「’91全日本富士500mileレース」

1991年7月20~21日/富士スピードウェイ
全日本スポーツプロトタイプカー耐久選手権シリーズ第3戦、1991全日本ロングディスタンスシリーズ第3戦です。
予選は、日本車が上位6台までを独占。夏場のレースながら、コースレコードに迫るタイムをマークしています。ポルシェのエントリー台数は2台にまで減少、ポルシェ離れが進んできました。
また、マツダの「ル・マン24時間レース」日本車初優勝凱旋レースとなり、マツダのドライバーが、デビッド・ケネディ、ピエール・デュドンネから、急遽、ジョニー・ハーバート、ベルトラン・ガショーに変更されています。

1. デンソートヨタ91C-V(ローランド・ラッツェンバーガー、長坂尚樹、ピエール・アンリ・ラファネル)1.15.701
2. YHPニッサンR91CP(長谷見昌弘、アンデルス・オロフソン)1.15.889
3. ミノルタトヨタ91C-V(関谷正徳、小河等)1.15.932
4. カルソニックニッサンR91CP(星野一義、鈴木利男)1.16.063
5. エッソトヨタ91C-V(ジェフ・リース、エジェ・エルグ)1.16.599
6. フロム・エーR91CKニッサン(中谷明彦、フォルカー・バイドラー)1.17.514
7. TWR SUNTEC JAGUAR(マウロ・マルティニ、ジェフ・クロスノフ)1.18.663
8. 伊太利屋ニッサンR91V(和田孝夫、岡田秀樹)1.18.913
9. レナウンマツダ787B(ジョニー・ハーバート、ベルトラン・ガショー)1.19.831
10. NISSEKIポルシェ(ジョージ・フーシェ、スティーブン・アンドスカー)1.20.348
11. マツダ787B(従野孝司、寺田陽次朗)1.21.272
12. FEDCO・Spice・SE91C(見崎清志、横島久)1.21.373
 –. NWB767 Trident(白鳥哲次、清水正智、藤井修二)

結果は、ミノルタトヨタ91C-Vが優勝、カルソニックニッサンR91CPが10秒遅れで2位に入っています。
このレース、11周目に和田孝夫がドライブする伊太利屋ニッサンR91Vがメインストレート終盤で宙を舞い、回転して1コーナーのサンドトラップに着地。その後方を走っていたジョニー・ハーバート(レナウンマツダ787B)がクルマを止めて救出に向かいました。
和田孝夫は、意識もあり、ジョニー・ハーバートはレースに戻ったのですが、自力でシートベルトを締めることができず、やむなくピットイン。そのため、レース早々に2周ほどをロスすることになってしまいました。
最終的に3周遅れの4位でゴールしたため、2周加算するなど、何らかの救済措置がほしかったところです。

さて、読み物のトップは、「富士を舞台に最新テクノロジーが咆哮する! 灼熱の500マイル、179周のバトルを制するのは!?」です。
やはり、マツダのル・マン日本車初優勝後の初レースとあって、世界が注目しているだけに、トヨタ、日産は負けられない戦いとなるとしています。もっとも、マツダのル・マン優勝は、レギュレーションによるものですから、日本でマツダが勝つことはまずあり得ません。
「DRIVERS」は、出場マシンとドライバーの写真による簡単な紹介です。
「PICK UP THE LD!」は、レースの楽しみ方の紹介で、燃費が総量425Lになることなどが簡単に解説されています。
「NISSAN RACING HISTORY」は、このレースが持ち回りで日産が主催することから、同社のレースの歴史を振り返って紹介しています。
プリンスR380に始まり、ニッサンR381、ニッサンR382、ニッサンR383、スカイラインGT-R、ニッサンGTP ZX-T、マーチ85G・ニッサン、シルビア・ターボ、ニッサンR90CP、ニッサンNPT91、ニッサンR91CPが写真入りで紹介されています。
それ以外の記事は、「こいつが噂のザウルスだ!」、「コース解説」があります。

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