「MTX MOTOTRAX」レビュー

【GENRE】
レース/バイク/アクション

【PUB./DEV.】
ACTIVISION/LEFTFIELD PRODUCTIONS

【RELEASE DATE】
2004/3/2(アメリカ)

【OUTLINE】
モトクロスの魅力を凝縮したモトクロスゲームです。
プレイヤーは、モトクロス選手となり、スーパークロスやモトクロスでスピードの世界チャンピオンをめざすばかりでなく、XGamesを頂点とするトリックの世界チャンピオンをもめざします。
プレイヤーは、カスタムライダーを作ることができ、数多くのバイクやギアも用意されているため、自分だけのオリジナルライダーを作ることが可能です。
また、Xbox LIVEにも対応しており、8人までの同時対戦を行うことができます。

【GAME MODE】
mtx career
本作のメインとなるモードで、カスタムライダーを作って速さと技で世界チャンピオンをめざします。
最初に、ライダーを作成します。まず、ライダーの名前と背番号を決めます。
次は、容姿です。頭部は、顔、髪型、ゴーグル、ヘルメットを数種類の中から選ぶことができ、ゲームのクリア状況によって選べる種類が増えていきます。
最後が、ストリート用の服(トリック用)とレース用の服(レース用)です。ギアは、シャツ、グローブ、パンツ、ニーパッド(レース用のみ)、ブーツを数種類の中から選ぶことができ、やはり、ゲームのクリア状況によって選べる種類が増えていきます。
カスタムライダーを作り終わったら、いよいよ「career」のスタートです。キャリアには、大きく分けて以下の4つがあります。

SUPERCROSS: SX 125CC、SX 250WEST、SX 250 EAST、SX 250 MASTER
MOTOCROSS: 125CC、250 WEST、250 EAST、250MASTER
FREE RIDE: FR THE COMPOUND、FREVERGLADES、FR ROCK QUARRY、FR REDWOODS
FREESTYLE: FMX BUTTERFINGER、FMXNIXON、FMX PUMA、X Games

「SUPERCROSS」は、スーパークロスで、ロスアンゼルス、ミネアポリス、デイトナ、アトランタ、フェニックス、サンフランシスコ、デンバー、セントルイスのスタジアムを舞台に、全4戦(各3周、SX250 MASTERのみ全8戦)のシリーズを戦います。
バイクは8台で、1戦ごとに1位10ポイント、2位7ポイント、3位4ポイント、4位2ポイント、5位1ポイントが加算され、シリーズ終了後に最高ポイントを獲得していればクリアとなります。
シリーズ中はセーブすることができませんが、レース単位で何度でもリトライできます。

「MOTOCROSS」は、モトクロスで、パラダイスバレー、パシフィックヒルズ、マッケンナロック、デビルズゲート、ボグスタウン、ウッドブリッジ、ハワイ、オーストラリアのアウトドアを舞台に、全4戦(各3周、250M,ASTERのみ全8戦)のシリーズを戦います。内容は、「SUPERCROSS」同様です。

「FREE RIDE」は、アウトドアの中を自由に走り回り、課題を出すライダーを探し出して、その課題を順にクリアしていきます。
課題は、ジャンプで規定飛距離以上ジャンプするもの、ウイリーで規定距離以上走るもの、決められたトリックを成功させるもの、決められた場所をジャンプしていくもの、レースで勝つもの、などがあり、トリックポイントも用意されています。
各10000ポイントで、すべてをクリアせずとも、50000ポイント以上獲得すればクリアすることができます。自らトリックを決めても、ポイントの獲得が可能です。

「FREESTYLE」は、スタジアムで、4種類の課題を順にクリアしていくもので、宙にぶら下げられたガラスの枠を規定時間内にすべて割るもの、決められたトリックを規定時間内にすべて成功させるもの、自由にトリックを繰り出してポイントを稼ぎ3戦合計で8人中3位以内に入るもの、決められたトリックを決められた場所で規定時間内に成功させるもの、があります。
3種類目までをクリアすればOKです。

「FREERIDE」と「FREESTYLE」は、交互にクリアしてアンロックしていく必要があります。
それぞれをクリアするとメールが届くことがあり、アンロック状況や新たなチームやスポンサーからの誘いなどを見ることができます。新チームや新スポンサーと契約することで、バイクの性能を向上させられます。

exhibition
「single race」、「free race」、「freestyle」、「ghost mode」、「created track」の5つのモードをプレイできます。「created track」は、「dirt wurx usa」で作成したトラックで走ることができるモードです。

multiplayer
「single race」、「race series」、「created track」、「network play」の4つのモードをプレイできます。
「created track」は、「dirt wurx usa」で作成したトラックで走ることができるモードです。1台の「Xbox」では、分割画面による2人対戦が行えます。
「networkplay」は、「Xbox Live」と「System Link」により、8人までの対戦が行えます。

dirt wurz usa
オリジナルのスーパークロスのトラックを作れるモードです。ここで作ったトラックは、セーブしておいて「createdtrack」で走ることができます。

custom rider
新たなライダーを作成したり、作成したライダーを編集したりできます。

options
ゲームの各種設定の変更、ムービーの観賞、チートコードの入力、操作方法の確認が行えます。

【GRAPHICS】8
本作には、「SUPERCROSS」に8つのスタジアム、「MOTOCROSS」に8つのアウトドア、「FREERIDE」に4つのフィールド、「FREESTYLE」に4つのスタジアムと、モトクロスには欠かせない舞台の数々が用意されています。
単に数が多いだけでなく、それぞれの地域やトラックの特徴もはっきりと表現されており、新鮮な気持ちで新たなトラックでのライディングを楽しむことができます。
スタジアムやアウトドア、フィールドなどの描写はまずまずですし、高低差があるトラックの傾斜、こぶ、洗濯板なども美しく表現されています。
ただ、画面が全体的に暗く、コースレイアウトがはっきりと分からないことも珍しくはありません。特に暗いのがスタジアム内で、影になっているところもそのまま描写したため、真っ暗と言っても過言ではないほどです。
そのため、テレビ側で明るくなるように調節する必要があります。画面が暗いというのは最近のゲームの特徴ではありますが、本作はその中でも暗い部類に入るでしょう。
モトクロス=土ですから、ある程度暗いのは致し方ないとはいうものの、それを考慮した上で画面作りをする必要もあったのではないでしょうか。
本作は、秒間60フレームで描写されており、人やバイクの動きはまずまずだと思います。モトクロスらしいサスペンションの動きも、しっかりと表現されています。
全部で115種類あるトリックも、場合によってはアングルを変えて見せてくれるため、トリックの出しがいもあろうかというものです。
なお、本作には、モトクロスのプロライダー13人が実名で登場します。
トラビス・パストラナ、キャリー・ハート、ティム・フェリー、セバスチャン・トーテリ、チャド・リード、アーネスト・フォンセカ、ネート・アダムス、トミー・クロワース、デーブ・ミルサップス、マイク・ブラウン、ケニー・バートハム、エズラ・ラスク、ジャミー・ドブ。
ゲームを進めていくと、彼らの華麗な走りのムービーを見ることができるようになります。

【SOUND】8
ドルビーデジタルです。本作に登場するバイクは、以下の通りです。
SUZUKI(RM125、RM250、RM-Z250)、YAMAHA(YZ125、YZ250F、YZ250、YZ450F)、KAWASAKI(KX125、KX250)、RED(125CC、250CCF、250CC、450CC F)、ORANGE(125CC、250CC F、250CC、450CCF)、GENERIC(125CC、250CC F、250CC、450CC F)、PUMA(125CC、250CCF、250CC、450CC F)、EL DIABLO(250CC)、POLICE(250CC)、NOKIA(250CC)。
もちろん、エンジン排気量ごとのエンジン音の違いは表現されています。また、加速時の「ウィーン」というエンジン音は、とりわけ心地よく響いてきます。
効果音はあまり多くはありませんが、スタジアムなどの実況音や観客の歓声、ゴール時の爆音などはゲームを盛り上げる要因となっています。
本作に登場するモトクロスのプロライダーのうち、トラビス・パストラナ、キャリー・ハート、ネート・アダムス、ケニー・バートラムは、ゲーム本編にも音声で登場します。
「FREERIDE」でプレイヤーに課題を出すライダーとして登場するものですが、失敗すると首を振ってけっこう憎たらしいことを言ってくれます。
しかし、モトクロスファンなら、彼等の声の演技を聞くだけでも嬉しいのではないでしょうか。

【CONTROL】8
本作は、シミュレーターというよりは、ややアーケードライクな操作性だと思いますが、モトクロスゲームということで、通常のレースゲームとは少し違った操作系となっています。
左スティックでステアリング、右トリガーでアクセル、までは、通常のレースゲームと一緒です。しかし、本作では、左トリガーはクラッチ、Aボタンはコンプレッサーとなり、ブレーキはXボタンを使用するのです。
では、クラッチやコンプレッサーには、どんな効果があるのでしょうか。
クラッチの使い方は、コーナーの立ち上がりで左トリガーと右トリガーを同時に引き、頃合いを見計らって左トリガーだけ離すというものです。
すると、バイクは弾かれたように加速していき、ライバルよりも高速でコーナーを立ち上がれるようになります。
コンプレッサーの使い方は、こぶやジャンプ台の手前で、Aボタンを押し、バイクがジャンプしたら離すというものです。
すると、バイクはAボタンを押さない状態よりも高く遠く飛ぶことができるようになります。こぶをまとめてふたつ飛んだり、長くトリックを決める時間を確保したりできるというわけです。
もっとも、目いっぱい加速してより高く遠く飛びさえすればいいというわけでもなく、こぶの高さや自分がジャンプしたい長さによってボタンの押し方を加減する必要があります。
更に、左スティックを上下に倒すことで、バイクの姿勢制御を行うこともできます。これにより、洗濯板で速く走ったり、ジャンプ後の着地の角度を変えたりできるわけです。
本作ではウイリーも要求されますが、ウイリーは左スティックの下への下げ具合とアクセル開度の調整により行います。
この辺りの微調整を要求されるところが本作の醍醐味でもありますが、これらの操作はすぐに慣れるはずですから、慣れたら楽しんでプレイできることでしょう。
なお、トリックのお話もしなければならないのですが、それは次のところでお話しましょう。

【GAMEPLAY】9
本作は、Xboxに初めて登場した本格的モトクロスゲームですが、スーパークロス、モトクロス、フリースタイルなどのモトクロスに必要な要素をすべて盛り込んだばかりでなく、フリーライドエリアまで用意してよりゲームに幅を広げています。
モトクロスファンならずとも、本作を堪能できるのではないかと思います。スーパークロスという華やかな舞台で大袈裟にも作られたこぶや洗濯板を次々と制覇していくのは楽しいものですし、モトクロスという風光明媚な大自然の中で自然の起伏と対峙するのもまた趣があります。
そして、スタジアム内に作られたこぶでトリックに挑戦して成功させたり、宙にぶら下げられたガラスの枠を割っていったりするのも爽快感があります。
フリーライドエリアで、課題を出すライダーを探し出して、その課題に挑戦するのも面白いです。
本作は、これらの要素をバランス良く詰め込んであるため、飽きることなくゲームを進められるようになっています。難易度は少し高いのですが、頑張ればなんとか先に進められる程度のレベルではあるでしょう。
そして、本作の大きな特徴となっているのが、115種類もあるトリックの数々です。
これらのトリックは、左スティックの↑、↓、←、→、Bボタン、Yボタンなどを順番に押すことで繰り出すことができます。
「BarHop」の「↑、Y」といった簡単なものから、「RodeoAir」の「↑、B、B、B」や、「Cliffhanger」の「↓、↑、Y」、「OneHanded Tsunami」の「↑、↑、B、R」などといった複雑なものまで、実にさまざまなトリックが用意されており、派手なトリックは見ているだけで楽しくなります。
ボタンを押すタイミングは、最初は分かりづらいのですが、慣れてくるとある程度はトリックが出せるようになります。一言でいうと、とにかく早く押すということです。
ちなみに、「Lander」系のトリックは終盤まで出てこないのですが、「CliffhangerLanger」の「↓、↑、Y、X」のように最後にXを付けます。
しかし、この入力判定が曖昧なようで、できる時とできない時があります。これは、ちょっと謎です。
「Xbox Live」では、2-8人の対戦が行えます。スーパークロスやモトクロスも楽しいですが、意外と面白いのが「FREESTYLE」におけるトリックゲームです。
これは、スタジアム内に落ちているヘルメットを拾ったプレイヤーだけがトリックを繰り出せるというもので、トリックは人に取られたり転んだりしない限り連続して決めることができます。
トリックは、連続して決めると、トリックにより入るポイントが2倍、3倍、4倍と増えていきます。
最初に規定のポイントに到達したプレイヤーの勝ちとなるわけですが、ヘルメットをめぐっての争い、トリックを決める順番やタイミングが絶妙で、かなり白熱した戦いとなります。
ただ、セッション中にセッション内容の大きな変更ができないのが残念なところです。

【LONGEVITY】9
本作の「career」モードには、「SUPERCROSS」、「MOTOCROSS」、「FREERIDE」、「FREESTYLE」の4つがあり、それらが更に4つに細分化されています。
そのうち、「SUPERCROSS」と「MOTOCROSS」は、シリーズ中の途中セーブはできません。しかし、シリーズチャンピオンにならないとクリアしたことにはならず、次のシリーズに進むことができません。
「FREERIDE」と「FREESTYLE」は、頻繁にセーブすることができますが、交互にクリアしていく必要があります。
本作は難易度が低いわけではないため、それぞれをクリアするためには、かなりの時間がかかると思います。
その中でも、「SUPERCROSS」の「SX250 MASTER」と、「MOTOCROSS」の「250 MASTER」は、全8戦をセーブすることなく戦わなければならないため、丸1日かけるぐらいの覚悟で望む必要があります。
エズラ・ラスクとチャド・リードがめっぽう強く、シリーズチャンピオンになるためには何度もリトライしなければならないからです。
ただ、いずれも最後のシリーズとなるため、無理にシリーズチャンピオンにならずとも、アンロックしていないシリーズはないということにはなるため、暇な時にでも再度チャレンジしてみるという手もあるでしょう。

【OVERALL】9
本作は、「Xbox」に初めて登場した本格的モトクロスゲームです。
本作には、スピードと技術を競うスーパークロスとモトクロス、トリックを競うフリースタイル、自由にフィールドを駆け回るフリーライドなど、モトクロスの魅力が凝縮されています。
難易度はやや高めなものの、許容範囲内であるとは思います。オンラインにおける対戦も、白熱して盛り上がります。
レースゲーム好き、モトクロス好き、トリックゲーム好き、XboxLIVEを楽しめる環境にある人、これらのいずれかに当てはまる人であれば、本作を楽しんでプレイできることでしょう。

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