1969年11月2日、3日/鈴鹿サーキット
全日本レーシングドライバー選手権最終戦がメインレースとなっています。プログラムとしては質素で、読み物は特にありません。
全日本Iクラスは、1300ccまでのスポーツカー(GT及びGTSを含む)及び特殊ツーリングカー(Tを含む)の混合レースで、ホンダS-800、トヨタカローラ、パブリカ、サニー、サニークーペ、モーリスミニクーパーS、スバルなどが参戦しており、1968年とほぼ同じ状況になっています。ポイントは、T-IとS-Iに分けられます。
注目選手としては、新井鐘哲(カローラKE10、のちのF1ドライバー・速見翔)、松本恵二(カローラKE10、のちのトップドライバー)、道上佐堵史(ホンダS-800、道上龍の実父)などが参戦しています。
全日本IIクラスは、1300cc以上のスポーツカー(GT及びGTSを含む)及び特殊ツーリングカー(Tを含む)の混合レースで、フェアレディ2000、スカイライン2000のニッサン勢を中心に、トヨタ1600、コロナマークII、ブルーバードSSS、ベレット1600の日本勢、ポルシェカレラ6、ロータス47GTのヨーロッパ勢の姿も見受けられます。また、チーム木の実から、ファミリアロータリークーペが登場しています。ポイントは、T-IIとS-IIに分けられます。
注目選手としては、やはり、チーム木の実の片山義美が挙げられます。片山義美は、4年間、1日も欠かすことなく神戸の六甲山で猛特訓を行って”六甲伝説”を作り上げ、その卓越したドライビングテクニックは日本でも指折りとなっています。
のちに、マツダのリーダーとしてサバンナRX-3を駆り、スカイラインGT-Rと名勝負を繰り広げたことも、日本のレース史に燦然と輝いています。また、日本のトッププライベーターである米山二郎も、ポルシェカレラ6で参戦しています。
なお、最終ページに鈴鹿サーキットの広告が出ているので、ご紹介しておきましょう。
“最高に豪華な雰囲気の鈴鹿サーキット 年末バカンス”というコピーで、12月24日から12月31日の期間、入場料 大人200円、子供50円で、ホテルご宿泊の方は無料です、となっています。
内容は、「まったく新しいレジャーバイク ダックスホンダで楽しいゲームも!」、「国際レーシングコースでスポーツ走行・ファミリー走行の納会も」、「年忘れジムカーナも開催!」、「グループで泊るなら新ホテル スズカビレッジFが最高!」、「豪華なパーティも!」、「ダイナミックなゴーカートレース!!」、「ファイアストームを囲んで大合唱も!」、「ゆかいなのりものゲームのかずかずも!」、「若さがあふれるGoGo大会!」があり、イラスト入りで紹介されています。
「思いきり明るくハメをはずそう!」と結んでいますが、これらすべてが入場料だけで楽しめたのでしょうか?
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