MD、SFC、NEOGEOなど10機種3000本収録携帯ゲーム機「Q9 RETRO GAME」レビュー

CPS、NEOGEO、GBA、SFC、MD、FC、GBC、SMS、GG、GB、計10機種3000本のレトロゲームが収録されたハンドヘルドゲーム機「Q9 RETRO GAME」を購入しました。
同ゲーム機は、14.4×6.4×1.9cm、133gという軽くコンパクトなボディの中に、4:3の3インチ液晶画面、A、B、X、Yボタン、Dパッド、アナログパッド、L、Rキー、モノラルスピーカー、テレビ出力、3.5mmヘッドホンジャック、TFカードスロット(マイクロSDカードスロット)、などを備えた携帯ゲーム機です。
レトロゲームは、復刻ミニゲーム機が、2016年発売の「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」を皮切りに、「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」、「NEOGEO mini」、「プレイステーション クラシック」、「メガドライブ ミニ」、「PCエンジンmini」、と発売が続いています。
私は、「ファミコン」からリアルタイムでプレイしていますが、復刻ミニゲーム機を買っても、プレイする時間がないし、結局はコレクターズアイテムなので、投げ売りにでもならない限りは買わないのではないかと思います。

その一方で、ゲームセンターの筐体型の復刻ミニゲーム機も発売されており、コストコで現物を見た実物の3/4スケールという「ARCADE 1UP」には興味をそそられました。
そんな中、Joshin webショップのセールで「TINY ARCADE」シリーズが1000円で販売され、さすがに買うかどうか悩みました。しかし、高さ9cm×幅4cm、液晶画面1.44インチでは、遊ぶにも飾っておくにも小さすぎます。
「レトロアーケード」シリーズなら、高さ17.5cm×幅10cm、液晶画面2.75インチと、遊ぶにも飾るにも最適なのですが、こちらは3000円以上して、気軽に買える価格ではありません。
そこで、もう少し探してみると、「レトロアーケード」シリーズと同等サイズで240種類のレトロゲームが楽しめる筐体型ゲーム機を$14.99で見つけました。ただ、動画を見るとすぐにやらなくなりそうなゲームばかりで、単なる飾りになるのも早そうです。
同じく筐体型ゲーム機の「A8 RETRO ARCADE」は、$65.99とけっこうな価格になるものの、ARCADE、GBA、SFC、MD、FC、GBC、GB、計7機種3000本のレトロゲームが収録されており、長く楽しめそうでした。

もっとも、飾っておきたいようなデザインではなく、それだったら、ほぼ同等のレトロゲームを楽しめるハンドヘルドゲーム機「Q9 RETRO GAME」の方が、価格も$45.99と$20も安く、どこでも気軽にプレイできる分、良さそうでした。
販売サイトでスペックを調べてレビューを見たり、YouTubeで何時間も動画を見るなどしても、十分に楽しめそうなので買うことにしました。
ショップに8月28日に注文し、8月30日に発送され、速くも9月3日には到着しました。送料無料のスタンダードシッピングで注文すると15-20営業日かかるということだったのですが、9月3日に佐川急便から委託配送され、4日間で到着するという速さでした。
落ち着いたデザインのしっかりとした箱に収められたゲーム機は、プラスチックの型と袋に入れてしっかりと守られ、液晶画面保護のためのフィルムも仮貼りされていました。同梱物は、マニュアル、USB充電ケーブル、AV出力ケーブル、です。
主なスペックは冒頭で書いた通りですが、外観はコンパクトながらも色使いも良くそれなりの質感があります。液晶画面は大きくはないものの十分にきれいで、各ボタンの配置やボタンの動きも好印象です。
先代の「RS-97 RETRO GAME」にはなかったアナログパッドも、硬すぎず柔らかすぎず動きます。全体に、$45.99する携帯ゲーム機らしい質の高さを感じます。

液晶画面保護のためのフィルムも仮貼りされているため、あわてて注文した液晶保護フィルムを待つまでもなく、躊躇なく電源を入れてあれこれ調べたり、ゲームを試しにプレイしたりすることができます。
電源を入れると、起動画面が現れた後、自動的にメニュー画面に移行します。ここでは、アイコンが2画面に渡って6個あり、ゲーム、音楽プレイヤー、ブラウズ画像、リーダー、ファイルブラウザ、設定、が見られます。
メモリーは16GBデュアルコア、言語は英語、スピーカーは26ヵ国語対応、バッテリーはBP-5L 1800MAリチャージアブルバッテリーで6時間以上可動、ビデオフォーマットはBMVB、FLV、AVI、MP4、3GP(1080×720Pをサポート)、音楽フォーマットはMP3、WMA、WAV/APE/RAなど。
設定は、言語設定、背景設定、サウンドの設定、オフスクリーンセット、バックライトの設定、デフォルト設定を復元する、System Info。言語設定を日本語にするとメニュー画面が日本語になりますが、ゲームに影響はないようで大半が英語で一部が日本語です。サウンドは確認音が5種類、バックライトは明るさが4段階。
ちなみに、ケースは、ダイソーで探したら色・サイズ・材質的に適当なものがなく、例によってeBayで買うことにしました。これらの条件にかなうものが見つかり、価格も98円(送料無料)と激安です。9月1日に中国から発送され12日に着いたので、中国発としては上出来です。さっそく使いましたが、色・サイズ・質感も申し分ありません。

肝心のゲームは、冒頭に書いた、CPS、NEOGEO、GBA、SFC、MD、FC、GBC、SMS、GG、GB、計10機種3000本のレトロゲームが収録されていますが、個別の収録本数は以下のようになります。なお、CPSは、カプコンが開発したアーケードゲーム用基板です。
CPシステム36本、ネオジオ117本、ゲームボーイアドバンス744本、スーパーファミコン270本、メガドライブ638本、ファミコン713本、ゲームボーイカラー178本、セガマスターシステム50本、ゲームギア40本、ゲームボーイ221本、合計3007本。
この収録本数は、先代の「RS-97 RETRO GAME」とはもちろん異なり、同じ「Q9 RETRO GAME」でもバージョンによっては微妙に違いが出る可能性があります。また、同じゲームでも、複数の機種で収録されている場合があります。
2画面に渡る機種選択から機種を選ぶと、001、002、003、004、・・・、と番号を振られたゲームタイトルが英語で1画面に7本書かれ、L、Rキーで画面ごと変えられるほか、Dパッドで1本ずつ上下に移行もできます。
ゲームを選ぶと、スタートボタン、セレクトボタン、Aボタンなどで、ゲームをスタートさせたり、モードやキャラクターを選んだりします。これはゲームごとにばらばらで、実際にボタンを押してみるしかありません。
ゲームを起動中にスタートボタンとセレクトボタンを同時押しすると、メインメニューに入れます。ここでは、続ける、ゲーム設定、設定するボタン、インスタントアーカイブ、リセット、やめる、が選べます。
インスタントアーカイブでは、セーブを8個まで作ることができ、保存とロードが行えます。セーブは、オリジナル通りに通常のセーブやパスワードでも大丈夫なようです。

収録タイトルは、検索システムのようなものはなく、アルファベット順も不完全で、それぞれの機種で画面ごとに地道に見ていくしかありません。3000本ものゲームを見るだけでもかなりの時間がかかり、見たものをすべて記憶するのも不可能なので、やりたいゲームがあれば番号をメモしておくのが得策です。
具体的な収録タイトルは、各機種の収録本数からある程度は想像できると思いますが、各機種の代表的なタイトルはおおよそ入っていると考えても良さそうです。レトロゲームということを考えてもアクションが多く、対戦格闘やパズル、レースも見受けられます。
RPGなどもあり、「ファイナルファンタジー」シリーズや「ポケットモンスター」シリーズ、メガドライブでは、「ポケットモンスター」のアクション、「ファンタシースター」シリーズや「シャイニングフォース」シリーズなど、たいてい英語版ですが楽しめます。
エミュレーターで3000本ものゲームが収録されているため、まともにプレイできないゲームもわずかながらありますが、3000本という収録本数からすれば仕方ありません。
私も、いろいろな機種のゲームを何本も体験版的にプレイしてみていますが、パズルのようにそれほどハード性能やグラフィック性能を問わないジャンルに関してはそれなりに時間をかけて遊び、その後はGBAの「ファイアーエムブレム」に移行しています。

このように、10機種3000本のレトロゲームが収録された携帯ゲーム機が5000円ほどで買えてしまい、場所を問わずにどこでも1回のフル充電で6時間以上楽しめるのですから、コストパフォーマンスは極めて高く、ゲーム好きなら1台は持っておくべきです。
また、こうしたレトロゲーム機は、短いスパンでバージョンアップされたり、新たな機種が発売されたりするため、価格や評判、収録内容の兼ね合いで、どの機種にするかを決めればいいと思います。
さらに、Amazon.co.jpや楽天などでも買うことはできますが、eBayや中国の通販サイトに比べると割高になっているので、できればeBayのトップレイテッドセラーや信頼できそうな中国の通販サイトから買うのがお勧めです。

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