「The Elder Scrolls III: MORROWIND」レビュー

【GENRE】
RPG/サードパーソン/ファーストパーソン

【PRB./DEV.】
BETHESDA SOFTWORKS/BETHESDA SOFTWORKS

【RELEASE DATE】
2002/6/7(アメリカ)

【OUTLINE】
自由度の高さ、マップの広大さ、プレイ時間の長さなどが特徴的なRPGです。
10種類の種族、21種類のクラス、13種類のバースサインからキャラクターメイキングして、ただひとり広大なVardenfellの島を冒険していきます。
島内に点在する町では人々の暮らしがあり、町を外れれば危険なモンスターが徘徊していたり、謎めいたダンジョンが待ち受けていたりします。
島の中では、どこを歩こうと、何をしようとプレイヤーの自由です。英雄になっても、人殺しになっても、盗賊になっても、商人になっても、構わないのです。プレイ時間は、300時間~400時間はかかります。
ただ、英語のテキスト量が膨大で、大学受験程度の英語力がないと快適なプレイは難しいでしょう。特に、人からクエストを受ける際には、そのクエストの内容を理解する必要があります。

【GAME MODE】
New
最初からゲームを始めます。まず、自分がプレイするキャラクターを作っていきます。
種族は、アルゴニアン、ブレトン、ダークエルフ、ハイエルフ、インペリアル、カジート、ノード、オーク、レッドガード、ウッドエルフの10種類です。
クラスは、3種類に大別されます。
コンバットスペシャライズドクラスが、ウォリアーズ、バーバリアンズ、クルセイダース、ナイツ、スカウツ、アーチャーズ、ローグスの7種類。
マジックスペシャライズドクラスが、メイジズ、ソーサラーズ、ヒーラーズ、バトルメイジズ、ウィッチハンターズ、スペルスワーズ、ナイトブレイズの7種類。
ステスルスペシャライズドクラスが、シーブス、エージェンツ、アサシンズ、アクロバッツ、モンクス、ピルグリムス、バーズの7種類。
合計21種類になります。
バースサインは、アプレンティス、アトロナッチ、レディ、ロード、ラヴァー、メイジ、リチュアル、サーペント、シャドー、スティード、シーフ、タワー、ウォリアーの13種類です。
これらの組み合わせによりキャラクターの基本的なステータスが決まります。
キャラクターには、基本的な属性があります。ストレングス、インテリジェンス、ウィルパワー、アジリティ、スピード、エンデュランス、パーソリナリティ、ラックの8種類です。
また、派生的な属性として、ヘルス、マジッカ、ファティーグ、エンキュンブランスの4種類があります。
更に、3種類のアーツがあります。
コンバットアーツとして、ブロック、アーマー、ミディアムアーマー、ヘビーアーマー、ブラントウエポン、ロングブレード、アックス、スピア、アスレチックスの9種類。
マジックアーツとして、デストラクション、オルタレーション、イリュージョン、コンジュレーション、ミスティシズム、レストレーション、エンチャント、アルケミー、アンアームドの9種類。
ステルスアーツとして、セキュリティ、スネーク、アクロバティクス、ライトアーマー、ショートブレード、マークスマン、マーチャンタイル、スピーチクラフト、ハンド・ツー・ハンドの9種類。
これらのスキルは、ゲームを進めていく過程で、増強することができます。方法は、同じスキルを繰り返し使用する、他のキャラクターからトレーニングを受ける、スペシャルブックでスキルについて学ぶ、です。

さて、ゲームは、プレイヤーが皇帝の命令により刑務所から引っ張り出されるところから始まります。
プレイヤーは、自分の使命や役割が何であるかもわからないままに、広大なVardenfellの南端にあるSeydaNeenに到着します。プレイヤーは、ここからVardenfellへの第一歩を踏み出すわけです。
Vardenfellは、島の中央にRed Mountainという火山があり、その周囲には柵が張り巡らされ、南側のGhostgateからしか中に入ることができません。Red Mountainの南東は広大な荒野になっており、危険な生物も生息しています。
島の最南端は、AscadianIslesという島内では1番開けた地域になっています。西部は、開けた緑地帯になっており、小都市が点在しています。
プレイヤーは、最初は、この南側にあるBalmoraをめざし、ここを拠点に島内を探索することになります。北部は少し危険な種族が住む地域で、Sheogoradは小島が点在する地域です。
北東部はGlazelandsで、ゲームの中盤以降で訪れることになるでしょう。更に、東部はZafirbelBayという小島が点在する地域になっています。また、島のそこかしこに、謎めいた寺院やダンジョンなどがあります。

Balmoraにはギルドがあり、このギルドに所属してクエストをこなしても構いませんし、あくまでもフリーとして島内を探索しても構いません。
島内を探索していれば、島で生活している人々からさまざまな依頼を受けます。それらの依頼をこなすことで、お金を稼ぐことができます。モンスターを倒せば、そのモンスターの体のパーツを商店で売ることができます。
また、襲ってきた敵を倒せば、その敵が所有していた武器や防具だけでなく、着衣を剥ぎ取って着たり売ったりすることも可能です。
もっとも、一般島民に手を出すと、お尋ね者となり、捕らえられて投獄されてしまいます。投獄された場合には、保釈金を支払えば保釈してもらえます。
寺院やダンジョンには、秘宝が隠されており、その秘宝を手に入れられれば、それ相応の金額で商店で買い取ってもらえます。ただ、これらの場所には、強力な敵が潜んでいます。
荒野や緑地帯に自生している植物を刈れば、金額的には微々たるものの換金することすらできます。
商店は、地域ごと、店ごとに取扱い商品が異なり、売買できる商品や価格が違ってきます。ある商品を安い地域で大量に仕入れ、別の地域で売りさばくということも可能です。
ただし、武器、装備、アイテムには重量があり、その時点でキャラクターが持ち運べる重量を超えると、移動することができなくなってしまいます。
本作では、このようにして島内を探索しながら、さまざまな冒険を重ねていきます。

Load
敵が近くにいる場合を除いて、プレイ中にいつでもセーブすることができます。セーブデータはいくらでも作ることができるので、セーブデータを3つ以上作って、こまめにセーブしましょう。

Credits
クレジットが見られます。

【GRAPHICS】9
広大なVardenfellを緻密で美しいグラフィックが彩っています。道、山、川、池、沼、海、植物、人、モンスターなどはもちろんのこと、室内の調度品まで丁寧なグラフィックで描かれています。
朝、昼、夕方、夜の時間の変化だけでなく、晴れ、曇り、雨、砂嵐などもランダムに起こります。砂嵐になると、人は腕で顔を覆う細かさです。
Vardenfellの自然は、本当に驚くばかりの美しさです。それぞれの地域で生息する人々やモンスター、自生する植物を見るだけでも、Vardenfellの探索が楽しくなるほどです。
ただ、遠くの山や木が描かれる際、白い雲のような状態から山や木が現れる様子が見えるのは、ちょっと興ざめな感じがします。ここは頑張ってほしかったところです。

【SOUND】9
ドルビーデジタルです。雨や砂嵐などの環境音、敵が近づいてきた時の咆哮や移動音、ゲームの雰囲気を盛り上げる気品あるBGMなど、サウンド的には満足できる仕上がりです。
本作のテキスト量は膨大なため、キャラクター同士の会話には音声がありませんが、本作独自の固有名詞なども頻繁に出てくるため、字幕付きの音声よりも、じっくりと読めるテキストの方が向いているでしょう。

【CONTROL】8
本作の基本的な操作は、以下の通りです。
左スティックと方向パッドが移動、左スティックを押し込んだままでスニーク、右スティックが1人称視点と3人称視点の切り替え、左トリガーがジャンプ、右トリガーが攻撃、Aボタンが各種アクション、Bボタンがメニュー、Xボタンが武器の用意(+LRトリガーで武器の切り替え)、Yボタンが魔法の用意(+LRトリガーで魔法の切り替え)、白ボタンがジャーナルの閲覧、黒ボタンが休憩、が主なものです。
本作では、プレイ中、常時、1人称視点と3人称視点を切り替えることができます。敵と戦う時や近くを見る時は1人称、歩く時は3人称と瞬時に切り替えられるためとても便利です。
マップを見たり、アイテムを選択したりするのも簡単です。マップは、島全体と現在自分がいる周囲を切り替えて見ることができ、自分の周囲は一定量ならスクロールすることも可能です。
また、歩いた部分はより詳細なマップが作成されていくため、Vardenfellを開拓していく冒険心を駆り立ててくれます。
アイテムもすべてを1度に見たり、ジャンルごとに分けて見たりできますし、ウインドウを開いて詳しい説明を見ることもできます。
ただ、武器による攻撃と魔法による攻撃・回復を交互に切り替えて使うようなことがしづらいのが不満と言えば不満です。

【GAMEPLAY】10
アウトラインのところでも書いたように、このようなRPGが家庭用ゲーム機でリリースされること自体が画期的なことです。
自由度の高さ、マップの広大さ、プレイ時間の長さには本当に驚かされますし、それらを破綻なく緻密に構成していることも賞賛に値します。
ここでは、土地ごとの特徴、そこに住む人々の名前・個性・考え方、さまざまなモンスターが設定されているばかりか、アイテムも実に多彩に取り揃えられているのです。
服は戦闘用の服どころか日常的な服もありますし、ショップではスプーンやナイフすら売られています。これらは、安い土地でまとめ買いし、他の土地で高く売却することも可能なのです。
町には、宿屋や寺院、さまざまなショップがあるだけでなく、武術や体力などを向上させてくれるトレーナーすらいます。まさにそこに現実の生活が息づいた島ひとつがまるごと収められているというわけです。
プレイヤーは、Seyda Neenを一歩出れば、広大なVardenfellに放り出された無力な放浪者にすぎません。Seyda Neenを出たばかりの頃は、武器といってもナイフ1本しか持っておらず、防具もなければ、お金すらありません。
何をどうすればいいのかすら分からないままにBalmoraをめざす道中では、ネズミのような生き物ですら自らの生命の脅威となります。
Balmoraに着いたら着いたで、いろいろな人に話を聞くことで、ようやく自分がすべきことが見えてくるといったありさまです。もっとも、ここからが本作の醍醐味になってきます。
ギルドに所属してクエストをこなしていくのか、フリーとして思いつくままにVardenfellを探索していくのか。それらはすべて、プレイヤーの意志に委ねられるのです。
本作は、定められたルートに則ってひたすらエンディングをめざすのではなく、Vardenfellの一島民として生活することが目的なのですから。
これだけの世界を用意している本作であれば、このままオンラインゲーム化してMMO RPG(多人数参加型RPG)として発売することだって可能でしょう。
「Xbox」でなければこれだけの作品を作るのは無理でしょうし、コアな「Xbox」ユーザーだからこそプレイできるタイトルだとも言えるのです。

【LONGEVITY】10
プレイ時間は、300時間~400時間かかります。
広大なVardenfellすべてを歩き回るだけでも相当な時間がかかりますし、すべてのダンジョンを制覇したり、すべてのクエストをやり遂げるとなったら、それぐらいの時間は必要なのです。
ただ、すべてのダンジョンやクエストを発見することは難しいと思います。一気にクリアすることをめざすのではなく、のんびりと気長にプレイするつもりで取り組みましょう。
久しぶりにVardenfellを訪れてみようかな、といったぐらいの気持ちで本作に接すれば、Vardenfellは、驚きと興奮にあふれた島になることでしょう。

【OVERALL】10
前述しているように、このようなタイトルが家庭用ゲームとして発売されること自体が画期的です。
これほどの自由度の高さ、マップの広大さ、プレイ時間の長さの作品でありながら、ゲームとして破綻をきたしていないところも評価できます。
テレビゲームにマンネリ感や行き詰まり感を感じている人は、ぜひともプレイしてほしいタイトルです。広大なVardenfellの一住人となることで、新たな世界が開けるはずです。

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