「RALLISPORT CHALLENGE」レビュー

【GENRE】
レース/ラリー

【PUB./DEV.】
MICROSOFT/DIGITAL ILLUSIONS

【RELEASE DATE】
2002/3/5(アメリカ)

【OUTLINE】
ラリーゲームに実績を持つDIGITAL ILLUSIONS社が開発したラリーゲームです。ヒルクライム、ラリー、ラリークロス、アイスレーシングという4つのラリースポーツが楽しめます。
また、伝説的なグループBカーを含む29台が実名で登場します。「Xbox」発売後3カ月にして第2世代に突入したかのような、精緻なグラフィックも特徴のひとつだといえるでしょう。

【GAME MODE】
Career
本作のメインとなるモードで、Pro、Expert、Classic、Unlimitedの4つのクラスを勝ち進んでいきます。それぞれのクラスには4から5のイベントがあり、各クラスで一定のポイントを獲得すると次のクラスに進めます。
難易度Normalで始めるとイベント中にセーブできないため、難易度Beginnerで始めることを勧めます。

Single Race
3台のCOM車と戦うモードです。

Time Attack
タイムアタックができるモードです。

Multiplayer
4人までによる画面分割対戦ができるモードです。

Options
各種設定の変更、コースレコード及びクレジットの閲覧ができます。

【GRAPHICS】10
大自然の中を走るラリーとあって、風にそよぐ木々、池の水面、遠くに見える山並みなどが見事に表現されています。クルマのグラフィックも美しいですし、観客すらポリゴンで作られています。
特に、リプレイで見るグラフィックの美しさは驚嘆するばかりです。この時期に発売されるタイトルでありながら、既にローンチタイトルより明らかに先を行くグラフィックは素晴らしいとしか言いようがありません。

【SOUND】8
ルビーデジタルです。車種ごとのエンジンサウンド、路面タイプごとのロードノイズは問題なく表現されていますが、1台だけで走ることが多いため5.1chの良さが活かしきれないのが残念です。
また、ナビのボイスによる指示が、実際のコーナーの場所とピッタリ一致していない場合があるのも不満なところです。

【CONTROL】8
土や砂の上を走ることが多いラリーという特性を十分に表現できています。ブレーキングで曲がるというよりは、サイドブレーキやパーシャルスロットルによるカウンターで曲がるといったあたりにも、ラリーらしさが感じられます。
ただ、少しオーバースピードでコーナーに入ると、後はコースアウトを待つだけというのはシビアすぎます。
その割にドリフトの姿勢を容易に維持できたりするので、リアルさとゲーム性の整合性がもうちょっとあればというところです。

【GAMEPLAY】7
ヒルクライム、ラリー、ラリークロス、アイスレーシングという4つのラリーが楽しめる、という点は悪くはありません。
しかし、4つのクラスをポイントを獲得して順に勝ち進んでいくという構成には、やや古さを感じさせられます。
やはり、それぞれのラリーに難易度やタイプの異なるイベントがあり、自由に挑戦できるというシステムの方が良かったのではないでしょうか。

【LONGEVITY】9
コースが長くて覚えるのが大変なのですが、本作はコースを覚えてしまわないことには先に進むこともままなりません。
ましてや、途中でセーブできないNormalで始めようものなら、それ相応の時間は要するでしょう。
ここでは「9」にしておきますが、biginnerで始めれば「8」ぐらいだと思います。いずれにしても、初心者にはつらいゲームでしょう。

【OVERALL】8
個人的には、ラリーゲームというのはあまり好きにはなれません。1台でたんたんと走るよりは、複数で競う方が断然好きなのです。
「ここのコーナーでインを突いて」とか「次の周でオーバーテイク」とか考えるのが好きなんです。本作も、5台で競うことはあるものの、舗装路のレースとは違いがあります。
また、コースを覚えづらい点やNormalだと途中でセーブできない点もマイナスです。やはり、私とラリーゲームとの相性はあまり良くないようです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました