ボードゲーム「エポック社の海戦ゲーム」

1963年に発売された、「エポック社の海戦ゲーム」で、「2人の競技者がそれぞれ空母2隻・巡洋艦2隻と飛行隊を持った司令官になって敵を攻撃する勇壮なゲームです」。
遊び方は、2人で向かい合って遊びます。
盤は紙に海と陸地が印刷されていて、最高で60度ずつ6方向に移動できるマスが描かれています。陸地は、飛行基地が描かれており、小島からは飛行機が飛ぶことができる範囲が円で明示されています。
盤のそれぞれの隅は切り落とされていて、そこに撃墜・撃沈した相手のコマが入れられるようになっています。
コマの数は、それぞれ、空母2隻、巡洋艦2隻、飛行機6機になっています。

空母
空母は、それぞれ2機の飛行機を載せることができます。空母は、1度に1マスずつ、好きな方向に進むことができます。ただし、陸地に乗り上げることはできません。

巡洋艦
巡洋艦は、1度に2マスずつ、好きな方向に進むことができます。ただし、陸地に乗り上げたり、陸地を通過したりすることはできません。

飛行機
飛行機は、1度に3マスずつ、好きな方向に進むことができます。しかし、2回目には、必ず飛行基地か空母に戻らなければならず、それができない場合には墜落します。
ただし、飛行機が墜落するのを覚悟で敵を攻撃する場合には、1度に6マス進むことができます。なお、飛行機が飛行基地か空母に着陸している際には、敵を攻撃することはできません。

ゲーム開始
プレイヤーは、ゲーム盤を中心にして向かい合います。所定の位置にすべてのコマを配置したら、じゃんけんか付属のルーレットで、買った方が先にコマを進めます。

コマの進め方
全部のコマを同時に進めることができます。空母から出発する飛行機は、空母を進めてから、更に進むことができます。

攻撃
攻撃は、コマを動かした方が行い、自分のコマの隣のマスにいるいる敵のコマを1度だけ攻撃できます。2個以上のコマで1個のコマを集中攻撃することも可能です。
攻撃するコマが決まったら、ルーレットを回して攻撃します。攻撃が終わると、相手方がコマを動かして反撃します。

ルーレット
ルーレットには、命中のマークと、失敗の「MISS」という英語があり、命中のマークに止まったら、敵を撃墜・撃沈でき、自陣の盤の切り落とされたところに入れます。なお、ルーレットは、指で弾いて、矢を2回転以上、回さなければなりません。

勝負
敵のコマを全滅させるか、敵の本拠地(BASE)に味方のコマのいずれか(空母、巡洋艦、飛行機)が入ると勝ちになります。ただし、この場合に限り、飛行機を6マス進めることはできません。
双方とも軍艦を失って相手を攻撃できなくなった場合は引き分けになります。この場合、残りの飛行機の数で勝負を決めても構いません。

インプレッション
盤はコンパクトで、陸地が盛り上がっているといったギミックもないのですが、陸地の海岸線のグラフィックが凝っているなど、思いのほか雰囲気のある盤です。
空母、巡洋艦、飛行機も、シンプルながらもよく作られており、このあたりもリアルさが感じられます。
ちなみに、赤の巡洋艦を1個紛失したため、代用のコマを使っています。実は、空母なのですが、それほど違和感もありません。
盤がコンパクトなため、ゲーム開始から3ターン目ぐらいには、戦闘が始まります。
進められるのが、空母が1マス、巡洋艦が2マス、飛行機が3マスとなっているのがミソで、どのコマをどれだけどこに動かすのかといったことに頭を悩ませられます。
なぜなら、最初の戦闘は飛行機から仕掛けることが多いのですが、墜落しないためには攻撃したらすぐに飛行基地か空母に戻らなければなりません。
ということは、飛行機がより深く攻撃に向かうためには、空母が前線に出る必要があります。しかし、その空母が撃沈されると、より深く進攻した飛行機が戻る場所がなくなってしまいます。
そのため、一気に戦闘を仕掛けるのか、船隊を組みながらジワジワと進んでいくのか、作戦を組み立てていかなければならないというわけです。
盤がコンパクトでコマの数も限られているため、1回のプレイ時間はそれほどかからないので、先に2勝した方が勝ちなどと決めて、その都度、作戦を変えるという遊び方も楽しいです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました