クラシックゲーム500本収録携帯ゲーム機「SUP HANDHELD GAME II」レビュー

私は、CPS、NEOGEO、GBA、SFC、MD、FC、GBC、SMS、GG、GB、計10機種3000本のレトロゲームが収録されたハンドヘルドゲーム機「Q9 RETRO GAME」を9月3日からプレイしていますが、これが予想以上に素晴らしいもので、毎日のように楽しくプレイしています。
携帯レトロゲーム機にも様々なタイプがあり、下は$10を切るようなものから、上は$200を超えるようなものまで、価格帯ごとに幅広いバリエーションから選択することができます。
私が「Q9 RETRO GAME」を購入したショップでも、頻繁に期間限定セールをしていて価格は上下するものの、大雑把に言って、$10、$30、$50、というランクの刻みで、手軽にプレイできる携帯レトロゲーム機が用意されています。
そんな中、「Portable Mini Handheld Game Console」と名付けられた携帯レトロゲーム機が$10.97で期間限定セールされており、目を惹く要素があったため購入することにしました。

約$10という最低価格帯の携帯レトロゲーム機は、外観が「ゲームボーイ」にそっくりなものが多く、それがボタンの形状や収録ゲーム数などの微妙な違いで何種類も出ています。収録ゲーム数で言うと、129本、168本、299本、400本、などといった具合です。
「Portable Mini Handheld Game Console」は、目玉商品として扱われており、収録ゲーム数は500本になっています。また、通常のボタンに加えて、背後にL/Rボタンがあるのが目新しいところです。
スペックは、画面が3.0インチ、バッテリーがBP-5L 1020MAリチャージアブルバッテリー、サイズは115×79×20.5mm、パッケージサイズは140×100×60mm、パッケージウエイトは170g。
「Q9 RETRO GAME」のように収録ゲーム機が明示されていないところから、“もどき”のゲームが多そうなことは想像がつきましたが、$10.97なりに楽しめるゲームは収録されているはずです。
これも興味があって毎日のように調べており、買わないとしばらくの間は調べ続けることは分かりきっているし、価格も気軽に買えるものなので買ってみることにしたのです。

本体価格が安いということで、通常は送料無料のスタンダードシッピングの送料が$2.37かかるため、送料無料になるスーパーセーバーシッピングを選びました。これだと10-20営業日かかるようです。
ショップに10月2日に注文し、7日に発送され、17日には到着しました。ちょうど10日で郵便局から配達されたことになり、営業日を含めれば予想最短日数より早い10日で着いたのだから上出来です。
袋での発送でパッケージをしっかりと保護する梱包がなされていたのですが、パッケージは少し押しつぶされており、スーパーセーバーシッピングで他の荷物に長時間押されてしまったようです。
カラフルなパッケージに収められたゲーム機は、プラスチックの型と袋に入れてしっかりと守られ、液晶画面保護のための仮のフィルムもきれいに貼られていました。同梱物は、マニュアル、USB充電ケーブル、AV出力ケーブル、です。
ショップでは赤、青、黄、黒の4色があり、赤か黒か迷った末に赤を買ったのですが、パッケージには白も書かれており、白も選べたら良かったのにと少し残念でした。
ちなみに、青と黒は単色ですが、赤と黄は本体下部に大きく「Sup」、液晶画面下に小さく「GAME」、と白く印字されています。色に加えて印字が気に入るかどうかも、色を選ぶ基準になりそうです。

主なスペックは前述した通りですが、液晶画面は3インチよりも大きく感じられます。実際には3インチしかないのですが、画面を囲む縁が広いからか、前面に占める液晶画面の割合が広いからか、本体が縦長だからか、視覚的に大きく感じるようです。
各ボタンの配置やボタンの動きも悪くはないのですが、本体の形状的にボタンを押しやすい持ち方をすると本体を手のひらで支えづらく、それをするためには肘肩をすぼめるように持たないといけないので、長時間は遊びづらいかもしれません。
L/Rボタンは、他のボタンのようにクッションがなく、カチカチとオン/オフするだけになりますが、レトロゲーム自体がL/Rボタンで操作することがないため、あればそれなりに便利といったところでしょう。
上部側面にあるスイッチで電源を入れると、賑やかな音とともに言語選択画面が表示されます。音量は、ボタンを押すたびに、無→小→中→大→無・・・、とループする4段階から選ぶことができるのですが、「GAME」ボタンを押してメニュー画面に戻るたびに自動的に中が選ばれるため、静かなところでプレイする際には注意が必要です。
言語は、中文、英文、阿拉伯文(アラビア語)の3種類。通常は英文を選ぶと思いますが、すると、「500 IN 1」と書かれたメニュー画面になり、8本ずつ表示されるゲームからどれかを選ぶことができます。
ただし、328本目までは異なるゲームが表示されるのですが、329本目からは1本目からのループが続きます。つまり、500本は確かに収録されているのですが、500種類は収録されておらず、詳細に調べてはいないため実際には328本(+α)と考えた方が良さそうです。

肝心のゲームは、古典的なアクションゲームを中心に代表的なパズルゲームやテーブルゲームなども収録されていますが、RPGやアドベンチャーゲームといったじっくりとプレイするゲームはタイトル名を見る限りはほとんどないようです。
それでも、ゲームを選ぶと名の知れたメーカーのロゴが表示されるものも少なからずあり、“もどき”のゲームばかりといったチープさはありません。ゲームのラインアップ的には、$10.97なら十分に元は取れます。
ただし、ゲームをセーブしたり、ハイスコアを残したり、音量以外で本体の設定を変えたり、といった親切設計は今のところは見当たらず、いったんメニュー画面に戻ったり電源を切ったりしたら、次はまた最初からプレイすることになるようです。もっとも、収録ゲーム的には、あまり困らないように思います。
このように、チープなところや不備なところはあるものの、古典的なアクションゲームを中心に代表的なパズルゲームやテーブルゲームなども収録されていて、時間つぶし以上に楽しむことができるため、$10.97という価格を考えれば買ってみる価値は十分にあります。
また、冒頭で書いたように$10前後の同類の携帯レトロゲーム機は多数あり、中には日本円で1000円以下で買えるものもあります。収録ゲーム数が、129本や168本だと少し心許ない気はしますが、299本や400本などと表示されているものならダメ元で買ってもいいと思います。
さらに、Amazon.co.jpや楽天などでも買うことはできますが、eBayや中国の通販サイトに比べると割高になっているので、できればeBayのトップレイテッドセラーや信頼できそうな中国の通販サイトから買うのがお勧めです。

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