DVDなどのトレーニングメニューの中にいわゆる踏み台昇降があるのですが、当初は家の中で高いところにあるものを取るための折り畳み踏み台を使っていました。
本来の用途に使うにはコンパクトでいいのですが、踏み台昇降に使うにはコンパクトさが災いして不安定なところがありました。また、耐荷重的には問題なくても、みしみしいったりして不安感もあります。
ある時、「バキッ!」という音がして、壊れたかと思ったのですが、じっくりと調べてみても、割れたりひびが入ったりしているところはありません。それでも、荷重をかけている時に壊れるとけがをする恐れがあるため、専用のステップ台を買うことにしました。
専用のステップ台は、有名どころも含め数多く販売されており、名称も「ステップ台」、「ステップボード」、「エアロビクスステップ」など様々ですが、いずれも樹脂製で形状は似通っており、おそらく中国で一括して製作し、色を変えたりブランド名を入れ替えたりしているのだと思われます。
サイズは幅約68cm×奥行き約28cm×高さ10cmで、その両端に高さ5cmの脚を履かせて跳び箱のように段階的に高さを上げていくというものです。大半が、10cm、15cm、20cmの3段階に変えられるツートーンカラーで販売されています。
ただ、20cmという高さは、成人男性の平均的な身長では少し低いように思われました。
ウエイトトレーニング系DVD「BODY BEAST」では、踏み台昇降をインクラインベンチで行っているので試してみたところ、これでは高すぎるのが分かりました。デモンストレーターの大柄なアメリカ人と、平均的な日本人とでは体格が違うのです。
それでも、日本の(連続した)階段が16cmから20cmぐらいなので、トレーニングの(1段きりの)踏み台昇降ステップ台は3段20cmでは低く4段25cmはほしいところです。
そんなわけで、最初から4段25cmで売られている踏み台昇降ステップ台を探してみたところ意外と少なく、大半が3段20cmで売られています。おそらく、3段20cmがワンセットのデフォルトなのでしょう。
そんな中、4段25cmが2980円という低価格で販売されているセラーを見つけることができました。3段20cmで2980円からが相場なので、これはかなり安いです。中国で一括して製作し、色を変えたりブランド名を入れ替えたりしているのだと思われるため、見た目のデザインが同じならどこで買っても品質に差はないと思われます。
そのため、「creer 踏み台昇降 ステップ台 エアロビクスステッパー 4段階調整可能【天板すべり止め加工&防音・防傷マット付】(4段、レッド)」を2019年2月6日に注文し、8日に到着しました。
本体とその裏側に脚4本が収納されてパッケージに入れられ、脚2本は別に添えられていました。やはり、本体と脚4本の3段20cmがワンパッケージのため、3段20cmで販売されているところが大半なのでしょう。
本体は樹脂製とはいえ、それなりに重さもありしっかりとしたつくりで、簡単にたわんだり壊れたりはしなさそうです。脚は、床面側に傷防止・滑り止めのゴムが取り付けられ、本体にはめ込むようになっており、しっかりとはめれば本体を持ち上げてもすぐには外れません。
実際に使ってみると、低すぎず高過ぎず昇り降りしている実感があり、4段25cmという高さがちょうどいいということが分かります。身長が、165cm前後~180cm前後なら4段25cm、150cm前後~165cm前後なら3段20cm、が適しているのではないかと思います。
また、安定感も抜群で、昇り降りを繰り返しても、ぐらついたり、しなったり、バキバキやミシミシといった音が出ることもなく、安心感は高いです。他社の類似品では耐荷重150kgと明示されているので、かなり頑丈なつくりになっているのでしょう。
ただ、装飾として組み合わされている扇形の模様の片方が収まりが悪いのか、そこが少し「ミシッ」と言います。デザインのアクセントになっている部分ではあるのですが、精神衛生上はこれはいらなかったかもしれません。
また、この製品は、ワイドタイプで幅が78cmになっています。「横幅も通常より大きくすることで安定性が増し」と説明されていますが、これは68cmでも良かったと思います。真ん中に全体重を乗せる分、そこに負担がかかりやすく、経年劣化でそこから折れ曲がらないか不安を覚えるからです。
天板滑り止め加工は、シミュレーションボードゲームのようなヘキサゴンが天板全面に立体的に組み合わされたもので、ラバーが貼られるようなことはないのですが、それなりに効果はあるようです。もっとも、中心に楕円形のマークがあり、ここは滑り止めはありません。
このように、家の中で高いところにあるものを取るための折り畳み踏み台に比べると、踏み台昇降ステップ台のやりやすさと安心感は別物で、高さが手軽に変えられるところも人によっては魅力と感じられるでしょう。
価格は3段20cmで2980円からが相場と安くはないものの、まだ持っていない人で定期的に使う機会があるという人なら、ひとつ持っておくと重宝すること請け合いです。
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