「resident evil 4」ウォークスルー&レビュー

【GENRE】
アクションアドベンチャー/サードパーソン/ホラー

【PUB./DEV.】
CAPCOM/CAPCOM

【RELEASE DATE】
2005/1/27

【OUTLINE】
日本名「バイオハザード4」。「バイオハザード」シリーズのグラフィック、システム、エネミーなどが一新された新世代の「バイオハザード」です。
物語は、ラクーンシティの崩壊6年後、その数少ない生き残りであるレオン・S・ケネディがヨーロッパの寂びれた村に派遣されるところから始まります。
レオンは、誘拐された大統領の娘アシュリーを探すため、この地を訪れたのです。しかし、彼は、その村で、正気とは思えぬ、と言うよりも、人とは思えぬ群衆に襲われます。
プレイヤーは、レオンとなって、狂気の村人や醜悪なモンスターなどと戦って数々の謎を解き明かしながら、アシュリー奪還のミッションを成し遂げます。

【GAME MODE】
START
新しくゲームを始めます。ゲームは、レオンを操作する3人称視点のアクションアドベンチャーで、チャプター形式になっています。
基本的には、マップ内の目的地点まで到達するとチャプタークリアとなり、そのチャプターの成績が表示され、任意でセーブすることができます。
基本的なシステムに関しては、これまでの「バイオハザード」シリーズを踏襲しており、タイプライターでセーブしたり、武器や弾薬、アイテムなどを拾ったりすることができます。
ただ、持ち運べる武器や弾薬、アイテムなどのブロック数は大幅に増加するとともに、アタッシュケースを買い換えることによりブロック数を3段階まで増やすことができます。
敵も、これまでのゾンビから狂気の村人やカルト教団などに変わっているほか、モンスターも一新されています。
また、お金の要素が新たに加わり、マップ内の随所にいる商人と、武器やアイテムを売買することができます。ただし、弾薬と薬草は買うことができません。
更に、要所要所にボタン連打のイベントが用意されています。このボタン連打は、L+RかA+Bのいずれかになっており、両者がランダムに選ばれることもあれば、固定されていることもあります。

主な登場人物は、以下の通りです。

レオン・S・ケネディ
本作の主人公です。ラクーンシティで事件に巻き込まれた時は新人警官でしたが、現在はアメリカ合衆国の優秀なエージェントとなっています。今回は、大統領の娘が誘拐されるという極秘事件の捜査のため、彼女の目撃証言をもとに、単身、ヨーロッパに派遣されます。

アシュリー・グラハム
20歳。誘拐された大統領の娘で、マサチューセッツ州にある大学に在学しています。誘拐した相手や目的は不明ですが、とある目撃証言により、ヨーロッパにいるらしいと判明します。

ルイス・セラ
28歳。元警官で、現在は無職です。村に監禁されていたところをレオンに発見され、一時的に行動を共にします。地元出身らしく、この村の秘密を知っているようですが、多くを語ろうとはしません。

村長
村の統率者であるとともに、この地方独自の宗教を伝える神父でもあります。左眼に義眼をはめています。

エイダ・ウォン
国籍、年齢などは一切不明の謎の美女ですが、とある組織のエージェントだとされています。ラクーンシティでレオンと出会いますが、その後、行方不明になっていました。

クラウザー
アメリカ人ですが、傭兵らしい戦闘服に身を包んでいます。レオンとは、ラクーンシティ事件から今回の事件の間に何らかの接触をもったようです。今回、彼が何故レオンの前に現れたのかは不明です。

チャプターの簡単な流れは、以下の通りです。

Chapter1-1
村の中を村人と戦いながら探索します。

Chapter1-2
村から炭坑、村長の家へと進んでいきます。

Chapter1-3
地下道から墓地を通り、教会の横を抜けて、沼から湖へと進みます。湖で最初のボス戦であるデルラゴ戦になります。

Chapter2-1
水車のところで洞窟の扉を開けて中に入り、ボートに乗って教会に戻ります。途中でエルヒガンテとのボス戦になります。エルヒガンテは、背中を攻撃して、よじ登って本体を倒します。教会に入ると、アシュリーを発見します。

Chapter2-2
地下道から村に戻り、村人から逃げ込んだ家でルイスと出会い、アシュリーを守りながら、ルイスと共に家に攻め込んでくる村人を迎撃します。

Chapter2-3
2つのルートから、いずれかを選択します。左ルートは大量の村人、右ルートはエルヒガンテ、と戦うことになります。両ルートは、ゴンドラ乗り場で合流します。
ゴンドラを降りた先の屋内で、村長とのボス戦になります。第2形態は、入口右側に立つと村長の攻撃を受けません。その後、古城をめざし、クルマを撃ち、村人から逃げます。

Chapter3-1
古城の入口の門を大砲で壊し、古城内に入ります。謁見の間から地下牢に入ると、盲目の囚人との戦いになります。盲目の囚人は、背中を攻撃して、本体を倒します。
大聖堂は、最初にして最大級の難関になります。多数の信者に囲まれやすいので、私は大聖堂入口を出入りして信者を全滅させました。
階段を上がった先もやっかいで、自分と離れた位置にいるアシュレーを守っての信者との戦いになります。こちらは、水場を背にして戦います。

Chapter3-2
アシュリーが拉致され、再びレオン1人で行動します。地下水路を透明の虫と戦いながら進みます。銃の照準は敵に当たると点になるため、これを参考にすれば楽に透明の虫を倒せます。広間を抜けて、迷路状の庭に入ります。庭では、犬が襲ってきます。

Chapter3-3
食堂の絵の仕掛けを解いて先に進むと檻の中に閉じ込められて、盲目の囚人や信者との戦闘になります。

Chapter3-4
2階通路から1階に捕らわれているアシュリーを縛っているベルトを撃って、信者からアシュリーを逃がします。すると、アシュリーを操作するパートになります。
アシュリーは、武器は持てませんが、ランプを投げて攻撃することはできます。このパートでは、仕掛けを解いたり、逃げたりするのがメインになります。

Chapter4-1
レオンだけで、乗り物に乗って奥に進みます。火を吹く龍の像を倒しながら最奥まで進んでアイテムを取ってから、アシュリーのところに戻ります。トロッコを乗り継いで進み、レオンだけで鎧の騎士と戦います。
下がる天井やドリル付きトラクターを止めて先に進むと、再びアシュリーが捕らわれます。橋を渡って巨大な歯車のある建物に入り、それを作動させます。別の橋を渡って、城の別棟に入ります。入ってすぐ、盲目の囚人2体と信者との戦いになります。
地下道でヴェルデューゴとのボタン同時押しを主体とした戦いになりますが、4分間持ち応えればエレベーターで移動できます。

Chapter4-2
採掘場で、村人たちと戦いながらトロッコを作動させ、爆弾で道を作って反対側に行きます。扉の先は、エルヒガンテ2体との戦いで、最大の難関になります。1体はスイッチを作動させて溶鉱炉の中に落としますが、もう1体は正攻法で倒します。

Chapter4-3
瓦礫の中を進んで地下に下ります。地下でも、信者や村人との戦いになります。トロッコに乗って先に進みます。トロッコに乗り込んでくる信者を倒しながら、ボタン同時押しも何度か行うという忙しさです。

Chapter4-4
巨大な石像の左右の手を作動させながら上に向かいます。石像の反対側に行けるようになったら進みますが、動き出した石像をボタン同時押しでかわします。信者の攻撃を迎撃しつつ、エレベーターで上に行きます。
すると、サラザールとのボス戦になります。第2形態はロケットランチャー1発で倒せます。古城内で取ったロケットランチャーは、ここで使うといいでしょう。

Chapter5-1
島の施設入口で、村人や信者と戦い、レーザーの仕掛けを操作して施設内に入ります。施設内では、信者や戦闘員と戦います。冷凍室で、ライフルにサーモスコープを装着してリヘナラドールを倒します。ゴミ処理場を抜けて、アシュリーと合流します。

Chapter5-2
更に、信者、戦闘員、リヘナラドールと戦いながら進みます。アシュリーの運転するショベルカーの荷台に乗って、襲ってくる信者やトラックなどを迎撃します。

Chapter5-3
レオンの単独行動になります。クラウザーのナイフ攻撃を、ボタン同時押し5回とボタン連打でかわします。きれいな廊下をレーザーを避けながら進みます。
宙吊りになった鉄カゴで、サドラーの刺客の攻撃をかわしながら制限時間内にスイッチを作動させて次の鉄カゴへと進みます。これを3回繰り返すと、反対側に到着できます。
小城でクラウザーと戦います。クラウザーの攻撃を避けつつ先に進み、クラウザーとの2回目の戦闘を終えると、小城の頂上でクラウザーとの決着戦を迎えます。3分以内に倒さないと頂上が爆発するため、急いで倒します。脚を撃って跪かせ、頭部を撃つのが定石です。

Chapter5-4
施設内で多数の敵との戦闘になりますが、そのほとんどはヘリコプターのマイクが倒してくれます。先に進んで、アシュリーと三度合流します。

Final Chapter
巨大寄生虫のサドラーとのボス戦です。ある程度のダメージを与えると、エイダが特殊仕様のロケットランチャーを投げ寄越してくれるので、それでサドラーを倒します。このボス戦は、あまり苦労しません。
エイダからジェットスキーの鍵を受け取ると3分で島が爆発するので、ジェットスキーのあるところまで急ぎます。ジェットスキーで障害物を避けながら島から脱出します。
ジェットスキーは、数回やればパターンを覚えられます。3分の時間制限も、余裕があります。クリアすると、「PROFESSIONAL」でプレイできるようになります。

ASSIGNMENT ADA
本編をクリアすると現れるモードで、エイダを操作してChapter5-1の島の施設入口から施設内部で、寄生体のサンプル5つを回収します。
最後はクラウザーとの戦闘になりますが、本編よりもスピードがアップしています。クリアすると、商人からシカゴタイプライターを1000000PTASで購入できるようになります。

THE MARCENARIES
制限時間内に村人や信者を倒してハイスコアをめざすというミニゲームで、4つのステージでプレイすることができます。
最初はレオンだけしか使えませんが、各ステージで★4つ以上(30000点以上)獲ることで、エイダ、クラウザー、ハンク、ウェスカーが追加されていきます。

LOAD
任意のセーブゲームから始めます。セーブデータは20個まで作ることができます。過去のセーブゲームからやり直す必要が生じることもあるため、できるだけたくさんのセーブデータを作っておきます。
中盤ぐらいまでは、チャプターごとに3つぐらいのセーブデータを作っておいた方がいいでしょう。中盤以降は、中盤までのセーブデータはチャプターエンド以外は上書きしながら消していきます。

OPTIONS
ゲームの各種設定を変更できます。明るさを明るめにしておき、サラウンド再生が可能ならドルビープロロジックIIにしておきます。

【GRAPHICS】10
「ゲームキューブ」史上最高峰のグラフィックを誇るばかりか、「Xbox」を含めても家庭用ゲーム機でトップクラスのグラフィックを実現させています。
旧来、「バイオハザード」シリーズは書き割りの前をキャラクターが移動するという固定視点を採用していましたが、本作ではフルポリゴンの中をキャラクターが移動するという3人称視点を採用しています。
これにより、背景やオブジェクト、キャラクターの質感は大幅に向上するとともに、キャラクターとの一体感も飛躍的に増しています。
光源処理やテクスチャー、キャラクターアニメーションなども素晴らしく、これまでの「バイオハザード」シリーズとは一線を画するものになっています。
画面の中に描かれるものがここまでリアルで生々しいと、「バイオハザード」シリーズが持っていた恐怖感を再認識させられるどころか、「バイオハザード」シリーズが新たな一歩を踏み出したような気さえさせられます。
これらは、マンネリ感が漂っていた「バイオハザード」シリーズに大なたを振るったスタッフの努力の賜物だと言うことができるでしょう。

【SOUND】9
ドルビープロロジックIIです。本作では、不要なBGMが鳴らされることはありません。BGMが鳴るのは、あくまでも戦闘中に限られます。
戦闘中はアップテンポな音楽が鳴り響きますが、敵を一掃すると、その音楽は鳴り止みます。そのため、プレイヤーは、音楽が鳴っているかどうかで、臨戦態勢を継続するか解くかの判断が簡単にできるというわけです。
高度な緊迫感を強いられる作品だけに、この音楽の使い方はとても好ましく感じられます。戦闘中以外は音楽が鳴らない分、効果音が巧みに使われており、風の音や機械の作動音、動物の鳴き声などは、まさに効果的に鳴らされます。
また、ボイスアクティングも、キャラクターの特徴をうまくとらえた上質なものになっています。これらの相乗効果により、本作のサウンドは、アクションアドベンチャーでもトップクラスと言えるものを生み出しています。

【CONTROL】9
本作は、「バイオハザード」シリーズ初の3人称視点を採用しており、操作性も固定視点からは向上しています。本作の操作は、以下のようになっています。
コントロールスティックとコントロールパッドが移動、Bボタン同時押しで走ると180度ターン、Cスティックがカメラ、Aボタンがアクションとアタック、Xボタンがアシュレーへの指示とアタッシュケースのアイテムの移動、Yボタンがステータスの表示、Zボタンがマップ、Lボタンがナイフとアタッシュケースのアイテムの回転、Rボタンが武器、Aボタン同時押しで武器の発射、Bボタン同時押しで武器のリロード、が主なものです。
操作自体は、概ね「バイオハザード」シリーズを踏襲したものになっていますが、固定視点から3人称視点に変更したことにより、操作自体はやりやすくなっています。
武器を構えた際に、敵に当たると照準が点になって表示されるのも重宝します。特に、Chapter3-2では、この恩恵を享受できることでしょう。

ただ、本作で採用されている3人称視点が1人称視点に近いものとなっているため、3人称視点ならではの恩恵をフルに受けられないのが残念なところです。
通常、3人称視点では、右スティック(Cスティック)により、キャラクターの周りを一周して眺めたり、キャラクターとの距離を変えたりすることができます。
しかし、本作では、上下左右を少しずつ見られるだけで、キャラクターとの距離も変えることができません。そのため、キャラクター周囲の様子を確認するということがやりづらいのです。
本作では、キャラクターとの一体感を追求したために、こうした1人称視点に近い3人称視点が採用されているのだと思いますが、このあたりはもう少しユーザーフレンドリーにしても良かったように思います。

また、本作では、要所要所にボタン連打のイベントが用意されています。このボタン連打は、L+RかA+Bのいずれかになっており、両者がランダムに選ばれることもあれば、固定されていることもあります。
これらの操作は、突然現れるため、パターンを覚えるまでは、ゲームオーバーになってしまう可能性も少なくはありません。
もっとも、ボタン連打のスピード自体はそれほど早いものを要求されるわけではありませんし、ゲームオーバーになっても直前から再開することができます。そのため、ゲームにスパイスや緊迫感を与えるものとして、悪くはない考えです。
更に、敵が迫ってきた際には、Aボタンで敵を蹴飛ばすこともできますし、Aボタンによって障害物を飛び越えることもできます。こうしたAボタンの使い方からも、本作のデキの良さを感じ取ることができます。

【GAMEPLAY】10
本作は、カプコンがマンネリ気味だった「バイオハザード」シリーズに大なたを振るった新世代の「バイオハザード」です。
グラフィック、システム、エネミーなどの一新に、世間は一抹の不安を覚えたものですが、カプコンはそうした不安を一掃してあまりあるほどの素晴らしいタイトルをリリースしてきました。
書き割りの背景をキャラクターが移動するという固定視点からの脱却は、カプコンが度々指摘されてきたものでした。そんな指摘に、カプコンは、1人称視点に近い3人称視点という回答を出してきました。
これがまず、本作をこれまでの「バイオハザード」シリーズとは一線を画したものにしています。実際のところ、プレイヤーとキャラクターとの一体感は大幅に向上しており、リモコンのキャラクターを操作しているかのようや隔絶感は姿を消しています。
右スティック(Cスティック)によるカメラの自由度には一考の余地があるとは思いますが、その点は今後の課題としておきましょう。
そして、グラフィックの大幅な向上という要素も欠かすことはできません。これまでは、いくら背景のグラフィックがきれいであっても、それは書き割りで単なるきれいな絵にすぎず、そこには空気感というものは存在しませんでした。
しかし、本作ではそれは実際に存在するオブジェクトであり、そこに行けばすぐ近くで眺めることができます。
また、キャラクターのグラフィックやテクスチャー、アニメーションも大幅に向上しており、キャラクターとの一体感や敵キャラクターに対する恐怖感もこれまでになく増しています。

敵キャラクターということで言えば、主役がゾンビから村人やカルト教団に変わったのも大きな変更点です。
「バイオハザード」=ゾンビ、というこれまでの図式を当てはめるなら、本作を「バイオハザード」シリーズと呼んでいいものかどうか迷うところです。
実際、事前のユーザーの反応は、必ずしも芳しいものではありませんでした。しかし、そうした前評判を覆せるだけの恐怖がそこにはありました。
前作までのグラフィック水準であれば、村人やカルト教団ではこうした恐怖感を醸し出すのは難しかったかもしれませんが、「ゲームキューブ」史上最高のグラフィックを得て、村人やカルト教団がかつてないほどの恐ろしさを持つ存在になっています。
また、村人やカルト教団だからこそ、ナイフやたいまつ、爆薬、チェーンソー、弓矢などで意志を持って主人公に襲いかかってくることが可能になったわけです。
機械を操作したり、乗り物に乗ったりするのも、同様のことが言えます。そうした意味でも、この変更は成功だったと言えるでしょう。

本作で感心できる要素として挙げられるのが、シチュエーションの多彩さです。
湖でボートに乗って湖の主と戦い、家に閉じこもって村人を迎え撃ち、ゴンドラに乗って移動し、大砲で門をぶっ壊し、大聖堂で多数の信者相手に奮闘し、地下道で透明の虫を探り当て、アシュリーを操作して逃げ回り、ほとんどボタン同時押しだけの戦いに挑み、エルヒガンテを頭脳戦で倒し、ノンストップのトロッコで爽快感ある戦いを楽しみ、サーモスコープのライフルでリヘナラドールを狙撃し、ショベルカーで信者を迎撃し、鉄カゴやクラウザーとの時間制限イベントにせかされ、サドラーとのボス戦でロケットランチャーをぶっ放し、ジェットスキーの爽快感に酔う、と、驚きと衝撃に満ちた数々のシチュエーションを堪能することができるのです。
これもまた、本作がこれまでの「バイオハザード」シリーズと一線を画したものになっている証しと言えるでしょう。
もちろん、その中の要所要所にボタン連打のイベントが用意されているのも、「バイオハザード」シリーズのイメージの一新に一躍買っているのは言うまでもないことです。

【LONGEVITY】8
本作が新世代の「バイオハザード」であるのは確かなのですが、本作でもまた「バイオハザード」シリーズ伝統の早解きプレイヤーが存在します。
しかしながら、通常は本作をクリアするためには30時間ぐらいはかかります。そのため、プレイ時間が短いのではないかと懸念する必要はありません。
私は、北米版のNORMALでプレイしましたが、Chapter3-1の後半の大聖堂での多数の信者との戦いやChapter4-2の後半の溶鉱炉でのエルヒガンテ2体との戦いではかなり苦労させられましたし、Chapter5-3の後半の小城でのクラウザーとの時間制限戦闘も時間のなさに苦しめられました。
ただ、本作には無限コンティニューがあり、たいていの場合は詰まるであろうシチュエーションの直前から再開できるため、攻略意欲をそがれることはあまりないのではないかと思います。それでも、このように何ヵ所かで詰まることになるはずですから、30時間ぐらいは覚悟しておいた方がいいでしょう。
また、本編をクリアすることでアンロックできる「ASSIGNMENT ADA」は、意外とボリュームがあるため、クリアするためには2時間ぐらいはかかります。しかも、コンティニューはできてもセーブはできないため、時間に余裕を持って始める必要があります。「THE MARCENARIES」は、1プレイが数分で、気軽に始めて気軽にやめることができますが、各ステージで★4つ以上獲得するのは簡単ではありません。
やり込む気なら、それなりの時間が必要でしょう。こうしたおまけ要素を堪能するなら40時間以上は楽しめますが、ここでは本編をクリアする時間ということで「8」にしておきます。

【OVERALL】10
本作は、新世代の「バイオハザード」シリーズとして、「ゲームキューブ」史上最高のグラフィックを誇るだけでなく、シチュエーションの豊富さ、システムやエネミーの練り込みにおいても、アクションアドベンチャーゲーム史上屈指の傑作になっています。
「ゲームキューブ」を所有する大人のユーザーであれば、「ETERNAL DARKNESS: Sunity’s Requiem」と共にマストバイアイテムだと断言できます。この2本は、「ゲームキューブ」ばかりでなく、テレビゲームならではの面白さを再認識させてくれるからです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました