1988年7月23、24日/富士スピードウェイ
全日本スポーツプロトタイプカー選手権第4戦&富士ロングディスタンスシリーズ第3戦(最終戦)です。なおかつ、1969年以来、19年ぶりに耐久レースに「JAFグランプリ」のタイトルがかけられるという記念すべきレースにもなっています。
予選順位は、以下の通りです。もう1台のレイトンハウスポルシェ962C(クリス・ニッセン、ハラルド・グロース、ブルーノ・ジャコメリ)は、22日のフリー走行中に1コーナーで激しくクラッシュし、出走を断念しています。
1. ニッサンR88C(長谷見昌弘、鈴木亜久里)1.19.179。
2. ROTHMANS PORSCHE 962C(エジェ・エルグ、マウリツィオ・サンドロ・サラ)1.19.388
3. フロムエーポルシェ962C(岡田秀樹、スタンレー・ディケンズ)1.19.419
4. 日石トラストポルシェ(バーン・シュパン、ジョージ・フーシェ)1.19.472
5. タカキュートヨタ88C(パオロ・バリラ、小河等、ティフ・ニードル)1.20.289
6. NISSAN R87V PERSON’S(和田孝夫、アンデルス・オロフソン、森本晃生)1.20.340
7. ミノルタ トヨタ88C-V(ジェフ・リース、関谷正徳、鈴木恵一)1.20.480
8. オムロン・ポルシェ962(ケネス・アチソン、プライス・コブ)1.21.088
9. ADVAN・ALPHA・962C(高橋国光、茂木和男)1.21.360
10. レイトンハウスポルシェ962C(長坂尚樹、星野薫、影山正彦)1.21.990
11. STPトヨタ88C(スティーブン・アンドスカー、アンドリュー・ギルバート・スコット)1.22.456
12. マツダ767(片山義美、従野孝司、ピエール・デュドネ)1.22.680
13. カルソニックニッサンR88C(星野一義、高橋健二)1.22.908
14. マツダ767(寺田陽次朗、デビッド・ケネディ)1.23.729
15. SARD MC88S(佐々木秀六、浅井順久)1.24.614
16. ゲインズ63C(米山二郎、福山英夫)1.30.716
17. NWB757LENOX(白鳥哲次、藤井修二、藤枝照光)1.31.763
18. 西東京サバンナRX-7(深沢寿裕、三浦茂)1.44.268
19. 中部自動車ノジレビン(石川匡巳、椎野俊朗、伊藤直澄)1.46.681
20. エキスパート江東発條サニー(実川美昭、西沢信也、遠藤正男)1.46.703
21. カクタス自動車88C BMW(菅井巖、菅井弘)1.41.346
結果は、序盤こそトヨタと日産が上位を争ったものの、フロムエーポルシェ962Cが優勝、2位にもオムロン・ポルシェ962Cが入っています。日本車は、ニッサンR88Cが3位、マツダ767(寺田組)が4位です。
読み物は、「グループCマシンの、これがENDURANCE CHAMPIONSHIP」がトップですが、初心者向けの内容といった感じで、中身はあまりありません。
「SPORTS PROTOTYPE DRIVER」は写真と短いコメントによるドライバー紹介、「FUJI LONG DISTANCE REVIEW」は過去2戦のレビュー、「SCENE OF CIRCUIT」はキャンギャルの写真、「FISCO観戦マップ」は写真による観戦ポイントの紹介です。
「STOP THE PORSCHE」は、国内3メーカーの写真による短評とスペック紹介です。
トヨタ88C-Vは、R32V V8ツインターボ3169ccで、800ps/8000rpm、80kg-m/5000rpmを発生。
ニッサンR88Cは、VRH30V8IHIツインターボ2996ccで、750ps/8000rpm、75kg-m/5500rpmを発生。
マツダ767は、13J ROTARYノンターボ654cc×4で、550ps/8500rpm、50kg-m/8000rpmを発生。
甲高いロータリーサウンドは、8000rpmで最高トルクを発生していることがわかります。
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