Amazon.comで購入時に双眼鏡部門ベストセラー第1位に輝いていた双眼鏡「ADORRGON 12×42 パワフルHDビノキュラー」を実際に使用したのでレビューします。
双眼鏡は、大昔はビックカメラで買った4000円弱のフルサイズのものを使っていたのですが、それが壊れてからは富士スピードウェイで1500円で買った「PANAVIEW」(8×20mm)を使っていて、予備として川崎競馬場でもらった「BINOCULARS」(3×25mm)もあります。
双眼鏡を使う機会は、年末の大井競馬場「東京大賞典(GI)」、その1ヵ月後の川崎競馬場「川崎記念(JpnI)」と、近くに消防車が出動した時に様子をうかがうぐらいしかなく、富士スピードウェイで1500円で買った「PANAVIEW」(8×20mm)で事足りていました。
しかし、8倍の双眼鏡では勝負どころの3コーナーから4コーナーにかけて少し見づらく、大井競馬場の2号スタンド指定席がガラス張りの「ヴィクトリーシート」になってからはガラスへの映り込みもあってそれに輪をかけていました。
そこで、年末の大井競馬場「東京大賞典(GI)」に間に合うように、双眼鏡を新調することにしたのです。とはいえ、外では1年に2回しか使わないため、1万円を超えるような双眼鏡を買う気もなく、送料込みでも4000円未満を基準に候補を絞りました。
例によって、何十時間もかけて調べていくと双眼鏡についてより詳しくなります。ズームはあまり良くないこと、倍率は公称であって実際にはそれよりも劣るのが珍しくないこと、対物レンズ口径が大きい方が見えやすいこと、フルマルチコートのレンズが望ましいこと、などです。
日本製では、ケンコーの双眼鏡が知名度もあり安かったもののレビューが今ひとつ。ニコン、キヤノン、オリンパスの双眼鏡は必要要件を満たすと1万円前後からになるため却下。
そこで、中国やアメリカで利用している通販サイトに目を向けると、Amazon.comで$30未満、送料込みで$40未満で手頃な双眼鏡がいろいろと見つかりました。
有力候補になったのが、「Bushnell Falcon 10×50 Wide Angle Binoculars」($26.31+送料$8.61)と「Bushnell Powerview Compact Folding Roof Prism Binocular 10×32」(記録に残していないのですが$21.50ぐらい+送料$6.72)です。
Bushnellは、元々日本製の双眼鏡で日本代理店もあるのですが、なぜか候補にした双眼鏡は日本のラインアップにはなく、価格と送料面でAmazon.comから買うしかありません。
ただ、50mmの双眼鏡は、サイズも重量もビッグで、ショルダーバッグに占める容積の割合が高くなり、今でもヘビーなショルダーバッグがより重くなってしまいます。また、32mmの双眼鏡は、対物レンズ口径的に少し物足りなく感じ、結局は大きな双眼鏡を買い足すことになりそうな気もします。
そんな折、当初は候補にはなっていなかった「ADORRGON 12×42 パワフルHDビノキュラー」が候補として急浮上します。Amazon.comでは、「12×42 Powerful Binoculars with Clear Weak Light Vision – Lightweight (1.1 lbs.) Binoculars for Birds Watching Hunting Sports – Large Eyepiece Binoculars for Adults with BAK4 FMC Lens」という長い名称です。
価格が$39.86、送料が$8.07で5000円を超えるため当初は候補になっていなかったのだと思いますが、「ブラックフライデーカウントダウンセール」で$31.66になったため急遽候補としてリストアップされました。
この双眼鏡は、公称12倍あって勝負どころの3コーナーから4コーナーにかけてもしっかりと見ることができそうだし、対物レンズ口径が42mmで50mmの双眼鏡と比べると容積がはるかに小さく、重量も約500gと3分の2以下。アイピースが18mmで、レンズもBAK4のフルマルチコートと高性能です。
また、ユーザーレビューが1356人中4.9 out of 5で、5 starが94%、4 starが3%、3 starが1%、2 starが1%、1 starが1%、と抜群。実際のレビューを読んでみても好評で、あまり悪い評価がありません。あえて挙げれば、実際には12倍はなく10倍ぐらいではないかというぐらいです。
「Bushnell Falcon 10×50 Wide Angle Binoculars」は、ユーザーレビューが1460人中4.4 out of 5で、5 starが71%、4 starが15%、3 starが5%、2 starが3%、1 starが7%、と少し不安を感じる評価なのとは大違いです。
そんなわけで、年末の大井競馬場「東京大賞典(GI)」に余裕を持って間に合うように11月27日に注文しました。11月30日に発送され、12月11日に到着したわけですが、例によってiParcelでの荷物の流れを載せておきます。
Saturday, November 30 6:48 PM Package arrived at an Amazon facility Avenel, NJ US
Package has shipped
Sunday, December 1 7:54 PM Package departed an Amazon facility Avenel, NJ US
Monday, December 2 12:14 PM Package arrived at a carrier facility
Thursday, December 5 3:36 AM Package has left the carrier facility
Saturday, December 7 5:48 AM Initiated customs clearance process
Saturday, December 7 6:46 AM Initiated customs clearance process
Sunday, December 8 7:33 AM Completed customs clearance process
Tuesday, December 10 8:52 AM Out for delivery
Wednesday, December 11 3:58 AM Delivered
きれいでコンパクトな化粧箱には、双眼鏡本体、キャリングケース、アイピース、レンズプロテクションカバー、クリーニングクロス、ネックストラップ、マニュアル、が同梱されています。
双眼鏡は、美しいデザインで、グリップ部分にはショックレジスタンスとアンチスリップのための無臭ラバーが施されており、両手でグリップを握ってみても滑ったりべとついたりすることもなく手にしっかりとなじみます。
目当てリングは、回転スライド式で任意の位置で止めることができます。対物レンズカバーは、左右独立して枠に装着し、使用時にはカバー部分だけをぶら下げることが可能です。接眼レンズカバーは、左右一体型で、使用時には取り外します。
いざ、大井競馬場「東京大賞典(GI)」で使ってみると、これまでの双眼鏡とは大違いで勝負どころの3コーナーから4コーナーにかけてもくっきりと見ることができ、何頭かを視界に収めつつ帽子の色やゼッケンもしっかりと確認することが可能です。
双眼鏡を買い替えた最大の目的は達成することができ、ショルダーバッグの中でもサイズ的にも重量的にも存在を主張しすぎることもありません。送料込みでも4000円未満という基準もほぼ満たしており、いい買い物をしたと思います。
年2回しか使わないのももったいないし、競馬場のみならず、ビデオカメラとデジタルカメラをショルダーバッグに詰め込む富士スピードウェイなどのサーキットに持っていく機会もあるかもしれません。
なお、私が購入した後に通常価格以上に値上がりし、日本への発送も不可になっていたのですが、この記事の掲載日には$39.86の通常価格に戻り、日本への発送も可になっています。
Amazon.comの場合、日本への発送が可になったり不可になったりを繰り返すことが珍しくなく、どうしてもほしい商品があればこまめにチェックする必要があるのです。
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