ボードゲーム「エポック社の魚雷戦ゲーム」

1967年に発売された、初代「エポック社の魚雷戦ゲーム」で、「水平線上の敵戦艦を魚雷をもって撃する勇壮なゲームです」。
遊び方は、とてもシンプルで、2人で向かい合って遊びます。
盤は立体的になっており、プラスチックの枠組みの中に、水面下が描かれたスチールボードが入れてあります。スチールボードは、両端が1段掘り下げられていて、そこに発射したスチールボールや撃沈された戦艦が落ちるようになっています。
水面を表すのは、プラスチックの青い透明の板です。その板には、発射管の近くには、90度から40度まで角度を表す線、センターライン、クォーターラインが引かれています。センターラインとクォーターラインには、発射する際の目安となる点も入れられています。
発射管は、凝った造詣をしており、ハンドル、発射レバー、玉入れ2ヵ所、ボックス2ヵ所が作られています。

魚雷: 各自、6発のスチールボールを取り、2ヵ所ある玉入れに1個ずつ、2ヵ所あるボックスに2個ずつセットします。
戦艦: 各自、3隻の戦艦を自陣側海面の端の3ヵ所の切れ込みに1隻ずつ置きます。戦艦の裏には棒状の突起があり、そこに魚雷(スチールボール)が当たって、戦艦が撃沈する(落ちる)ようになっています。
発射管の使い方: 玉入れにスチールボールを入れてから、ハンドルを動かして敵艦を狙い、発射レバーを押して魚雷を発射させます。発射レバーを押すと板が持ち上がり、魚雷が中の坂を転がり落ちるというわけです。

ゲーム開始: プレイヤーは、ゲーム盤を中心にして向かい合います。6個の魚雷をセットしたら、ゲーム開始です。魚雷は、レバーを押して敵艦めがけて発射します。魚雷が切れたら、次の魚雷を装填します。
勝負: 魚雷を6発すべて発射した後、各戦艦のところに示してある点数(旗艦50点、2番艦30点、3番艦20点)を撃沈した合計点数の多い方が勝ちになります。

インプレッション
やることはとてもシンプルなのですが、そのシンプルさと雰囲気を楽しむゲームです。水面下のスチールボードと水面を表すプラスチックの青い透明の板のコンビネーションが絶妙で、両者の間を発射管から発射された魚雷が転がっていきます。
ものものしい発射管から発射されたスチールボールがスチールボードを転がっていく重厚な音が魅力的で、射的のようなシンプルなシステムを盛り上げます。また、意外と当たらず、角度が大きくなる旗艦ほど当てるのが難しくなるため、6発の魚雷を発射する間にどちらがどれだけ当てるかという心理戦も楽しめます。
フタの裏に書かれているルールがあまりにもシンプルで、プレイヤー同士で遊び方を工夫しなければなりません。たとえば、魚雷を交互に発射するのか、制限時間内に発射するのか。同点になった場合は、旗艦を優先するのか、撃沈数を優先するのか。
任意で魚雷を発射する場合、敵の魚雷に合わせて自分の魚雷を発射し、魚雷が戦艦に当たるのを阻止するという高等プレイを楽しんでいたこともあります。シンプルゆえ、プレイヤーの工夫次第でより盛り上がれるゲームです。

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