「’76鈴鹿グレート20ドライバーズレース」

1976年9月25、26日/鈴鹿サーキット
「鈴鹿グレート20ドライバーズレース」は、フォーミュラカー中心の大会で、F2000、FJ1300、FL500などが開催されます。
F2000は、ノバ3台、マーチ9台、サーティーズ2台、といった構成で、予選はノバが上位を独占しています。

1. 藤田直広(ノバ512BMW)1分58秒8
2. 星野一義(ノバ512BMW)1分59秒0
3. 高原敬武(ノバ512BMW)1分59秒0
4. 高橋国光(マーチ742BMW)1分59秒8
5. 長谷見昌弘(マーチ742BMW)1分59秒9
6. 杉崎直司(マーチ752BMW)2分00秒5
7. 永松邦臣(マーチ752三菱)2分01秒2
8. 松本恵二(マーチ752BMW)2分01秒6
9. 高橋健二(マーチ742BMW)2分01秒8
10. ニコ・ニコル(マーチ742BMW)2分02秒1
11. 鮒子田寛(マーチ752BMW)2分02秒9
12. 岡田哲(サーティーズTS15BDA)2分06秒0
13. 米山二郎(サーティーズTS15BDA)2分06秒5
14. 力身修(マーチ752BMW)2分06秒8

結果は、星野一義が長谷見昌弘をじりじりと引き離して優勝しています。
FJ1300は、長谷見昌弘(マーチ753日産)が2分09秒2でポールポジション、高武富久美(ノバ513無限)2分09秒5、星野一義(マーチ733日産)2分09秒5、片山義美(マルチFJ03無限)2分09秒8、と続きます。
FL500は、金田政行(ベルコ97Cスズキ)2分20秒8、杉浦克彦(鴻池スピードスズキ)2分21秒2、畑川治(ハヤシ711スズキ)がトップ3です。
TS-Iは、竹下憲一(スターレット)が2分23秒2で2位以下をぶっちぎり、2位の高橋健二(サニー)が2分24秒6で続きます。3位が2分26秒4なので、高橋健二も速いタイムです。

読み物のトップは、「日本GP前哨戦–いままた鈴鹿をゆるがすフォーミュラ旋風 G20ドライバーズ・レースの見どころ」で、レースは星野一義と長谷見昌弘の争いになるだろうと予想しています。
高橋国光、永松邦臣のベテラン勢にもチャンスありとし、高橋健二、杉崎直司といった新人にも期待を寄せています。
「めざせ–栄光のコース・レコード レーシングタイヤとF2000ラップタイム更新劇」は、ラップタイムの更新劇の脇役としてレーシングタイヤの技術進歩に着目しています。
1974年は、ブリヂストンが横方向よりも前後運動、縦方向の加減速性能を重視したタイヤを投入、生沢徹はこのタイヤによりスタートでトップに立っています。
ブリヂストンは、黒沢元治ととにもヨーロッパに遠征、さまざまな知識を吸収して、秋にはニュータイヤを持ち込みました。ブリヂストンの技術陣は、最適コンパウンドの模索、トレッド接地面積変化対策、サイド形状思想転換といったアイデアを得ていたのです。
そして、予選タイムで2分を切ることになります。とはいうものの、ライバルであるヨコハマとダンロップも、ブリヂストンと互角の進化を遂げていました。
「再現! グレート20ドライバーズ・レース名場面集」は過去のレースの名場面を写真と文章で振り返り、「ウワサのパドック」はレース界とレーサーの話題にふれています。

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