ボードゲーム「パンダとあそぼう 任天堂 家庭盤」

「パンダとあそぼう 任天堂 家庭盤」は、任天堂が1972年に発売したパンダをキャラクターにしたボードゲームで、6種類のゲーム盤にパンダの絵が散りばめられ、パンダのかわいらしい絵を楽しみながらプレイすることができます。
パンダが中国から東京・上野動物園にやって来たのが1972年10月28日のことで、その初来日に合わせるように発売されおり、パンダ人気にあやかって企画から開発、発売まで猛スピードで進められていたことが分かります。価格は600円でした。
部品は、ゲーム盤3枚(両面使用)、回転盤1個(「ダイヤゲーム」を除く5種類のゲームに共通)、三角こま(赤・青・黄・緑・白の5色各4コ)、ダイヤゲーム用こま(赤・緑・黄の3色各15コ)、おかいものカード16枚。
家庭盤はゲーム盤がリバーシブルになっていることが多く、「パンダとあそぼう 任天堂 家庭盤」でもそれが踏襲されています。
また、回転盤や三角こまも共用できるようになっており、少ない部品数で多くのゲームを楽しめる工夫もなされています。というよりも、すごろく系のそうしたゲームを集めたということでしょう。

「どうぶつゲーム」は、4つのどうぶつのくにを回って順位を決めるゲームで、2人から5人まで楽しめます。
4つのどうぶつのくには、パンダのくに、とりのくに、ぞうのくに、さるのくに、になっています。ゲーム盤の4面にそれらのくにが描かれており、赤・青・黄・緑の4色のマス目がその中を通りながら1周つながっています。
ルールは、すたーとマスに自分のこまを置き、順番に回転盤を回して出た色と同じ色のマスまで反時計回りに自分のこまを進めます。
ごーるのマスに帰ってくるためには、パンダのくに、さるのくに、ぞうのくに、とりにくに、を通らなければなりません。
パンダのくにを通るためには、ゲーム盤の隅に描かれたパンダのバックの色である赤・青・緑を回転盤で出す必要があります。黄が出た時には、鳥になって逆戻りします。
さるのくに、ぞうのくに、とりにくに、でも同様にして進みます。
また、ごーるのマスに入るためには、ゴールと同じ黄を出さなければなりません。
ゴールに早く帰ってきた人から順に1位、2位、3位、4位と順位を決めます。

「おかいものゲーム」は、4つのみせを回ってショッピングしながら合計点数を比べるゲームで、2人から4人まで楽しめます。
4つのみせは、おかしのみせ、おもちゃのみせ、えほんのみせ、ようふくのみせ、になっています。ゲーム盤の4面にそれらのみせが描かれており、赤・青・黄・緑の4色のマス目がその中を通りながらスタートからゴールまでつながっています。
最初に、おかいものカードをそれぞれのみせの同じ絵のところに置いていきます。
ルールは、それぞれのスタートマスに自分のこまを置き、順番に回転盤を回して出た色と同じ色のマスまで反時計回りに自分のこまを進めます。
それぞれのみせに入ったら、回転盤を回して同じ色のものを買います。既に他のプレイヤーが買っていた場合には買うことができません。
このようにして進んでいき、ジャンルに関係なく4点買ったら家にゴールする権利が得られます。
ただし、ゴールマスの手前4マスに止まっていて、回転盤を回して家と同じ色を出さないとゴールすることができず、そのマスから動けません。
全員が家に帰ったらゲーム終了となります。1位は100点、2位は50点、3位は20点、4位は0点で、買った品物に書いてある数字と合計して多い順に順位が決まります。

「ぼうしとりゲーム」は、文字通りぼうしを取り合って楽しむゲームで、2人から4人まで楽しめます。
自分のぼうしの色を決めたら、ゲーム盤の同じ色のホームの上にぼうしを置きます。
じゃんけんで順番を決めたら、順に回転盤を回して出た数だけ任意のぼうしを好きな方向に進めます。ぼうしは、好きなだけ出すことができます。
他のプレイヤーと同じマスに止まったら、自分のぼうしをそのプレイヤーのぼうしにかぶせます。ただし、Sと書かれたマス目と同じ色のぼうしにはかぶせることができません。また、既に他のぼうしにかぶせているぼうしの上にかぶせることもできます。
取られたぼうしを取り返すこともでき、そのぼうしがかぶせられたぼうしに自分のぼうしをかぶせ、その状態でホームまで帰れば再び使えます。ホームには、必要なマス目以上の目を出しさえすれば帰ることができます。
他のプレイヤーのぼうしを全部取ったプレイヤーの勝ちになります。

「ダイヤゲーム」は、家庭盤では知られたゲームで、誰が1番早く自分の陣地にたどり着くかを競うもので、2人から3人まで楽しめます。
自分の色(陣地)を決め、自分の陣地の対面にある陣地と同じ色の〇のマス目に同じ色のこま15個を置きます。
じゃんけんで順番を決め、1回に1個ずつこまを自分の陣地に向けて進めます。進んだ先にこまが1個だけある場合は飛び越すことができ、飛び越した先にこまが1個だけあれば再び飛び越すことができます。これは何度でも可能です。
このようにして、すべてのこまを自分の陣地へ移した人の勝ちになります。

「あいうえおゲーム」は、止まったマスごとに、その字で始まる言葉を言ってゴールに帰ってくるゲームで、2人から5人まで楽しめます。
自分のこまをすたーとマスに置いたら、じゃんけんで順番を決め、回転盤を回して出た色と同じ色のマスまでこまを進めます。
その際、その字で始まる言葉を大きな声で言いますが、10秒以内に言えなかったり、「ん」で終わる言葉を言ったり、既に誰かが言った言葉を言ったら、近くの「ん」のマスか、なければすたーとマスまで戻り、1回休みになります。「ん」マスに止まっても1回休みです。
ごーるマスに入るには、手前4マスに止まっている必要があり、ゴールと同じ赤を出し、「あ」で始まる言葉を言えた時に限ります。
いずれもできなかった時は同じマスにとどまり、それぞれのひらがなで始まる言葉を大きな声で言いますが、10秒以内に言えなかったり、「ん」で終わる言葉を言ったり、既に誰かが言った言葉を言ったら、近くの「ん」のマスまで戻り、1回休みになります。
ゴールに早く帰った順に、1位、2位、3位、4位、5位、と順位を決めます。

「ロケットゲーム」は、家庭盤では知られたゲームで、誰が1番早くゴールにたどり着くかを競うもので、2人から4人まで楽しめます。
自分の色を決め、ゲーム盤の4隅の中から自分と同じ色の枠に置き、1こまだけSTARTマスに置きます。
じゃんけんで順番を決め、回転盤を回して出た数字と同じだけこまを時計回りに進めます。
自分の色のマスに止まったら、次のその色のマスまで進めることができます。
また、自分の色のロケットマスに止まったら、向こう側まで一気に飛ぶことができます。
回転盤を回して6が出た場合には、もう1度回転盤を回すか、次のこまをSTARTマスに出すかを選べます。
また、こまがゴールにたどり着いたら、次のこまをSTARTマスに置くことができます。
ただし、いずれの場合も、STARTマスにはこま1つしか置けません。
他のプレイヤーが止まっているマスに自分のこまが止まったら、他のプレイヤーのこまをSTARTマスに戻すことができます。
自分のこまをすべてゴールに入れた順に、1位、2位、3位、4位、と順位を決めます。

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