「3DO」ゲームショートレビュー

私がプレイした「3DO REAL」のゲームのショートレビューです。
レビューは当時旧サイトで書いていたレビューを機種別にしただけでボリュームもありませんが、私のゲーム歴とでも考えていただければ幸いです。
ショートレビューは五十音順に並んでおり、それぞれのショートレビューは、タイトル、メーカー、発売日、ショートレビュー、の順になっています。

アウターワールド
インタープレイ
1994年10月27日
アドベンチャー要素が盛り込まれたアクションゲームで、キャラクターを左右に動かして進めていきます。死んで、戻り、また死んで、少し進み、またまた死んで、少し戻り・・・の繰り返しで、難解な海外ゲー特有の即死ありの覚えゲーです。
ある段階を越えると、死んでしまっても途中からやり直せるのですが、この繰り返しは面倒でかなりの忍耐心が必要です。

アウトバーントキオ
Sanai
1996年12月22日
「3DO」最盛期終盤の3Dポリゴンレースゲームです。この発売がもっと早ければ、「3DO」も違った展開になっていたでしょう。さて、ゲームですが、レースゲームとしては、合格点といえるデキです。
まずまず、やり込もうという気にもさせてくれます。レースゲームでも、グラフィックやクルマの挙動に「3DO」ぽさが感じられるのが不思議です。

アローン・イン・ザ・ダーク
エレクトロニック・アーツ・ビクター
1994年10月21日
謎の屋敷を探険する3Dポリゴンアドベンチャーです。“アローン・イン・ザ・ダーク・タイプ”という言葉があるように、この手のゲームの礎となる作品です。
攻略本がないと解けなかったり、すぐ死んだりといった難易度の高いゲームですが、攻略本を見ることを前提として考えれば、やり込む価値のあるゲームです。ゲーム展開も十分に楽しめます。

ウイニングポスト
光栄
1994年9月16日
光栄らしい競馬シミュレーションゲームです。馬主や競馬サークルなどの色々な要素を詰め込んで、かえってゲームをつまらないものにしています。また、レースシーンも、32ビット機としてはかなり貧弱です。
純粋な競馬好きとしては評価の対象にすらなりにくいのですが、競馬初心者が競馬用語などを覚えるのにはいいかもしれません。

京都鞍馬山荘殺人事件
パック・イン・ビデオ
1994年3月20日
パック・イン・ビデオの実写アドベンチャーシリーズ第1弾。「3DO」本体と同時発売でありながら、高いクオリティを誇ります。
有名俳優陣を起用したキャスティング、コマンド総当たり形式ながら納得のいくストーリー展開、画像の美しさなどが、ゲームを進めたくなります。実写アドベンチャーとして、定番的な安心感を感じます。

黒き死の仮面
ハミングバードソフト
1994年5月28日
「3DO」初期のRPG。RPGとはいってもパーティで洋館をさ迷って謎を解き明かすことが主体で、その過程で出くわす敵キャラとの戦闘を経験することでパラメータが上がります。
海外ゲーっぽいエッセンスがビッシリ盛り込まれており、一歩間違えばクソゲーです。それなりに楽しめますが、やはり、奥の深さというものは乏しいです。

GEX
BMGビクター
1995年7月13日
ヤモリのGEXが主人公の横スクロールタイプのアクションゲームです。壁に張り付いたり、舌を伸ばしたり、尻尾を使ったりと、ヤモリならではのアクションは軽快です。アクションゲームとしての難易度も、そこそこといったレベルです。
一定地点まで進むと、死んでもそこからやり直せますが、ライフが尽きると1からやり直しになります。この海外ゲー特有のシステムは苦痛で、楽しいゲームだけに残念です。

コープスキラー
アクレイムジャパン
1995年8月25日
「3DO」ならではの海外もの実写シューティングです。ゾンビが敵キャラということで、かなり期待していましたが、ゲーム自体はクソゲーの一歩手前です。
ゾンビの持つおどろおどろしさよりは、滑稽さが前面に出て来てしまうのが悲しいところです。マッドキャッツの「SS」&「PS」両対応ガンが「3DO」にも対応していたら、違った評価になったでしょう。

THE HORDE
クリスタル・ダイナミクス
1994年7月23日
怪物・ホードから、開発した村を守るアクション・シミュレーションゲームです。木を植えたり、牛を購入したりして村を開発していくというシミュレーション要素はあるものの、ホードから村を守るというアクション要素の方が大きくなっています。
最初はそれなりに楽しめますが、ゲームを進めていくとマンネリになってきます。ちょっとやるには面白いゲームです。

サムライショーダウン
BMGビクター
1995年2月10日
「NEO GEO」で人気の「サムライスピリッツ」のアメリカ版がこれです。2Dのゲームシステム自体が古いですし、対戦格闘として見た場合にも、これといって面白味はありません。アイデアやキャラクターにも魅かれるものを感じません。
決して駄作ではありませんが、「NEO GEO」ユーザーでないと、良さは分からないかもしれません。

Jリーグバーチャルスタジアム’95
エレクトロニック・アーツ・ビクター
1995年10月27日
操作性が良好なサッカーゲームです。フィールドが見やすいし、選手の操作、チェンジなどもやりやすくなっています。
また、レーダーこそ表示されないものの、いるはずのところに選手がいるので、そこにパスを出しさえすれば必ず味方選手が取ってくれるのも助かります。
難易度設定はありませんが、少しやればリーグ戦で優勝できるのも嬉しいレベルです。

ショートワープ
ワープ
1996年1月15日
ワープのミニゲーム9本を収録しながら、2800円というサービスプライスで発売されたゲームです。
やはり、ゲームによって当たり外れがあってやり込めるというほどのゲームも少ないのですが、それなりに面白いゲームもあってパーティなどの余興に使えるものもあります。
「Dの食卓」だけがワープではないと分かる点が、実は最も大事なところなのかもしれません。

スーパーストリートファイターIIX
カプコン
1994年11月18日
「メガドライブ」で最初に買ったのが「ストII」で、かなりやり込みました。対戦格闘の元祖と言えるゲームだけあって、システム面、キャラクターなどは良くできています。
後発のタイトルから比べるとやや色あせた感じもしますが、輝きを失ってはいません。ただ、コマンド入力の複雑さは頂けません。手先の器用さを競うのは、本筋とは言えないと思います。

ソード&ソーサリー
マイクロキャビン
1995年9月14日
「3DO」最盛期の3Dポリゴン斜め見下ろし型RPGです。マイクロキャビンが作った作品らしく、安心して楽しめる良作に仕上がっています。
キャラクターがユーモラスなだけあって、RPGに付き物の悲壮感はありません。それでいて、ゲーム自体のレベルは高いし、物語を進めていく意欲も尽きず、「セガサターン」版でも、もっと評価されてしかるべきです。

対決 るみ~ず!
SANYO
1995年8月7
「ボンバーマン」のようなシステムのゲームです。32ビット機にしてはシステム、グラフィックとも物足りないし、ゲームも積極的に攻撃せずに逃げ回っていれば勝てるというのはいかがなものでしょうか。
もうちょっとシステムを練ってから発売してほしかったものです。これが16ビット機だったら、及第点というところですが、32ビット機としてはちょっといただけません。

誕生 Debut~PURE~
シャー・ロック
1996年3月22日
3人のアイドルを育て、2年後にアイドル大賞を獲らせるのが目的の育成シミュレーションゲームです。システム、キャラクター、音声、イベント、難易度すべてが素晴らしいです。
2度目のプレイでアイドル大賞が獲れたし、育て方によってさまざまなイベント発生するため、繰り返してプレイすることがとても楽しく快適でした。

チキチキマシン猛レース
フューチャー・パイレーツ
1994年3月20日
おなじみのキャラクター総出演のアドベンチャー、レース予想ゲームです。「3DO」の能力を十分に活かしたキャラクター描写は高く評価できますが、ゲームシステムに食い足りなさを感じます。
レースの予想部分はパターンこそ多いものの、予想がなかなか当たらないとイライラするし、ようやくたどり着いたアドベンチャーパートもボリュームがないからです。

チキチキマシン猛レース2~in space~
フューチャー・パイレーツ
1995年8月11日
公式にはアドベンチャーとなっていますが、レースゲームとしての要素が強く感じられるゲームです。さて、肝心のレースパートですが、はっきり言って16ビットレベルです。
クルマの挙動云々の問題ではなく、ちょっとつらいものがあります。また、アドベンチャーパートも相変わらずで、第2作となってもキャラクターゲームの位置付けから脱却できていません。

テーマパーク
エレクトロニック・アーツ・ビクター
1995年7月21日
遊園地経営シミュレーションゲームで、自分だけの遊園地が作れるというのが嬉しいところです。当初はうまく経営できませんが、順調に経営できるようになるとはまってきます。
ただ、面白いだけに、不満点も目につきます。まず、初級レベルだと作れるアトラクションが限られること。また、お客さんがすぐに隙間に紛れ込んで出られなくなることです。良くも悪くも海外ゲームらしいつくりになっています。

時を越えた手紙
シンキングラビット
1994年5月28日
タイトルどおり、タイムトラップして、手紙に込められた謎を解明していくのが目的です。西部の町並みの雰囲気、個性的な登場人物の面々など、ゲームの世界観は素晴らしいのですが、ゲームとして見た場合は不満です。
お使いの多さに反比例するように一向に解けない謎は、ゲームを投げ出させるに十分たるものだからです。このゲームをクリアするにはかなりの根気がいるのです。残念です。

ドクターハウザー
リバーヒルソフト
1994年4月29日
館を探索し、謎を解いていくのが目的のゲームです。館のスケール、トラップの配置、キャラクターの動きなど、「3DO」初期のソフトとしては合格点を与えられるレベルにあります。3Dポリゴンはカクカクしていますが、初期のソフトとしてはこの程度のものでしょう。最近のこの手のゲームの入門用としても最適です。

ドラゴンズレア
T&Eソフト
1994年3月26日
アニメーションを見て、タイミングを計ってキーを押すという、典型的なレーザーディスク(LD)ゲームです。LDの能力の限界から採用されたシステムだと思いますが、現在の32ビット機にこのシステムはそぐわないのではないでしょうか。
アニメーションの美しさこそ評価できるものの、タイミング勝負の覚えゲーは過去の遺物です。

ナイト・トラップ
ヴァージンインタラクティブ
1994年6月25日
山荘を訪れた客を怪物から守るのが目的の実写アドベンチャーです。部屋のそこここで同時進行するストーリーを監視カメラを切り替えて追うことで客を守るという、海外ソフトらしい斬新なアイデアには脱帽します。
覚えゲーの要素はありますが、画像もきれいで、海外ソフト特有の馬鹿馬鹿しいノリはさすがと思えるものがあります。もっとも、やり込むのはいささかつらいものがあるでしょう。

N.O.B.
SANYO
1995年12月11日
生物兵器(N.O.B.)に改造された主人公が、3Dダンジョンからの脱出を目指して他のN.O.B.と戦うというゲームです。オープニングは期待させるほど雰囲気があるのですが、いざ始まってみるとがっかりさせられます。
シミュレーションバトルが企画倒れで、ゲームをつまらないものにしているからです。攻撃場所、攻撃方法を決めて、読み込んで、いざハドル。これが気が長く、緊迫感を奪い取ってしまっているのです。

信長の野望 覇王伝
光栄
1994年9月16日
光栄お得意の歴史シミュレーションです。PC版のシリーズ第1作はかなり楽しんだ方ですが、シリーズを重ねるに連れてマニアックになってくると、もはや付いて行けないという感じがします。
システムを複雑にするのが進化だと思うのなら、それは大きな間違いなのではないでしょうか。このマニアックさは、ちょっと手が出ません。

バーチャルホラー 呪われた館
エレクトロニック・アーツ・ビクター
1994年3月26日
シューティングといっても、3Dダンジョンを探索するタイプのゲームです。「3DO」初期のゲームだけに、こなれていない部分があり、積極的に評価する材料は見当たりません。
ゲームとしても、タイトルほどにはおどろおどろしくないし、そんなに攻略意欲もかきたてられません。

ファラオの封印
アスク講談社
1994年6月25日
「3DO」初期の3Dダンジョン型RPGです。と言えば聞こえはいいのですが、ゲームのデキとしてはあまりこなれていない感じです。ダンジョンを攻略しようという意欲よりも、面倒くささが先に立ってしまうのです。
駄作ともいい切れませんが、水準レベルはクリアしていません。「3DO」初期としては、こんなところでしょうか。

ブルーフォレスト物語 風の封印
ライトスタッフ
1996年7月12日
「3DO」末期の3Dポリゴン斜め見下ろし型RPGです。総じて良くできているだけに、こうしたゲームの発売が遅かったのが惜しまれます。
不満点は、敵とのエンカウント率が異常に高いことです。もっと低いエンカウント率で、レベルを上げられるようにすべきでした。また、自キャラの顔が怖く、女性キャラクターはもっと可愛く描いてほしかったです。

ベルゼリオン
ヒューマン
1994年12月16日
アドベンチャーとは言っても、SF 3Dシューティングといった趣を強く感じさせるゲームです。イベントクリア形式で物語は進んでいきますが、シューティングの技術も要求されます。
アドベンチャーとしてはストーリーが軽すぎるし、もうひとつはまれるものがありません。買ったからやるかといった感じで、積極的にプレイしようという気にさせるものを感じません。

ポリスノーツ
コナミ
1995年9月29日
コマンド総当たり形式のアドベンチャーですが、そのシステムの古さを補ってあまりあるだけの魅力にあふれています。設定の周到さ、ストーリーの緻密さはゲームの域を越えているし、要所に入るアクションシーンの難易度も絶妙です。
ゲームを終えた時に、これほどの充足感を得られるゲームも珍しいでしょう。すべてのゲーマーに奨めたい、素晴らしい作品です。

マイロクコズム
T&Eソフト
1994年7月9日
SF映画「ミクロの決死圏」そのまんまの3Dシューティングです。大脳にある「GREY-M」を破壊するのが目的ですが、そこまでたどり着くのは夢のまた夢。
人体内のグラフィックはきれいなのですが、操作性が良好とは言えないし、敵が堅く自機が弱くで、なかなか前に進めません。シューティングマニアなら、なんとかなるかもしれません。

ムーンクレイドル 異形の花嫁
パック・イン・ビデオ
1996年3月1日
「3DO」末期のパック・イン・ビデオお得意の実写ものアドベンチャーです。アドベンチャーパートもアクションパートも楽しむには楽しめましたが、ストーリーの短さが難でした。
買ったその日に終わってしまうのは、あまりにも短すぎます。「3DO」ユーザー向けに易しくしたということですが、せめて3日間ぐらいは楽しみたかったです。

幽☆遊☆白書
トミー
1994年12月23日
原作は全巻そろえていただけに、そのキャラクターが対戦格闘で動かせるとあって楽しみにしていましたが、その期待を裏切らない良作でした。
単なるキャラゲーではなく、対戦格闘ゲームとしても成立しているところがいいです。キャラクターそれぞれの必殺技はしっかり再現されているし、ゲームバランスもまずまずで、へたな対戦格闘よりもよほど楽しめます。

リターンファイアー
スタジオ3DO
1995年7月19日
「3DO」で最も愛されていたタイトルです。敵の旗を奪ってくるという戦争ゲームで、斜め見下ろし型の画面は画面写真を見る限りでは物足りないのですが、いざこれが動くと細かいところに凝っていて感心させられます。
ゲームとしても、戦略が自由に選べるため楽しめます。マップは100面以上ある上に、難易度も上昇してくるために長く遊べ、「3DO」屈指の傑作と断言できます。

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