「ドリームキャスト」ゲームショートレビュー2

私がプレイした「ドリームキャスト」のゲームのショートレビューです。
レビューは当時旧サイトで書いていたレビューを機種別にしただけでボリュームもありませんが、私のゲーム歴とでも考えていただければ幸いです。
ショートレビューは五十音順に並んでおり、それぞれのショートレビューは、タイトル、メーカー、発売日、ショートレビュー、の順になっています。

スーパーランナバウト
クライマックス
2000年5月25日
「ランナバウト2」の直後に発売された「ランナバウト」シリーズ初の「ドリームキャスト」版。さすがに「ドリームキャスト」だけあって、グラフィックの進歩は著しいです。
また、サンフランシスコをデフォルメしたという街並みも、知っていれば「そうそう」とニンマリできる再現度です。難易度、操作性も良好ですが、惜しむらくはボリュームのなさです。シナリオ数をもっと増やしても良かったのではないでしょうか。

Sega GT Homologation Special
セガ
2000年2月17日
グラフィックはさすがに「ドリームキャスト」です。しかし、操作性、ゲームバランスに問題があります。
高速コーナーであまりにも微妙なステアリング操作を要求されるし、中速コーナーではブレーキングするよりもエンジンブレーキで回らされるし、低速コーナーではフェイントが必要なのです。
また、次に進むためのテストのクリアタイムがシビアすぎます。これでは挫折者も多数出るのではないでしょうか。

セガラリー2
セガ
1999年1月28日
アーケード版に遜色ないグラフィックは、さすがは「ドリームキャスト」です。コース、マシンがアーケード版よりも増えているのも、コンシューマー版ならではです。
しかし、難易度が少し高すぎはしないでしょうか。コンシューマー向けの要素があっても良かったのではと思います。
また、敵車が目いっぱいグリップ走行なのに、自車がドリフト走行なのもちょっと変です。そろそろ家庭用オリジナルが必要でしょう。

戦国TURB
日本電気ホームエレクトロニクス
1999年1月14日
アクションRPGです。かなり独特の世界観と、黒柳陽子の描くキャラクターがウリですが、世界観、キャラクターともに魅力を感じません。では、ストーリーやゲームシステムがいいかと言うと、それも良くないのです。
いくさモードも、戦略性に乏しく力押しになりがちで、単にこなしているだけといった感じがします。「ドリームキャスト」ならではのグラフィックが唯一の救いでしょう。

SONIC ADVENTURE
セガ
1998年12月23日
「ドリームキャスト」の性能を活かした”未来基準”のアクションゲームです。確かにグラフィックの美しさは圧倒的で、過去のゲーム機のすべてのタイトルを上回るだけのものがあります。
しかし、アクションゲームとしては”未来基準”とも言えません。相変わらず途中セーブや無限コンティニューができないからです。

チューチューロケット!
セガ
1999年11月11日
「ドリームキャスト」らしさこそ薄いものの、アクションパズルとしての完成度は高いです。4人対戦はちょっと忙しいものの接待ゲームとして十分に楽しめるものですし、パズルモードは100問とボリュームたっぷりで攻略しがいがあります。
難を言えば、パズルモードの中で、理詰めでは解けない問題があるところでしょうか。それでも2800円の低価格で、コストパフォーマンスも高い秀作です。

Dの食卓2
ワープ
1999年12月23日
名前こそ「Dの食卓」ですが、前作との関連性はほとんどありません。ストーリーはまずまずだし、どこでもセーブできたり、弾が無限なのも評価できるところです。
戦闘シーンもよくできていますが、ストーリーの肝で突然訳の分からない現象が起こるのは不自然だし、ゲームを楽しんできたプレイヤーを裏切るかのようなエンディングは頂けません。作家性の出し方は考えるべきでしょう。

TEST DRIVE 6
INFORGRAMES
1999年11月30日
このシリーズも6作目になりますが、今回もアクション性重視の操作性になっています。難易度も、徐々に難しくなるように作られており、プレイしがいがあります。
ただ、グラフィック面ではいささか疑問を覚えます。街のグラフィックは及第点なのに、クルマのグラフィックがチープすぎるのです。ここは、ひと頑張りほしかったところです。

TEST DRIVE LE MANS
INFOGRAMES
2000年11月7日
レースゲーム史上最高傑作と言っても過言ではないデキの傑作レースゲームです。ル・マンなどの耐久レースを再現しているのですが、コース・マシンのグラフィック、操作性、敵車のレベル・AI、各種エフェクトなどが最高レベルにあります。
リプレイの美しさは、過去のレースゲームすべてを上回るでしょう。24時間モードがあり、途中セーブできるのも素晴らしいところです。

Tom Clancy’s RAINBOWSIX
MAJESCO
2000年4月25日
テロリストと戦う特殊部隊の活躍を描く戦略ゲームです。27のトレーニングミッション、16のミッション、4のイーグルウォッチミッションとボリューム満点で、敵地に潜入して行く際の緊迫感は満点です。
趣向を凝らしたミッションが次々と現れますが、それぞれのミッションの目的・手段が異なっており、次のミッションは何かとワクワクさせられます。

Tom Clancy’s RAINBOWSIX ROUGE SPEAR
MAJESCO
2000年11月20日
前作の正統進化版です。グラフィックが美しくなり、ミッション内容も趣向を凝らしたものになっています。また、分割画面による4人同時対戦ができるようになったのも評価できるポイントでしょう。
もっとも、プレイ中に細かいコマンドを出す際の操作性はかえって悪くなっている気がします。弾薬数が30発でリロードになるのも不満なところです。

NIGHTMARE CREATURES II
KONAMI/KALISTO
2000年6月16日
1作目は日本でも「プレイステーション」で発売されたのに、2作目となる本作はついに発売されないまま終わってしまいました。
「ドリームキャスト」版ならではの美しいグラフィック、最後まで興味が尽きないホラーアクションとして水準レベルをクリアしているのに発売されないのは、残酷描写ゆえでしょうか。
また、難易度も高く、裏技を使わないとクリアするのは難しいかもしれません。

バイオハザード コード:ベロニカ
カプコン
2000年2月11日
シリーズ第4弾。初の「ドリームキャスト」作品ですが、「バイオハザード」の持つ良さを正統進化させた感じで、間違いなくシリーズ最高傑作になっています。
グラフィックはもちろんのこと、ストーリーの長さも冗長でなくぎっしり詰まったもので存分に楽しめました。「メタルギアソリッド」の影響を受けたらしい戦闘シーンもありましたが、いいところはどんどん取り入れればいいでしょう。

バーミリオン・デザート
リバーヒルソフト
1999年12月2日
ストーリーもさることながら、3つのチームを自由に編成して、そのチームに作戦を与えてミッションをクリアしていくというシステムが素晴らしいです。また、ミッション展開中の雰囲気も申し分ないし、ボリュームも満足できるものがあります。
これだけの作品なので、ぜひ続編を期待したいところですが、とっつきにくい素材ゆえ多くの支持は得られていないのが残念です。

ファンタシースターオンライン
セガ
2000年12月21日
家庭用ゲーム機初のオンラインRPGです。現段階でオンラインゲームは時期尚早と考えられますが、オフラインでも十分楽しめるようになっているのは幸いです。
豊富に用意されたクエストはストーリー性こそ薄いものの、すべてを終わらせるには多くの時間を要求されるため、飽きることもありません。ただ、ボスキャラ戦の前にセーブできないのはマイナス要素です。

BLACK/MATRIX ADVANCED
NECインターチャネル
1999年9月30日
予想外のストーリー展開、しっかり作られたシミュレーションパート、ある程度自由なキャラクター選択、フルボイスなど、シミュレーションRPGとしてのデキは申し分ありません。
1章がやや冗長な感じはしますが、2章以降の展開は、早く先が見たくなる面白さです。エンディングもハッピーで、大きな不満の残らない傑作です。

BLUE STINGER
セガ/クライマックスグラフィックス
1999年3月25日
グラフィックの美しさは、さすがは「ドリームキャスト」ですが、例えハリウッドとはいえ映画スタッフをゲーム製作にかませたのは正解だったのでしょうか。
感情移入しづらい無味乾燥なキャラクター、プレイアビリティを無視したカメラワークなどは、大きなマイナス材料です。また、次を見たいという欲求が湧きにくいところも、既存の名作を勉強不足なのではないでしょうか。

ペンペントライアイスロン
ゼネラル・エンタテイメント
1998年11月29日
ペンペンたちによる、滑って、泳いで、突っ走るという氷上ドタバタ大競走はなかなか楽しめます。コースが4つと物足りませんが、「ドリームキャスト」の美しいグラフィックもあって見ているだけでも楽しめます。
4人同時対戦もあり、パーティゲームとして考えるなら、これはこれで十分です。次回作は、コースを増やしたり、逆転をしやすくすると、より一層良くなるでしょう。

魔剣X
アトラス
1999年11月25日
岡田耕史、金子一馬の“メガテン”コンビによるアクションアドベンチャーです。金子キャラが3Dでいかに描かれるのか、といった興味には見事に応えてみせました。
しかしながら、ちょっとあっさりした展開や、1度のプレイですべてのステージに行けてしまうマルチストーリーは頂けないところです。一ゲームとしては水準をクリアしてはいますが、「メガテン」の別バージョンと考えるといささか物足りません。

MONACO GRAND PRIX RACING SIMULATION 2
UBIソフト
1999年3月11日
パソコンからの移植版です。シミュレーションと名乗るとおり、過去のすべてのレースゲームよりもシミュレーター色が強いのですが、それでいてゲームとしても成り立っているのがすごいところです。
クルマの動きは納得いくものだし、走れば走るほどうまくなるのも嬉しいところです。また、実名ではありませんが、全員エディットで変更できるので、それはそれで問題ありません。

森田の最強リバーシ
ランダムハウス
1999年4月15日
初心者から世界チャンピオンまで楽しめる“オセロ”。謳い文句に偽りはなく、難易度はウルトラC級の高さです。「挑戦」モードでは、自動学習機能のお世話になることもなく、手も足も出ません。海外旅行プレゼントを獲得できる人は、果たしているのでしょうか。
特別な演出もなくたんたんとしたゲームですが、難易度、価格を考えればこれで十分でしょう。シリーズ化を期待したいところです。

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