1996年4月6日、7日/富士スピードウェイ
1996年全日本ツーリングカー選手権シリーズ第1・2戦です。予選は、以下の通りです。
第1戦
1. 14 服部尚貴(ジャックス アコード)1.33.294R
2. 32 本山哲(ザナヴィ・サニー)1.33.749R
3. 25 影山正美(ADVANエクシヴ)1.33.961
4. 16 中子修(Castrol無限ACCORD)1.33.973
5. 36 関谷正徳(ゼント・DJ・トムス・エクシヴ)1.33.982
6. 39 エリック・コマス(デンソーEXIV)1.34.248
7. 12 星野一義(カルソニック プリメーラ)1.34.327
8. 23 影山正彦(ユニシアジェックス・カミノ)1.34.496
9. 15 黒澤琢弥(PIAA ACCORD VTEC)1.34.698
10. 37 ミハエル・クルム(エッソトーネン・トムスエクシヴ)1.34.786
11. 3 長谷見昌弘(HKSオペルベクトラ)1.34.885
12. 19 金石勝智(ウェッズスポーツエクシヴ)1.35.014
13. 8 谷川達也(FET SPORTS COROLLA)1.35.444
14. 38 竹内浩典(デンソーEXIV)1.35.577
15. 11 原貴彦(レッツオ・トランピオ・エクシヴ)1.35.792
16 68 田中哲也(DoCoMo Exiv DUNLOP)1.35.887
17. 6 寺田陽次朗(カストロール・ランティス)1.36.008
18. 9 フランク・フレオン(マツダスピード・ファミリア)1.36.898
19. 18 木下みつひろ(エンドレス アドバン)1.37.049
20. 21 一ツ山康(BP・アドバン318i)1.37.700
21. 17 金海辰彦(アルファ アドバン オペル)1.37.735
22. 35 中谷明彦(オートテックBMW318i)1.43.881
–. 66 粕谷俊二(シムスインプレッサワゴン)出走せず
–. 10 茂木和男(ADVAN・VMW318i)出走せず
結果は、アコード勢が強く、服部尚貴、中子修、黒澤琢弥が表彰台を独占しています。
第2戦
1. 14 服部尚貴(ジャックス アコード)1.33.580R
2. 32 本山哲(ザナヴィ・サニー)1.33.753R
3. 16 中子修(Castrol無限ACCORD)1.34.257
4. 15 黒澤琢弥(PIAA ACCORD VTEC)1.34.379
5. 36 関谷正徳(ゼント・DJ・トムス・エクシヴ)1.34.379
6. 23 影山正彦(ユニシアジェックス・カミノ)1.34.389
7. 37 ミハエル・クルム(エッソトーネン・トムスエクシヴ)1.34.521
8. 19 金石勝智(ウェッズスポーツエクシヴ)1.34.719
9. 12 星野一義(カルソニック プリメーラ)1.34.735
10. 25 影山正美(ADVANエクシヴ)1.34.763
11. 39 エリック・コマス(デンソーEXIV)1.35.128
12 68 田中哲也(DoCoMo Exiv DUNLOP)1.35.482
13. 38 竹内浩典(デンソーEXIV)1.35.566
14. 3 長谷見昌弘(HKSオペルベクトラ)1.35.574
15. 8 谷川達也(FET SPORTS COROLLA)1.35.765
16. 11 原貴彦(レッツオ・トランピオ・エクシヴ)1.35.921
17. 6 寺田陽次朗(カストロール・ランティス)1.36.318
18. 18 木下みつひろ(エンドレス アドバン)1.36.594
19. 35 中谷明彦(オートテックBMW318i)1.36.841
20. 9 フランク・フレオン(マツダスピード・ファミリア)1.37.055
21. 17 金海辰彦(アルファ アドバン オペル)1.37.725
22. 21 一ツ山康(BP・アドバン318i)1.38.005
–. 66 粕谷俊二(シムスインプレッサワゴン)出走せず
–. 10 茂木和男(ADVAN・VMW318i)出走せず
結果は、アコード勢の服部尚貴、中子修のワンツーは第1戦と変わりませんが、エクシヴの関谷正徳が3位に食い込んでいます。
読み物は、「国内外一流メーカーが凌ぎを削る混戦の中、チャンピオンシップは誰がリードするのか!?」です。
トヨタのエクシヴは、車高を低くできるサスペンションとワイドボディ、スモールキャビンで空力に優れます。カローラは、サスペンションはエクシヴと同じですが、トレッドの違いなどからセッティングが異なり苦戦しています。
日産のサニーは、マルチリンクビーム式のリアサスペンションに苦労したものの、セッティングも決まって優勝争いに食い込みそうです。プリメーラ(カミノ)は、サニーと同じリアサスを使います。
ホンダのアコードは、ワイドボディにエンジンをフロントミッドシップマウントして、コーナリング性能を重視しています。シビック・フェリオは、今年は出番がなさそうです。
マツダのランティスは、ハッチバックボディは剛性面で心配があるものの空力特性は良く、エンジンパワーさえ出れば面白い存在になりそうです。ファミリアも、ランティスとともに直列4気筒エンジンを使います。
BMWの318iは、1996年はシュニッツァーが参戦せず、プライベーターだけが使います。FRだけに、スタートダッシュの良さとコントロール性の高さが魅力ですが、25kgのウエイトハンデがきつくのしかかります。
オペルのベクトラは、速かった旧型から新型になって空力性能が向上しています。HKSがエンジンチューンを施します。
フォードのモンデオは、JTCCで唯一、V6エンジンを搭載します。ただ、プライベーターで厳しい戦いが続きそうです。
スバルのインプレッサワゴンは、4WDをFR化し、水平対向エンジンをより低く後方にマウントします。
「Play Back ’95」は、1995年のJTCCのレビューです。1995年は、ドライバー部門はBMW 318iのスティーブ・ソパー、チーム部門もBMW Motorsport Team Schnitzerが獲得しています。
「これを知らなきゃ始まらない!! JTCCを支えるさまざまなレギュレーション」は、パート別の解説です。
ボディは、インナーフェンダーはタイヤを収めるために最小限の改造が許され、窓は一般公道での使用のため承認された認証印付きのガラスに限られます。
フロントスポイラーは、地上から45mm以上でドアの最下端の高さまでとされ、後端はフロントタイヤ前端まででクルマのシルエットからはみ出さないこととなっています。
リアスポイラーは、縦横1500mmの筒にステイごと収まることとされていて、幅は前面から投影した状態でクルマの幅以内、ステイは3本以内とされ、翼端版が禁止されています。
エンジンは、同一メーカーで年間2500台以上生産され、FIAに公認された6気筒以下のエンジンとなります。8500rpmでレブリミッターがかかります。
ミッションは、6速までの機械式で、トラクションコントロールも禁止されます。
サスペンションは、作動方式が変わらなければサスペンションアーム類の改造は自由となっています。
ブレーキは、ABSは禁止され、ローターもスチール製が義務付けられます。
タイヤは、幅9インチ、外径650mm以下ですが、ホイールのリム径は自由になっています。
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