【GENRE】
アクションアドベンチャー/サードパーソン/ホラー
【PUB./DEV.】
カプコン/カプコン
【RELEASE DATE】
2002/2/22
【OUTLINE】
「プレイステーション2」で大人気の「鬼武者」の難易度をコアユーザー向けに上げるとともに、新たな敵を加えたものです。
また、「Xbox」のマシンパワーを活用してグラフィックをより強化するとともに、5.1chドルビーデジタルにも対応しています。「Xbox」ユーザーに対するこの真っ向からの挑戦に、「Xbox」ユーザーなら応えようではありませんか。
【GAME MODE】
はじめから
ゲームを始めから行います。ゲームは、アクション要素を中心に、アドベンチャー要素も織り交ぜながら、以下のような流れで進んでいきます。
魔空空間は、天守之地下以降はいつでも行けますが、キャラクターや剣がマックスまで成長してから行くべきです。
七曲櫓之地→地下寺院之地→南天之地→天守閣→天守之地下→天守閣→西天之地→天守之地下→(魔空空間)→西天之地→天守閣→東天之地→東天之地2→幻魔之地。
続きから
以前にゲームデータを保存していた場所から始められます。
詳細決定
好みに応じて設定を変えることができます。4回ゲームオーバーになると、難易度「易しい」が出現します。見栄を張らずに、難易度「易しい」で最初からプレイし直しましょう。その方が、精神衛生上、好ましいです。
【GRAPHICS】8
「プレイステーション2」版よりもどれぐらい美しくなっているかはともかく、カプコンのこの手のアクション(アドベンチャー)系と比べてもヒケは取りません。
まぁ、「Xbox」なのだから、当然といえば当然です。映画的視点もいつものことなのですが、そろそろキャラクター背後からの視点にも挑戦してほしいところです。この視点ではプレイしづらいですし、キャラクターとの一体感も得にくいからです。
【SOUND】8
ドルビーデジタルです。サウンドに関しても、特に大きな問題はありません。手馴れたものです。5.1chになっている分、臨場感も増しています。
「プレイステーション2」版よりは有利に戦えるという利点もありますが、背後からの不意打ちというのはあまりありません。
【CONTROL】5
操作性に関しては、大いに疑問があります。方向パッドで移動、左スティックを押し込んでマップ、右スティックを押し込んで管理画面というのは、ちょっと非常識ではないでしょうか。
移動は左スティックでできるようにすべきですし、マップと管理画面はSTARTボタンによるポーズで行うべきです。
せっかくキーコンフィグがあるのに、ここでも適切な変更が行えません。アクションゲームとしての快適な操作性に配慮すべきでした。「幻魔 鬼武者2」があるなら熟考頂きたい点です。
【GAMEPLAY】7
「鬼武者」というタイトル自体は比較的新規のタイトルですから、そうした意味では目新しさはあります。しかしながら、有名タレントに頼った話題性づくりは、決して評価できる材料ではありません。
「バイオハザード」で名を馳せたカプコンですら、「プレイステーション2」のライトユーザーを引きつけるためにはこうしたことをしなければならなかったのでしょうか。
ゲームのデキは悪くないわけですから、話題性づくりよりも内容で勝負してほしかったところです。
「プレイステーション2」版は難易度が低くてやり応えがなかったという点から「幻魔 鬼武者」の難易度が上げられていますが、この高すぎる難易度も好ましいものではありません。
難易度を高くするなら高くするで、キャラクターや剣の成長要素もしっかりと入れるべきだったと思います。
せっかく敵が何度でも復活するのですから、倒せば倒しただけキャラクターや剣が成長すれば、誰もが楽しめるものになっていたはずです。
なお、新たな敵の綾女ですが、いかにも付け足しただけという感じがします。それだったら、かえでが活躍するシナリオをもっと膨らませることはできなかったのでしょうか。
【LONGEVITY】8
「プレイステーション2」版「鬼武者」は、プレイ時間が短くてすぐに終わってしまう、というのが最大の不満材料でした。そうした意味で、難易度を大幅に上げた本作では容易に先に進めない分、時間が余計にかかります。
特に、地下20階まである魔空空間とボスキャラ戦にはてこずらされることでしょう。ただ、本来は、難しすぎて時間がかかるというのではなく、ゲーム自体のボリュームがあって時間がかかるべきだと思います。
【OVERALL】8
あれこれと苦言を呈してきましたが、ゲーム自体は十分に楽しめる面白いものでした。カプコンのこの手のタイトルに、大きな外れはないということでしょう。
魔空空間とボスキャラ戦に関してはシビアすぎますから、難易度を極端に上げる以外の移植方法も考慮してほしかったところではあります。
前述したように、キャラクターや剣が敵を倒せば倒すほど成長するという要素があれば、この難易度の高さも受け入れられたはずです。
「Xbox」で「鬼武者」を出したことに関しては評価できますが、願わくば「鬼武者3」はまず「Xbox」で出すぐらいの心意気はほしいものです。
有名人のキャラクターを採用するというのが慣例になりつつありますが、この手のゲームに定評のあるカプコンなら、そうした小手先の話題作りももう必要ないことでしょう。
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