「MAX PAYNE」レビュー

【GENRE】
アクション、サードパーソン

【PUB./DEV.】
ROCKSTAR GAMES/NEO SOFTWARE

【RELEASE DATE】
2001/12/13(アメリカ)

【OUTLINE】
自らの目の前で妻子を殺害された上、警官殺しの汚名まで着せられてしまった刑事のマックス・ペインが、自分をはめた犯罪組織に復讐するという、ハードボイルド3Dアクションゲームです。
映画「マトリックス」ばりの特殊効果「CINEMATIC SHOT」や、奥深いストーリーが語られる「THE GRAPHIC NOVEL」なども魅力となっています。本作は、アメリカでは、かなり高い評価を受けています。

【GAME MODE】
RESUME GAME
最終セーブポイントから、ゲームをスタートできます。

TUTORIAL
ゲームのプレイ方法、コントロール方法を練習できます。操作方法はそれほど難しくはありませんが、予めここで練習しておくとよりスムーズにゲームを進められます。

NEW GAME
新規にゲームを始めるならここです。ゲームは、以下のパートに分けられています。それぞれのパート内の節目節目で、場面展開を説明する「THE GRAPHIC NOVEL」が挿入されます。これにより、ゲームの流れと次に何をやるかがしっかりと把握できるわけです。

Part I: The American Dream
Prologue.
Roscoe Street Station.
Live From the Crime Scene.
Playing It Bogart.
The Blood Veins of New York.
Let the Gun do the Talking.
Fear That Gives Men Wings.
Police Brutality.
Ragna Rock.
An Empire of Evil.

Part II: A Cold Day in Hill
Prologue.
The Baseball Bat.
An Offer You Can’t Refuse.
With Rats and Oily Water.
Putout My Flames with Gasoline.
Angel of Death.

Part III: A Bit Closer To Heaven
Prologue.
Take Me to Cold Steel.

LOAD
任意のセーブゲームから始められます。

SAVE
セーブ画面を開くことができます。本作では、ゲームの節目ごとにオートセーブされるほか、任意の地点でセーブすることができます。セーブは、全部で4ヵ所までです。

AUDIO
音楽と効果音の音量を変えられます。

CREDIT
クレジットが見られます。

【GRAPHICS】9
人物や背景、オブジェクトの美しさは当然として、本作の場合にはプレイヤーの行動に対するリアクションの豊富さが強調できるポイントです。
銃を撃てば薬莢が飛び散る、ガラスやグラスを撃てば割れる、テレビや自動販売機、エレベーター、シャッターなどのボタン、洗面所やトイレなどの水周り、など、たいていの物は作動させられるのです。
とりわけ、「CINEMATIC SHOTS」は新鮮です。映画「マトリックス」のような特殊効果なのですが、敵を撃った際に見られることがあります。
また、スナイパーライフルに限り、カメラが弾丸の後を追尾していきます。頻繁に場面展開を説明する「THE GRAPHIC NOVEL」が挿入されるのも、目新しいところです。

【SOUND】8
ステレオです。基本的には静かなゲームなのですが、それだけに扉越しの敵同士の会話、クルマのエンジン音などの効果音がゲームプレイの手助けになります。
「THE GRAPHIC NOVEL」でも、マックス・ペイン自らの語りによって、場面展開が説明されます。これが、本作のハードボイルドな世界観やMAXPAYNEの苦悩や葛藤を表すものとして効果的に働いています。

【CONTROL】8
左右のスティックの連携による移動、視点変更は、「Xbox」ではおなじみのものです。「TUTORIAL」で操作を練習することもできますから、すぐに慣れることでしょう。
3人称視点による操作は良好ですが、さすがに複数の敵を相手にするような時にはパニックに陥ることもあります。

【GAMEPLAY】9
本作は、ハードボイルドな世界観、「マトリックス」ライクなグラフィック、アイデアいっぱいのギミックなどを持ったアクションゲームです。
それでいて、どこでもセーブできたり、銃弾や回復薬が豊富に用意されるなど、初心者にも親切なゲームシステムを併せ持っています。
21世紀型のアクションゲームと言えるでしょう。「CINEMATIC SHOTS」や「THE GRAPHIC NOVEL」も、目新しいところで、これらがよりゲームを深みのあるものにしています。
特に、「THE GRAPHIC NOVEL」は、本作のハードボイルドらしさをより強調していて好感が持てます。
ただ、PART IIとPART IIIの冒頭にあるPrologueは余計に感じました。これは、自らの目の前で妻子を殺されてしまったマックス・ペインの心象風景を現すものです。
まず、自分の家の廊下が迷路のようになっていて、そこから窓の外へと脱出します。
更に、窓の外は中空になっており、肩幅ほどの細い迷路状の道を時には飛び移ったり飛び降りたりして進んでいき、最後には再び窓から家の中へと戻るというものです。
本作で唯一アクロバット的な動きを要求されるところで、私はこれはなくても良かったのではないかと考えています。

【LONGEVITY】8
ボリュームはまずまずといったところです。ゲームの節目ごとにオートセーブされるほか、任意の地点でセーブすることもできるため、ほとんどのプレイヤーが時間さえかければクリアすることができるでしょう。
いったんクリアするとより難しいモードが出現するため、それもプレイするなら長く楽しめます。

【OVERALL】10
本作は、質の高い「Xbox」タイトル中でも屈指の傑作でしょう。いろいろな意味で、「HALO」に似たゲームと言うこともできます。
アクション(アドベンチャー)ゲーム好き、シューティングゲーム好きはもちろんのこと、ハードボイルドの世界観に惹かれるものを感じる人にもピッタリのタイトルです。
これだけの作品ですから、すべての「Xbox」ユーザーにプレイしてほしいところなのですが、残念ながら日本の「Xbox」では出ないようです。
こうした傑作を間髪置かずにリリースするのが、海外ゲームに強いはずの「Xbox」の使命だと思うのですが、なかなかそうした流れになってくれないのが惜しまれます。

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