ボードゲーム「ニューレーダー作戦ゲーム」

タカラの「ニューレーダー作戦ゲーム」(原題: バトルシップ)です。ニューという名前が付いているように、初代バージョンではないように思います。
写真を見ての通り、ラップトップのようなボードを立てて、2人で2人で向かい合って遊びます。
ボードには、透明のプラスチックボードが、ラップトップでいうキーボード側(下側)とディスプレイ側(上側)の2ヵ所にはめてあります。その左側には、収納時に戦艦などの駒をしまうところ、右側には、ピンをしまうところがあります。また、ボードを立てた際に上側になる場所にも、ピンを5本まで立てられる穴が開けられています。
透明のプラスチックボードは、いずれも、タテにA~J、ヨコに1~10、アルファベットと数字がふってあります。
そして、タテ10×ヨコ10で、合計100マスあります。それぞれのマスには穴が開けられていて、その穴に、戦艦などのコマを並べたり、ピンを立てたりすることができます。

コマには、空母(5マス分)、戦艦(4マス分)、巡洋艦(3マス分)、潜水艦(3マス分)、駆逐艦(2マス分)、戦闘機(2マス分)、機雷(1マス分)、水爆(1マス分)があり、マス分だけピンを立てられるようになっています。ピンには、白いピンと赤いピンがあります。
空母、戦艦、巡洋艦、潜水艦、駆逐艦、戦闘機は、通常のコマで、敵の攻撃が命中し、ピンを完全に立てられると撃沈(撃墜)されてしまいます。機雷は、敵が命中させると、最寄のコマ(戦闘機を除く)がその爆発により撃沈されてしまいます。そのため、通常は、最も被害が小さい駆逐艦を置くようにします。
白いピンは攻撃が外れた時に立て、赤いピンは攻撃が命中した時に立てます。コマは下側だけに並べますが、ピンは下側と上側の両方に立てます。

ゲーム開始: プレイヤーは、すべてのコマを下側に好きなように並べていきます。コマは、タテにもヨコにも並べることができますが、斜めに並べたり、はみ出して並べたり、移動させたりしてはいけません。
両者が交互に、「Aの1」とか、「Gの6」とか、相手のコマが置かれているであろうところを予想しながら、ピンを立てる場所を言います。攻撃された側は、その場所にコマがあれば、「当たり」、なければ「外れ」と宣告します。両者は、それに応じて、自らの攻撃は上側に、相手の攻撃は下側に、ピンを立てていきます。最上段の穴には、相手のコマを撃沈(撃墜)するごとに、赤いピンを立てます。
このような攻防を繰り返し、コマを5個撃沈(撃墜)した方の勝ちになります。ただし、機雷は、その数には含みません。また、水爆は、攻撃した側の負けになります。つまり、水爆は、一発逆転の切り札でもあります。

インプレッション
コマをいったん配置したら動かすことができないため、ゲームの勝敗は、最初のコマの配置と、相手がコマを配置した場所をいかに予想するかにかかってきます。そのため、コマの配置の仕方、相手のコマの予想の仕方、的中した際の次の攻撃などに、人それぞれの個性が出てきます。
コマの配置の仕方では、コマをばらばらに置くのか1ヵ所に集めるのか、タテとヨコのバランスを保つのか一定にするのか、といった作戦が考えられます。
相手のコマの予想の仕方では、相手の性格を読むか自分のプラン通りに進めるか、いったん的中させたらそのコマに集中攻撃を仕掛けるのか、放っておいて他のコマを探すのか、といった方針が考えられます。
また、1回戦で終わるわけもなく、3回戦、5回戦とプレイする場合には、その都度、作戦を切り替えるのかといった心理戦も楽しめます。水爆も、一発でゲームが決まってしまうため、ゲームが一方的に進んでいたとしても、最後の最後までどちらが勝つか分からないという面白みがあります。
このように、シンプルでありながらも、とても楽しいゲームに仕上がっています。

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