富田がいる頃から、つまり、40年以上の日本ハムのファンです。観戦は、90%以上ケーブルテレビですが、GAORA、スカイA、J SPORTS、日テレG+とTBSなどの地上波CS(フジテレビを除く)が見られるので、BS、首都圏のUHF(すべて見られます)を含めて、大半の試合を1回から終了まで観戦しています。GAORAのキャンプ中継も、2022年もできる限り見ます。
キャンプインを控え、FA、トレードも一段落したかと思いますので、2011年から2021年に続き、1月29日時点で今季の陣容を個人的な希望を踏まえて書いてみます。以下は、これまでの選手の動きです。
2月27日 退団: 横尾(トレード・楽天)
2月27日 入団: 池田(トレード・楽天)
4月17日 入団: 谷川(金銭トレード・阪神)
8月12日 退団: 公文(トレード・西武)
8月12日 退団: 平沼(トレード・西武)
8月12日 入団: 佐藤(トレード・西武)
8月20日 退団: 中田(無銭金銭トレード・読売)
8月31日 入団: 宮田(日本ハム・育成)
10月1日 退団: 斎藤(引退)
10月5日 退団: 海老原(育成・引退)
10月25日 退団: 今井()
10月25日 退団: 鈴木遼(育成)
10月25日 退団: 谷口(引退)
11月2日 退団: 村田()
11月2日 退団: 長谷川(社会人・エイジェック)
11月2日 退団: 田中(日本ハム・育成)
11月2日 退団: 難波(日本ハム・育成)
11月2日 退団: 樋口(日本ハム・育成)
11月5日 入団: ヌニエス(ミルウォーキー)
11月15日 退団: アーリン()
11月15日 退団: R・ロドリゲス(台湾・味全)
11月16日 退団: 西川(ノンテンダー・楽天)
11月16日 退団: 秋吉(ノンテンダー)
11月16日 退団: 大田(ノンテンダー・DeNA)
12月2日 退団: バーヘイゲン(未定)
12月5日 入団: ポンセ(ピッツバーグ)
12月5日 入団: 達(ドラフト1位・投手)、有薗(ドラフト2位・内野手)、水野(ドラフト3位・内野手)、阪口(ドラフト4位・内野手)、畔柳(ドラフト5位・投手)、長谷川威(ドラフト6位・投手)、松浦(ドラフト7位・投手)、北山(ドラフト8位・投手)、福島(育成ドラフト1位・投手)、速水(育成ドラフト2位・捕手)、柳川(育成ドラフト3位・投手)、阿部(育成ドラフト4位・外野手)。
12月9日 退団: 高山(日本ハム・育成)
12月9日 退団: 姫野(日本ハム・育成)
12月9日 入団: 長谷川(日本ハム・育成)
12月9日 入団: 田中(日本ハム・育成)
12月9日 入団: 高山(日本ハム・育成)
12月9日 入団: 難波(日本ハム・育成)
12月9日 入団: 樋口(日本ハム・育成)
12月9日 入団: 姫野(日本ハム・育成)
12月9日 入団: ガント(ミネソタ)
12月10日 入団: アルカンタラ(サンフランシスコ)
12月13日 退団: 鶴岡(引退)
12月13日 入団: 古川侑(読売)
12月17日 入団: 上川畑(ドラフト9位・内野手)
・退団(23人(育成2人))
投手: 公文、斎藤、鈴木遼(育成)、村田、長谷川、田中(育成)、アーリン、秋吉、バーヘイゲン、高山、姫野。
捕手: 鶴岡。
内野手: 横尾、平沼、中田、今井、難波、樋口、R・ロドリゲス。
外野手: 海老原(育成)、谷口、西川、大田。
・入団(25人(育成11人))
投手: 谷川、池田、達、畔柳、長谷川、松浦、北山、福島(育成)、柳川(育成)、長谷川(育成)、田中(育成)、ポンセ、高山(育成)、姫野(育成)、ガント、古川侑(育成)。
捕手: 速水(育成)。
内野手: 佐藤、有薗、水野、阪口、難波(育成)、樋口(育成)、ヌニエス、アルカンタラ、上川畑。
外野手: 木村、宮田、阿部(育成)。
栗山監督の10年間で、優勝→最下位→3位→2位→日本一→5位→3位→5位→5位→5位、と成績は乱高下。
2019年から2021年の3年間は5位続きで、優勝したチームからのゲーム差は、2019年が西武から13ゲーム差、2020年はソフトバンクから20ゲーム差、2021年はオリックスから14ゲーム差。
2020年はソフトバンク1強だったため事情が違うものの、優勝チームから13-14ゲームは離されるというのがこの3年の実力。
もっとも、2021年は、中田、大田、西川、渡邉の1番から5番までに固定される選手のうち4人が不振を極めており、チーム打率が.231、チーム本塁打が78、といずれもリーグ最低。
防御率は3.32でリーグ3位だから、いかに打撃陣が足を引っ張ったかがわかる。
守備も、サード・野村は相変わらず安定せず、リーグワースト2位の16で、1位で17のオリックスの紅林が136試合なのに対し99試合でのものだから、主力選手としては実質ワースト1位。
そこで2022年だが、例によって人気選手を大安売りする球団体質は2021年も変わらず、中田、大田、西川という主力選手すべてを無償で放出。
中田はともかく、大田、西川はノンテンダーになって争奪戦が起こるのだから、消費期限どころか賞味期限がたっぷりと残っている選手をタダで上げるようなもの。
ボールパーク構想にご執心なのもいいが、人気選手も大切にしてほしいところ。
ただ、この3人の2021年だけの成績を考えると、もったいないと思えるのは西川ぐらい。R・ロドリゲスも、終盤になって日本の野球にも慣れて成績を上げてきたので契約しても良かった。
バーヘイゲンは、12月2日に保留者名簿から外れ、背番号36も2022年からは木村が着けるということは、再契約は望み薄。
新戦力は、シーズンオフにはこれまでのところ外国人とドラフトでの補強が中心。
ポンセは、最速150km超の27歳の右腕で、198cm、116kgの巨漢。2021年はメジャーリーグのサンディエゴで15試合(先発2試合)に登板して0勝6敗、防御率7.04。
38回1/3投げて三振が36個と球速なりの三振奪取率を誇っているが、動画を見る限りは速球に加えて多彩な変化球が持ち味。先発の一角は担えそう。
ガントは、長髪が印象的な29歳の右腕で、193cm、90kgの長身。2021年はメジャーリーグのセントルイスとミネソタで39試合(先発21試合)に登板して5勝11敗。ただ、メジャーリーグ通算は173試合(先発49試合)に登板して24勝26敗とほぼ五分の成績。
動画を見ると、90kgもあるとは思えないほどスリムで、投球フォームにダイナミックさも感じないものの、メジャーリーガーらしい球の動きが魅力。先発の主力となりそう。
ヌニエスは、右投げ・右打ちの27歳の内野手。2021年はデトロイトで14試合で打率.189ながら10安打で4本塁打と長打力が魅力。2019年にはボルティモアで31本塁打、メジャー通算56本塁打で、打率も.245ならまずまず。
動画を見る限り、ボールを呼び込んで打つことができるため、日本の技巧派投手に打撃フォームを崩される心配も少なそう。4番を任せられる選手で、かなりの活躍も期待できる。
アルカンタラは、178cm、77kgと外国人選手としては小柄な部類の右投げ・両打ちの30歳の内野手。2021年はAAAのサクラメントで71試合で打率.280、17本塁打。メジャー通算は167試合で.189、11本塁打。
柔軟なバットの使い方でヒットが量産できそうで、マイナー通算183盗塁の走力も機動力に貢献しそう。内野と外野のすべてのポジションを守ることができるのも魅力。五十幡と1、2番を組ませたい。
退団選手の分を補えるかどうかは、外国人枠4人はあるものの、新入団の外国人4選手の活躍と、2021年に頭角を現した若手の伸び次第。新庄監督デビューイヤーだが、うまくいけばAクラスは十分に狙える。
◆スターティングメンバー◆
8 五十幡 .225 1本 9盗(左)
6 アルカンタラ.280 17本 2盗(両)(AAAサクラメント)
7 近 藤 .298 11本 4盗(左)
D ヌニエス.189 4本 0盗(右)(デトロイト)
5 野 村 .267 7本 0盗(右)
3 高 濱 .262 8本 2盗(右)
9 淺 間 .251 5本 8盗(左)
4 渡 邉 .242 3本 5盗(右)
2 古川裕 .232 2本 1盗(左)
1番五十幡は、大器の片鱗こそ見せたものの、俊足が災いしてけがに苦しんだ。西川が抜けた穴を見事に埋めるのは五十幡以外は考えられず、2022年こそ大活躍を期待したい。
2番アルカンタラは、ヒットを量産できそうなスイッチヒッターで、2ケタ盗塁も可能な走力も魅力。五十幡との兼ね合いで、1番はアルカンタラで2番は五十幡という選択肢も十分に考えられる。
3番近藤は、大田と中田という中軸が抜けた現在、ただひとり安心してクリーンアップを任せられる人材。2021年は自身も不振と言えるシーズンだったが、それでも.298、11本塁打は立派。2022年こそ首位打者獲得。
4番ヌニエスは、シーズン最多31本塁打、メジャー通算56本塁打という長打力を誇るだけに、実績ある強打者不在となった日本ハムにおいては4番を打つべき人。2018年から2020年までは大田と中田合わせて39本、44本、45本打っていたが、1人でその3分の2は期待したい。
5番野村は、クリーンアップを打つのは時期尚早だが、ポテンシャルは高いだけに2021年の7本からの倍増が最低条件。守備力向上との相乗効果での貢献が求められる。
6番高濱は、野村とは、片や育成登録経験者、片や怪我しながらも順調に成長、という違いはあるものの、2021年はほぼ互角の成績。競い合いながら本塁打倍増を期待。
7番淺間は、故障続きだったものの、2021年は珍しくシーズンを通して戦い、規定打席にも到達した。フルシーズン戦った体のメンテナンスさえできていれば同等の成績は望める。
8番渡邉は、2018年から、打率.242→.262→.283→.242、本塁打7本→11本→6本→3本、と成績が逆戻り。それでも、中田、大田、西川に比べると踏ん張った方。それだけ底力はあるということで、中軸返り咲きも十分に考えられる。
9番古川裕は、攻走守三拍子そろっているはずだが、ルーキーイヤーの2021年はファーム漬けで成績も今ひとつ。ただ、捕手陣は、石川亮が.185、宇佐見が.116、郡が.188、清水が.206。付け入る隙は十分にあり、2年目の飛躍に期待。
◆控え(代打、代走、守備固め)◆
捕 清 水 .206 4本 0盗(右、守)
捕 石川亮 .185 0本 0盗(右、守)
内 清 宮 .190 7本 2盗(左、打)
内 杉 谷 .117 2本 2盗(両、打、走、守)
内 石 井 .225 4本 8盗(左、打、走、守)
内 中 島 .186 0本 7盗(左、走、守)
内 谷 内 .179 0本 0盗(右、走、守)
外 王 .242 9本 1盗(左、打)
外 松本剛 .261 0本 1盗(右、打、守)
外 万 波 .198 5本 0盗(右、打、守)
外 上 原 .000 0本 0盗(左、打、走)
清宮は、2018年から2020年まで3年連続して打率2割前後で本塁打7本。2021年は1軍出場がなかったが、それは極端すぎる。300打席を下回って7本打てるのは魅力で、代打はもちろん、ヌニエス、高濱の休養日はスタメンで起用。
杉谷は、打率.117と2017年の.147を下回る最悪のシーズンを過ごした。内外野守れてピンチバッターとしても優秀だが、1軍定着は難関。
石井は、順調だったシーズン後半に故障。最高打率、最多本塁打、最多盗塁を記録しており、レギュラー確保も近かった。アルカンタラ次第ではスタメン常連も。
中島は、打率が2012年以来2割を切った。まずは、代走、守備固め要因として1軍定着。
谷内は、内野のオールラウンドプレイヤー。ただ、石井、中島ほどの走力はなく、1軍固定は当落線上。
王は、新型コロナウイルスの入国制限の影響で出遅れたが、シーズン最多の9本塁打を記録。清宮以上の実績も外国人枠的に厳しいが、誰かの入国が遅れれば・・・。
松本剛は、ファームで実績を残しながら謎の昇格延期。1軍に上がると結果を残し、.打率.261でシーズンを終えた。外野手4番手。
万波は、あっさり三振もあるものの、本塁打も5本打っているのが魅力。守備力も高く、出番は多くなるはず。
上原は、打者に転向すれば“第2の糸井”になる可能性もあると常々考えていたので、二刀流でも代打、代走で活躍するシーンは考えられる。
◆先発◆
上 沢 2.81 12敗6敗0H0S(右)
伊 藤 2.90 10勝9敗-H-S(右)
ガント 4.09 5勝11敗2H0S(右)
杉 浦 2.96 3勝3敗1H28S(右)
加 藤 3.42 6勝7敗0H0S(左)
立 野 2.45 4勝3敗0H0S(右)
◆先発谷間◆
ポンセ 7.04 0勝6敗0H0SA(右)
金 子 6.21 0勝4敗0H0S(右)
◆ロングリリーフ◆
池 田 3.94 3勝10敗1H0S(右)
玉 井 3.16 0勝0敗8H0S(右)
◆中継ぎ◆
上 原 3.97 0勝0敗0H0S(左)
井 口 1.86 1勝2敗11H0S(右)
石川直 -.–‐ -勝-敗-H-S(右)
西 村 3.48 0勝0敗1H0S(右)
宮 西 3.65 1勝2敗15H0S(左)
◆セットアッパー◆
堀 2.36 3勝2敗39H0S(左)
ロドリゲス2.74 0勝2敗24H3S(右)
◆クローザー◆
河 野 2.99 3勝6敗9H0S(左)
上沢は、3年ぶりの2ケタ勝利、防御率も初の2点台で、有原が抜けた穴を見事にふさいでエースとして重責を全うした。安定感抜群で、2022年もエースとして期待。
伊藤は、クローザー候補かと思ったものの、先発ローテーションを守って大活躍。2年目も先発だろうが、クローザーをやればセーブ王は確実。
ガントは、メジャーでの実績抜群。バーヘイゲンの代わりはもちろんのこと、それ以上の成績も十分に望める。
杉浦は、クローザーに定着したものの、一発病に泣いてファームでの調整も複数回。先発もできないわけではないし、先発に戻す手もある。
加藤は、長い回を投げても突然崩れなくなったのが大きい。投球回数も150回を記録し、信頼できる先発ローテーションの1人。
立野は、シーズン途中からローテーションの一角に食い込んだが、印象的な安定度の高さを見せた。2年目のジンクスを打ち破り、シーズン通して活躍できれば・・・。
ポンセは、先発ローテーションに十分に食い込めるだけの実力はあるはず。誰かが出遅れや不振があれば、即先発ローテーション。
金子は、日本ハム移籍3年目で最悪のシーズンを過ごしたが、2年目の中継ぎ志願が影響したところもありそう。じっくりと調整したうえで登板すれば・・・。
池田は、キャンプ終盤でのトレード、連続しての先発登板など、条件的にきつかった。先発の顔ぶれはそろっているので、まずはロングリリーフから。
玉井は、開幕ロースターは無謀で復調に手間取ったものの、終わってみれば数字を残した。やはり、ロングリリーフを任せたい。
上原は、二刀流で代打・代走要因としてベンチ入りなら、イニング的にかぶりそうだがブルペン入りも不可能ではない。
井口は、かつては波が大きかったものの、2021年は抜群の成績を残して登板数も過去最多。2022年も幅広い中継ぎとして期待。
石川直は、中継ぎからのスタート。球速が戻っているなら、状況次第でセットアッパーも考えられる。
西村は、きっちりと抑えられるタイプではないものの、防御率は過去4年で3点台が3回とそれなりに安定している。クロスゲーム、ビハインドゲームで粘りの投球を望みたい。
宮西は、14年連続50試合以上登板。セットアッパーはさすがに厳しくても、中継ぎは十分に任せられる。区切りいい15年連続50試合以上登板を。
堀は、以前からセットアッパー、クローザーとして面白いと書いてきたが、2021年になって素質が開花、勝利の方程式の一角を担えるようになった。2022年も継続。
ロドリゲスは、セットアッパーはもちろんのこと、杉浦の不振時にはクローザーとしても登板し、それなりの成績を残した。2022年も、同様に活躍。
河野は、中継ぎとして18試合連続無失点を記録。1失点をはさみ7試合連続無失点も成し遂げている。その一方、先発復帰後は安定性を欠いた。クローザーは別物だが、クローザーとしてスタートさせてみたい。
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