「’71全日本鈴鹿自動車レース大会 シリーズII」

1971年9月18、19日/鈴鹿サーキット
「全日本鈴鹿自動車レース大会」は、鈴鹿で継続的に続けられているシリーズで、やはり、全日本Iクラスと全日本IIクラスによって競われます。例によって、プログラムとしては質素で、読み物は特にありません。
全日本Iクラスは、1300ccまでのスポーツカー(GT及びGTSを含む)及び特殊ツーリングカー(Tを含む)の混合レースで、ホンダS-800、ホンダ1300、カローラ・クーペ、パブリカ、サニー、サニークーペ、サニー1200GX、コルトギャランなどが参戦しています。
サニーの呼び方が違うのはエントラントによるもので、SCCN(スポーツ・カー・クラブ・ニッサン)はサニー1200GX、SCCN大阪はサニークーペ、となっているようです。
注目選手としては、日産勢に多く、黒沢元治、寺西孝利、歳森康師、太田和義などといったトップドライバーが顔を見せています。また、モーリスミニクーパーSでずっと頑張ってきた菅原義正は、ホンダ1300にスイッチしています。

全日本IIクラスは、1300cc以上のスポーツカー(GT及びGTSを含む)及び特殊ツーリングカー(Tを含む)の混合レースで、フェアレディ240Z、スカイライン2000GTR、ブルーバードSSS、カペラロータリー、ロータリークーペが参戦しており、トヨタ勢の名前を見ることはできません。
注目選手は、何と言っても、桑島正美に尽きます。後に日本のトップドライバーとしてヨーロッパF2にも参戦した人気ドライバーで、記録よりも記憶で日本のモータースポーツ史に一時代を築いたドライバーだからです。
サポートイベントしては、FL500やGが行われています。面白いのはGで、形山寛次(ベレットGTW、1584cc)、高武富久美(AC-7、1300cc)、森善英(マクランサー、850cc)、高田和政(ノーバ、500cc)、中川政義(コニリオ、800cc)、高原敬武(ローラT212、1800cc)というものすごい組み合わせなのです。
全日本IIクラスと混走だったかどうかは覚えていないのですが、もし混走でなかったらほとんどデモンストレーションラン状態になっていたように思います。
なお、入場券、指定席券、駐車券の写真も載せてみました。すべての料金がほぼ同じということに驚かされます。当時の物価から考えると、こんなものなのでしょうか。

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