「PIRATES: THE LEGEND OF BLACK KAT」レビュー

【GENRE】
アクションアドベンチャー/サードパーソン

【PUB./DEV.】
ELECTRONIC ARTS/WEST WOOD STUDIOS

【RELEASE DATE】
2002/3/25(アメリカ)

【OUTLINE】
カタリナ・デ・レオン(KAT)は、キャンプン・ホークの抑圧から人々を救うため、母の後を継いで海賊として立ち上がります。
他の海賊やモンスターと戦いながら、5つの海に隠された財宝やアイテムを探す航海へと旅立つのです。
海上では海賊船にって他の海賊船との戦闘を繰り広げ、陸上では3人称で海賊、原住民、モンスターなどと剣やブードゥーマジックで戦うというゲームです。
PCなどでリリースされた「カットスロートアイランド」の続編という位置付けになりますが、私はこちらはプレイしていません。

【GAME MODE】
NEW GAME
最初からゲームをスタートできます。

SEA BATTLE
海賊船同士による戦闘を、2P対戦、もしくは対CPU戦で行うことができます。

CONTINUE
前回のセーブゲームから再開できます。セーブデータは、4つまで作成できます。

OPTION
難易度・オーディオ・コントローラーの設定、クレジットの閲覧ができます。難易度は、NORMALで十分でしょう。

SCRAP BOOK
本作のコンセプトアートが230枚まで見られます。これは、各島(諸島)に点在する貝殻を集めることで見られる枚数が増えていきます。頑張ってすべての貝殻を集めましょう。

【GRAPHICS】9
リアル系ではありますが、ディズニー映画のようなカートゥーンタッチの柔らかさ、滑稽さがあります。敵キャラクターのグラフィックや動きも、どこか滑稽な感じがします。
しかし、本作全編にわたって流れるカートゥーンのような雰囲気に溶け込んでしまえば、心地良く感じられるのではないでしょうか。もちろん、「Xbox」が得意とする水の表現、派手な攻撃のエフェクトなどは、十分に堪能できます。

【SOUND】9
ドルビーデジタルです。グラフィックのところでもふれましたが、サウンドに関してもリアルでありながらもカートゥーンタッチを活かしています。
登場人物の大げさなセリフ、体力回復時の「はぁ~」といった声、アイテムを取った時の「プピピ」といった音など、カートゥーンタッチ満載です。ドルビーデジタルですから、音の移動感は臨場感があります。 8

【CONTROL】9
本作の操作性は、誉められる点でしょう。本作は3人称視点なのですが、海賊船、キャラクターとも、角度は360度、距離は背後から俯瞰まで、自由に選ぶことができ、右スティックを押し込めば即座にカメラが背後に回り込みます。このお蔭で、ストレスなく操作することができます。
ジャンプ、アイテムの使用、マップの確認なども、快適に行えます。唯一の不満は、アイテムの使用の際には、いったん立ち止まらなくてはならないということでしょうか。

【GAMEPLAY】9
海賊のゲーム自体が少ないですが、海賊をここまでうまく表現したゲームとなると、更に少ないことでしょう。
海賊船同士の海上戦も楽しいし、新たに行けるようになる島への航海もとてもワクワクさせられるし、各島の要塞(開放することで船の修理基地として使える)の攻略も頭を使います。
島においても、うっそうとした森林の島があったり、溶岩が煮えたぎる島があったり、氷の島があったり、そこにさまざまな海賊、原住民、モンスター、ボスキャラがいるなど、バラエティ豊かです。
ブードゥーマジックに基づいた魔法や各種武器も盛りだくさんで、使いがいがあります。
宝箱も、地上に出ているもの、鍵(ストーンキー、クリスタルキー、スケルトンキー)が必要なもの、地面に埋まっているものがあります。
しかも、地面に埋まっている宝箱に近づけば近づくほどコントローラーの振動が大きくなる、といった振動の使い方にも感服します。

【LONGEVITY】9
最初は行ける島が少ないのですが、イベントをクリアしていくことによって行ける島がどんどん増えていきます。鍵がないと開けられない宝箱があったりして、後から再び訪れる島もたくさんあります。
行ける島は30近くあり、すべての宝箱、貝殻を集めるとなると、かなりの時間がかかります。プレイ時間は数十時間で、ボリューム面での不満は起こらないでしょう。

【OVERALL】10
カートゥーンタッチということで攻撃などに少し大味なところもあるゲームですが、ゲームのデキの良さ、目新しさを考えれば、質の高いタイトルが多い「Xbox」中でも上位にランクされるタイトルでしょう。
お薦めは、アクションアドベンチャーゲーム好き、アイテム集め好きですが、すべての「Xbox」ユーザーに薦められます。
こうした傑作が日本でも手軽に楽しめないのが残念なところです。エレクトロニック・アーツの英断に期待したいところです。

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