「エポック社の立体四目並べ スコア4 フォー」は、その名の通りエポック社から1974年に発売された立体四目並べのパズルボードゲームです。
私が持っているのは、写真のように、ゲーム盤が白、玉が青と赤、カップが白、とカラフルで洋風のインテリアにもよくなじむものになっています。
しかし、発売当初のものは、ゲーム盤が緑、玉が白と黒、カップが黒、と囲碁や将棋のようなテイストで畳やコタツが似合うような色合いです。
インターネットでよく見られるものは発売当初のもので、私が持っている色の組み合わせのものはあまり見られないのですが、私はマイナーチェンジしたバージョンを買っていたのかもしれません。
囲碁や将棋、チェス、オセロ、バックギャモンなど頭のスポーツ系のボードゲームと言えば、平面の盤上で駒を置いたり動かしたりする2次元のものが主流というか当たり前になっていました。
そんな中で登場した「エポック社の立体四目並べ スコア4 フォー」は、名前の通り立体四目並べという立体的な盤上で駒を置いていく3次元のものになっていて、画期的な頭のスポーツ系のボードゲームが現れたという鮮烈な印象がありました。
SFテレビドラマシリーズ「スタートレック」では3Dチェスが登場し、飾ってあったりキャラクターがプレイしている場面が映されたりすることがありますが、2次元のものが3次元になっただけで、とても未来的なイメージがあり、インテリア性も高まります。
「エポック社の立体四目並べ スコア4 フォー」も、そうした未来的なイメージがあり、前述したように私が持っているものはゲーム盤が白、玉が青と赤、カップが白でインテリア性も備えています。
部品は、ゲーム盤が1台、ピンが16本、玉が赤・青各33個、カップが4個。
盤面に16本のピンを立て、赤・青の玉を袋から取り出してカップに入れれば準備完了と、すぐに出してすぐに遊べるゲームになっているのも特徴です。
ゲームは2人プレイが基本で、それぞれが自分の色を決めたら、じゃんけんなどをして先手になった人が自分の玉をピンに入れていきます。
玉は16本あるどのピンに入れても構わないのですが、玉をピンに入れて手を離した瞬間に終了となり、やり直すことはできません。
これを交互に繰り返していき、タテ・ヨコ・対角・ナナメ・ナナメ対角、いずれかに自分の玉が一直線に4個並んだら「スコア」と言って自分の勝ちを宣言します。
ルールでは、この勝ち方を「ジュニア」と呼んでおり、「アダルト」の場合には最後の1玉までプレイし続けてスコア数の多かった方を勝ちにします。時間やバリエーションでどちらを選んでもいいでしょう。
4人プレイする際には、2人ずつの組を作り、赤玉側と青玉側に分かれます。じゃんけんなどをして先手になった側の1人目が自分の玉をピンに入れ、以後、後手の1人目、先手の2人目、後手の2人目、と順に玉をピンに入れていきます。
ただし、味方同士が相談したり教えたりすることはできないため、以心伝心で作戦を展開していくのが面白いところです。
「スコア」の内訳は、以下のようになっています。
タテは、1本のピンの下から上までを同じ色の玉にします。
ヨコは、4本のピンの同じ段を同じ色の玉にします。1段目から4段目までどの段でも良く、相手の玉が自分の玉の上に乗っていても構いません。
対角は、盤面の対角線の同じ段を同じ色の玉にします。1段目から4段目までどの段でも良く、相手の玉が自分の玉の上に乗っていても構いません。
ナナメは、横から見て4本のピンの1段目、2段目、3段目、4段目を同じ色の玉にします。相手の玉が自分の玉の上に乗っていても構いません。
ナナメ対角は、対角とナナメをミックスしたもので、相手の玉が自分の玉の上に乗っていても構いません。
実際にプレイしての印象ですが、五目並べが四目並べになって立体化したようなもので、かなり頭を使わされます。
プレイが進むにつれ、あちこちでタテ・ヨコ・対角・ナナメ・ナナメ対角の可能性を持つ玉の並びが生まれるため、それらを把握しながらプレイしなければならないからです。
自分の並びだけに固執していると知らない間に相手に「スコア」が生まれているということが珍しくなく、双方の思惑を考えながらプレイする必要があります。
見た目がファッショナブルでありながらゲームとしても奥が深いという立体ボードゲームであり、2人プレイだけでなく4人プレイにも対応していることから、パーティゲームとしても重宝します。
また、アイドルなどの芸能人が配信やテレビなどでカードゲームやボードゲームなどをプレイすることがありますが、4人プレイならそうしたシーンにも向きそうです。
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