「’75鈴鹿500Kmレース」

1975年7月5、6日/鈴鹿サーキット
1974年は石油危機により中止された「鈴鹿500キロレース」が、2年ぶりに復活します。1976年から開催される世界メイクスチャンピオンシップの新規則フォーミュラ・シルエットをいち早く採用、Rクラスに編入しています。
予選は、R-IIクラスの片山義美・従野孝司(サバンナGT)が2分19秒2でトップ。以下、2.猪原理徳(サバンナ)2分22秒9、3.中嶋悟(サバンナ)2分23秒5、4.政井武雄・政井裕之(サバンナZG)2分23秒8、5.寺田陽次郎・岡本安弘(マツダRX-3)2分24秒4、6.島田正弘(フェアレディZ)2分26秒3、7.伊谷謙治・浜田政信(サバンナ)2分26秒4、8.竹下憲一・浅井敬介(スターレット)2分28秒4、9.笹野功・西野弘美(サニー)2分29秒1、10.長坂尚樹・並川泰啓(サニー)2分29秒3、と続きます。

サポートイベントのFL500チャンピオンレースは、ニコ・ニコル(ベルコ・スズキ)が雨中で2分46秒8という圧倒的なタイムをマークしてポールポジションを獲得しています。
彼は、現在は、あのニコルグループの総帥として、ビジネスの世界で大成功を収めています。2位が金田政行(ベルコ・スズキ)の2分51秒8ですから、いかに速いタイムだったかが分かります。

プログラムの読み物は、「再現! 伝統の鈴鹿500km」と題して、1966年の第1回から振り返ります。
優勝者は、第1回から順に、細谷四方洋(トヨタS800)、鮒子田寛(トヨタ2000GT)、長谷見昌弘(ポルシェ・カレラ6)、川合稔(トヨタ7)、風戸裕(ポルシェ910)、西野弘美(フェアレディZ432)、永松邦臣(ローラT290)、木倉義文(ローラT290)、となっています。
「蘇がえった500キロ、栄冠は誰に? 出場選手紹介と500キロの見どころ」は、初のフォーミュラ・シルエットにふれ、優勝争いは片山義美・従野孝司のサバンナと鮒子田寛・森泰章のセリカになるだろうと予想しています。
また、松悦子の女性チームは、19歳の松悦子がデビュー戦を迎えます。今にして思えば無謀な挑戦ですが、予選は町田日出夫とコンビを組み、3分02秒9で、ノータイムの辻本征一郎(サニーエクセレント)を除いて3秒6差の最後尾に甘んじています。
「観戦ポイントはここだ!」はコースマップ入れで観戦ポイントを紹介、「世界の耐久レース」は各国の耐久レースを紹介、「レースにとりつかれた女達!」はサーキットを彩る女性を写真で取り上げ、「the helmet スタードライバー・ヘルメット写真集」はタイトル通りの内容です。

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