7年以上使ったドリテックの電気ケトル「PO-307PK」が故障したため、ヒロ・コーポレーションの電気ケトル「KTK-300」(1240円(124P))に買い替えて使い始めたのでレビューします。
「PO-307PK」は、西宮のミドリ(現エディオン)で2013年頃に1500円ぐらいで購入し、それ以降、注ぎ口のフィルターが破れる以外はこれといった故障もなく毎日のように使っていたのですが、突然、電源が入らなくなってしまいました。
温度ヒューズ(261円ぐらい)の故障らしいと思われ、型番も分かったため自分で交換しようと思ったのですが、電源ベースを開けてもそれ以上は進めず、本体は底を開けることもできないため、修理をあきらめて新品を買うことにしました。
候補は、1500円ぐらいで、1Lは沸かせ、沸き上がったら自動的に切れ、それが視覚的にも聴覚的にも分かるものです。いくつか見つかったのですが、中でも7年以上故障せずに使えたドリテックが発売する「PO-354WT」が有力候補に挙がりました。
しかし、フタが斜めまでしか開けられず水が入れにくい、電源スイッチがハンドルの下部にあり使いづらそう、価格的に1760円(176P)と上限ぎりぎり、といったウィークポイントもあり、他の候補に切り替えることにしました。
それが、今回購入したヒロ・コーポレーションの「KTK-300」です。当初は、価格が安すぎ、水位目盛りが-ではなく〇なのに違和感があり、ヨドバシカメラのレビュー平均こそ3.8/5.0だったものの低レビューも目立ったので、順位を下げていました。
しかし、「PO-307PK」と形状が似ていて、フタが直角以上に開いて水が入れやすい、電源スイッチがハンドルの上部にあり使いやすい、1240円(124P)ならすぐに壊れてもあきらめがつく、という点でこれを買うことにしたのです。
お正月の家電量販店の福袋で、ティファールの電気ケトルと各メーカーのオーブントースターのセットが毎年2000円などで販売されており、これを買っておいて、壊れたらティファールの電気ケトルを使い始めたらいいやという考えもありました。
そんなわけで、ヨドバシカメラに6月1日の夕方に注文したところ、翌2日のお昼には届けられました。きれいな化粧箱に入れられた電気ケトルは、思っていたよりもしっかりとしたつくりで、見た目も良く色合いもきれいです。
全体にコロッとした感じがしますが、「PO-307PK」と比較すると、幅222mm×奥行き141mm×高さ160mm、重量548gに対し、幅205mm×奥行き150mm×高さ170mm、重量600gと、大きく変わるわけではありません。
「PO-307PK」が上に行くにしたがって細くなり、注ぎ口が人間の鼻を逆向きに付けたように独立感があるのに対し、「KTK-300」はほぼ寸胴で、注ぎ口は上部でわずかにせり出しているだけのため、コロッとした印象を受けるのだと思います。
電源ベースの裏側はコードホルダーになっていて、約75cmのコードの不要な部分は巻きつけて収納でき、コードはコード留めに通せるため、コードがたるむこともなく、きれいにコンセントに差し込むことができます。
ケトル本体は電源ベースに簡単にはめ込むことができ、ぐらつくこともありません。ハンドルも持ちやすく、水を入れる時も注ぐ時も手首や腕に負担がかかることはありません。もちろん、開けやすいフタが直角以上に開くため、水を入れるのも楽です。
水位目盛りは、0.3L/0.5L/0.7L/1.0L、の4段階。 前述したように-ではなく〇なのに違和感がありますが、必要な水位はしっかりと分かります。なお、0.3L以下で沸かすと、空だき防止機能が働いて電源スイッチが切れることがあるようです。電源スイッチがハンドル上部にあるのはやはり便利で、水を入れて電源ベースに置き、そのまま親指で電源を入れられるので便利です。電源を入れると、水位目盛り下のランプが点き、お湯が沸くとランプが消え、「カチッ」という音もします。
お湯が沸騰するまでの時間は、1Lで8分~9分程度とのことですが、コーヒー(約300ml)を飲むぐらいなら2分~3分程度と短く、お湯を沸かし始めてから、カップにフィルターをセットして粉を入れたら、ほとんど待つことなく沸いています。
水タンク部がプラスチック製のため、使用からしばらくの間多少プラスチックの臭いがするとのことですが、内外をしっかりと洗ったこともあるのか、最初からプラスチック臭は全く感じませんでした。このあたりは個人差もあるのかもしれません。
お正月の福袋でティファールの電気ケトルを買い、壊れたらそれを使い始めたらいいやと考えて買ったのですが、1240円(124P)とは思えないほど全般にしっかりとしたつくりで、耐久性さえ問題なければ5年でも7年でも使えそうな掘り出し物的な電気ケトルです。
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