サニー)は2分24秒5で2位に甘んじています。

読み物は、「”ダイヤモンドの輝き”に酔うのは誰!?」と題して、レースの見どころを書いています。
小島エンジニアリングは、マーチ76SCを2台導入、このマーチ75Sの改良型を長谷見昌弘と黒沢元治がドライビングします。
同じく日産ワークス出身の高橋国光はマーチ73SBMW、北野元はマーチ、都平健二はローラT292BMW、にそれぞれ乗ります。
星野一義はヒーローズレーシングのバックアップを受け、高原敬武と藤田直広も前回に引き続きトップ争いが期待されます。
片山義美は、シェブロンB23のエンジンを12Aから13Bに切り替え、米山二郎もマーチBMWを手に入れ、鮒子田寛もマーチの準ワークスマシンを買い入れ、それぞれに巻き返しを期します。

「スズカに育まれた2シーターレーシング」では、鈴鹿サーキットを賑わした2シーターレーシングカーを写真で紹介しています。
ロータス23(P.ウォー)、ポルシェ904(式場壮吉)、ポルシェ906、ポルシェ910(風戸裕)、トヨタ7、ダイハツP3、ニッサンR390、ローラT70MKIII(改)グループ7仕様、ホンダR800、ホンダR1300、ニットラAC7、ワールドAC7、カーマン・アパッチ、ホンダ・カムイ、ダイハツP5、ポルシェ908(永松邦臣)、フォードGT40、いすゞR6スパイダー、ローラT280。

「世界を”駆ける”2シータースポーツ&シルエットフォーミュラ」では、この2カテゴリーのマシンを紹介しています。
1976年から、スポーツカーレースは、オープン2シーターによって争われるスポーツカー選手権と、シルエット・フォーミュラにかけられるメーカー選手権のふたつのカテゴリーで争われることになります。
シルエット・フォーミュラは、外観は市販車ながら、中身は大改造が許されるというクラスです。
ポルシェ・ターボ、BMW・CSLをはじめ、ランチア・ストラトス、フェラーリ、ランボルギーニBMWなども予想されています。オープン2シーターは、アルピーヌA442、アルファロメオ33TT、ポルシェの優勝候補に、シェブロンB31、マーチ75S、ローラT390、アルピーヌ、チータ(スイス)、オゼラ(イタリア)、TOJ(ドイツ)などが参戦予定です。

「読者サービス満載 うわさのコーナー」では、読者プレゼントとして「Brockbank’s Grand Prix」、「桑島正美のTシャツ」、「藤田直広のカレンダー」を掲載しています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました