「プレイステーション」ゲームショートレビュー2

私がプレイした「プレイステーション」のゲームのショートレビューです。
レビューは当時旧サイトで書いていたレビューを機種別にしただけでボリュームもありませんが、私のゲーム歴とでも考えていただければ幸いです。
ショートレビューは五十音順に並んでおり、それぞれのショートレビューは、タイトル、メーカー、発売日、ショートレビュー、の順になっています。

サンパギータ
ソニー・コンピュータエンタテインメント
1998年10月15日
「やるドラ」シリーズ第3弾。ストーリーが短すぎるし、マリアとの共同生活など本来より深く描写すべきところが軽く扱われています。そのため、本来ドラマに求められる盛り上がりに欠けています。
ストーリーを横に広げるよりも、縦に広げるべきではなかったでしょうか。みるドラマから、やるドラマへ=やるドラ、などというのは誇大広告で、よく動くアドベンチャーというのが実際のところです。

J’s RACIN’
デジタルフロンティア
1997年9月25日
スーパーN1耐久シリーズを扱った貴重な作品で、コース、マシンとも実名になっています。コースの再現度、マシンの動きなどはソコソコですが、レースとしてはやや疑問があります。
基本的に同じクラス同士で戦うのに、最高速度に差がありすぎるからです。しかも、敵車が1台ずつポツン、ポツンと現れます。もっと団子のレースになるべきなのですが・・・。

Jリーグサッカー プライムゴールEX
ナムコ
1995年9月29日
サッカーゲームは、11人ものフィールドプレイヤーを1個のコントローラーで操作するため、操作性が重要になってきます。そうした意味で、このゲームは水準レベルをクリアしていません。
快適な操作ができないと、リーグ戦を進めていこうという気になれないのです。システムやグラフィックは二の次なのだということです。

ジグソーワールド
日本一ソフトウェア
1995年2月3日
単なるジグソーパズルなのですが、テレビゲームにすることによってジグソーパズル特有の煩わしさがとっぱらわれたのが嬉しいところです。絵柄は飽きないぐらいあるし、単なるジグソーパズルならピース数も選べます。
また、対戦ではさまざまなアイテムを駆使することによって、一発逆転も可能です。かなり楽しめるゲームで、パーティ用にも最適でしょう。

週刊プロレス監修 プロレス戦国伝
KSS
1997年6月27日
プロレス団体育成運営シミュレーションです。現実のプロレス界の流れに沿ってプロレスの3時代を体験できるのが嬉しいところで、エディットでレスラー名を実名に変更することもできます。
しかし、育成部分があいまいで、展開がかなり淡々としており、3Dポリゴンの試合観戦も全く盛り上がりません。大化けする可能性もあっただけに残念です。

SHADOW TOWER
フロム・ソフトウェア
1998年6月25日
「KING’S FIELD IV」。「KING’S FIELD」シリーズの正統進化版で、シチュエーションやシステムはほとんど同じです。キャラクターのグラフィックが美しくなっているし、ゲームバランスもまずまずです。
ただ、アイテム集めや敵キャラ倒しといった要素は、煩わしいだけで不要です。また、処理落ちやバグがあるのは残念でした。

Jumping Flash アロハ男爵大弱りの巻
ソニー・コンピュータエンタテインメント
1995年4月2日
「プレイステーション」の3Dポリゴン表示能力を、縦横上下無尽に活かした良作です。”元祖飛びゲー”の気持ちよさは十分に発揮されているし、ユーモラスなキャラクターも正解です。
ただ、ボスキャラ戦が難しいため、途中で攻略意欲をなくしました。ボスキャラ戦が甘ければ、もっと評価は高くなったはずです。

19時03分 上野発夜光列車
ヴィジット
1999年2月25日
ヴィジットお得意のサウンドノベルの第2弾です。CG、ムービーの美しさ、ストーリー、選択肢の良さは相変わらずです。今回は、同じストーリーを男女2つの視点から見られるようにもなり、ボリュームも増しています。
ストーリーはけっこう楽しめますが、ストーリーによって長短があったり、ストーリーの大きな分岐が少ないのが残念です。

首都高バトルR
元気
1997年4月25日
シリーズ初の32ビット機作品です。元気は技術力では定評があるだけに、クルマの挙動や雰囲気などはこれといった問題がありません。ただ、ライバルと競走して勝つと、また、次のライバルとの競走といった繰り返しが単調です。
もう少し演出面に凝ったところがあれば、大化けできるのですが・・・。よくできているだけに、本当に惜しいところです。次回作では、もっと楽しめる演出に期待します。

シルエット☆ストーリィズ
KANEKO
1996年9月26日
人気アーケードゲーム「ギャルズパニック」の移植版で、シルエットに隠された女の子の姿を敵の攻撃をかわしながら自陣を広げてモニター上に甦らせるというゲームです。
単純なルールですが、それに比例して奥もあまりなさそうな感じです。アドベンチャー的なマルチエンディングストーリー見たさに頑張るには、ちょっと単調すぎます。

新日本プロレスリング 闘魂烈伝
トミー
1995年9月29日
画期的な3Dポリゴンによるプロレスゲームです。単に新日本プロレスのレスラーが実名で登場するだけでなく、それぞれの技やしぐさにまで細かいこだわりを見せているのがすごいところです。
ゲームモードも十分に楽しめるもので、満足度はとても高いです。ただ、ジュニアヘビー級のレスラーが強すぎるのはやや不満で、次回作ではバランス調整してほしいものです。

新日本プロレスリング 闘魂烈伝2
トミー
1996年12月20日
前作のバージョンアップ版です。アントニオ猪木やジュニアヘビー級のレスラーが加わったのと、4人タッグマッチができるようになったのが目新しい点です。よりリアルになってはいますが、ゲーム自体は焼き直し的な印象を受けます。
ただ、4人タッグマッチができるようになったため、パーティゲームとしては重宝するはずです。もちろん、1人プレイでも楽しめます。

新日本プロレスリング 闘魂烈伝3
トミー
1998年3月26日
3作目にして、レスラーが大幅に増強されたのは嬉しいところです。みちのくプロレス、藤原組、フリーが加わったのは特筆すべき点でしょう。新崎人生のおがみ渡りすら出せるのだから嬉しいものです。
入場シーンは、あるだけといった印象ですが、32ビット機ではこのあたりが限界かもしれません。操作性、レスラーのリアルさに関しては、より一層の向上を望みたいところです。

ストーンウォーカーズ
サンソフト
1996年10月8日
ごくごくオーソドックスなアドベンチャーです。カウント制でコマンド総当たりをさせないようにしていますが、これは可もなく不可もなくといったところです。それよりもむしろ、全体に深みがないのが最大の問題です。
ストーリーをもう一歩踏み込んでほしいし、声優を使っているのに音声が少ないのも感情移入しづらいのです。また、誤った選択をしても、なかなかゲームオーバーにならないのも困りものです。

SPACE GRIFFON VF-9
パンサーソフトウェア
1995年1月27日
シナリオ重視の3Dダンジョン型RPGです。登場人物がよく喋って、性格付けもなされているから、ストーリーを楽しみながら進めていけます。また、操作方法、難易度も少し慣れれば問題ありません。
シューティング要素も強いながら、加速度的に進む物語の展開はプレイヤーを引きつけて離さないでしょう。意味深なラストから、続編を期待したいところです。

全日本女子プロレス女王伝説~夢の対抗戦~
ティー・イー・エヌ研究所
1998年7月29日
~夢の対抗戦~と言っても、全日本女子プロレス、アルシオン、ネオレディースの旧全女勢だけです。しかし、モーションキャプチャーによる選手のアクションは、素晴らしいの一語に尽きます。
また、選手の攻防(間)も、なかなかのデキです。技の数はそれほど多くはないのですが、それはプレイヤーのアイデア次第でしょう。「闘魂烈伝」以上の隠れた傑作だと言えます。

全日本GT選手権改
KANEKO
1996年2月23日
全日本GT選手権が実コース、実車、実名で登場するとあって発売日即ゲットしましたが、ラジコンカーを操縦するかのようなゲーム画面には参りました。最初から分かっていたこととはいえ、やはり、3D画面でやってほしかったものです。
16ビット機ならよくできているのでしょうが、操作性は悪いし、難易度も高く、32ビット機ではつらいレベルです。

全日本GT選手権 MAX Rev.
KANEKO
1997年2月28日
3Dポリゴンとなり、前作とは雲泥のデキになりました。コースやマシンの再現度も高く、楽しんでプレイできるレベルにあります。ただ、デキが良くなっただけに、不満点も目につきます。
21台もありながら常に12台でレースする点、敵車が堅くていったん離されるとまず追いつけない点、縁石すら使えない点です。次回作では改善をお願いしたいところです。

続・御神楽少女探偵団~完結編~
ヒューマン
1999年10月7日
謎を残したまま終わってしまった前作の続編。相変わらず「推理トリガー」システムは楽しいし、シナリオのボリュームも大幅にアップしています。前作のいいところはそのままにより充実が図られた感じです。
「推理トリガー」が独りよがりなところもありますが、独特の雰囲気、システムには好感が持てるだけに続編を切望します。

卒業~クロスワールド
イースリースタッフ
1996年6月14日
育成シミュレーション「卒業」シリーズのキャラクターが総登場するアドベンチャーです。マップを移動して、女の子に出会ったら会話というオーソドックスなタイプですが、かなり貧困な内容になっています。
登場キャラクターに全くといっていいほど重みがないし、会話も実に意味のないものだからです。昨今の優秀な作品から比較するとレベルが低く、攻略意欲が湧きません。

ダイ・ハード トリロジー
エレクトロニックアーツ・ビクター
1996年12月8日
映画「ダイ・ハード」3部作を、そのままゲームにしたものです。1のビル内のアクション、2の空港でのガンシューティング、3のニューヨークでのカーアクション、いずれも質、量ともに申し分ありません。
寄せ集めというのではなく、それぞれが独立したゲームとして高いレベルにあるのです。ただ、難易度の高さは、やはり、海外ゲーです。

ツァイトガイスト
タイトー
1995年8月25日
宇宙空間の3Dポリゴンシューティング。操作性に難があるし、ゲームもこれといって楽しめるものではありません。タイトーは独自路線を歩んでいる感がありますが、この手のシューティングも決して成功しているとは言えないでしょう。
シューティングのマニアだとしても、このゲームでは無理なような気がします。

ツインビー 対戦ぱずるだま
コナミ
1994年12月9日
落ちゲーとしてはオーソドックスな部類に入りますが、32ビット機初期のゲームとしてはこれが正解でしょう。ゲームシステムは十分出来上がっており、連鎖の爽快感もなかなかです。
初期のゲームとあって、読み込み時間が長いのが難ですが、この辺は徐々に解消されてくるでしょう。

デストラクション・ダービー
ソニー・コンピュータエンタテインメント
1996年2月9日
ソニー・コンピュータエンタテインメントが世に問う“洋ゲー”第1弾です。その成果が問われるところですが、見事スマッシュヒットとなりました。
レースゲームにクルマをぶつける要素をプラスしているのですが、レースゲームには食傷気味だっただけに、これは嬉しいところです。ただ、ドライバー視点だとすぐに気持ち悪くなるのがちょっと問題です。

鉄拳
ナムコ
1995年3月31日
「プレイステーション」が「バーチャファイター」の対抗馬として出したのがこのゲームです。キャラクターはこんなものでしょうが、ゲームシステムやキャラクターの動きでは、「バーチャファイター」を上回っています。
ゲームとしての完成度の高さを目指しているのがいいところで、熱中度はそれほど高くもありませんが、及第点は十分にクリアしています。

東京魔人学園朧綺譚
アスミック・エースエンタテインメント
1999年4月22日
「東京魔人学園剣風帖」のファン向けのスペシャルディスクですが、シナリオが5話分楽しめるほか、詰め将棋のようなモードがあったり、旧校舎に行けたり、クイズがあったリなど、ボリューム的には申し分ない仕上がりです。
本編のようなストーリー上のつながりがないのが残念なところですが、ファンディスクと考えるなら合格点の仕上がりと言えるでしょう。

東京魔人学園剣風帖
アスミック・エースエンタテインメント
1998年6月18日
約30話あり、アドベンチャー部とシミュレーション部で構成されるのは「サクラ大戦」と同じです。1話あたり約1時間という絶妙なバランス、独特の世界観、シミュレーションパートの完成度、なども秀逸です。
また、旧校舎の存在により、レベルを上げたり、エンドレスで楽しんだりできることも嬉しい限り。100時間は楽しめる独創的な傑作です。

峠MAX2
アトラス
1998年9月23日
爽快感、リアルさは、シリーズ最高峰です。キングバトルはもちろん、スリーリー、スクールの各モードも短いながら面白く仕上がっています。問題点を挙げるとすれば、チューニングに関してでしょうか。
標準が必ずしも標準になっていないものが多いのです。例えば、ギアは加速重視、ブレーキは効き重視、タイヤはグリップ重視、をそれぞれ最高レベルにしてちょうどいいぐらいなのですから。ちょっとドリフトに走りすぎです。

闘神伝
タカラ
1995年1月1日
「プレイステーション」初の3D対戦格闘ゲームです。側転などきっちり3Dしているし、ゲームバランスも絶妙です。また、ソフィア、エリスなどキャラも立っています。
必殺技がボタンひとつで出せるのも嬉しい配慮で、手先の器用さを競うのではなく、タイミングを競うのが本来の姿であるべきでしょう。いろんな意味で良くできたゲームです。

TOCAツーリングカーチャンピオンシップ
レイアップ/CODEMASTERS
1998年6月18日
BTCCを再現したレースゲームです。洋ゲーらしいコースやマシン細部へのこだわりが嬉しいし、グリップ走行を基本としたマシンの挙動、操作性も、リアルさとゲーム性がちょうどいいところでバランスされています。
頑張れば勝てるという難易度も適切です。コマンド入力による裏技が14以上あるのも洋ゲーらしく、とにかく親切なレースゲームです。

土器王紀
バンプレスト
1995年12月22日
発売前はその世界観、CGグラフィックの美しさで、「MYST」的なゲームを期待していたのですが、その期待は見事に裏切られてしまいました。
確かにグラフィックは美しいのですが、「MYST」が持っている深い美しさはこのゲームには感じられなかったのです。
ゲームの目的が安直すぎるし、子供向けに作られたかのようなゲームシステムも受け入れ難いものがあります。少しやったら投げ出してしまう、そんなゲームです。

ドキドキプリティリーグ
エクシングエンタテイメント
1997年3月28日
高校の女子野球部チームを育成する、スポ根・ラブコメシミュレーションゲームです。人気のラジオドラマのゲーム化ですが、それにしてはフルボイスどころか音声が少なすぎます。口パク、目パチなしの一枚絵が多いのも不満です。
イベントシーンぐらいは、もうちょっと力を入れてほしかったところです。野球シーンは、緻密ではないものの、それなりには楽しめました。

TOBAL NO1
スクウェア
1996年8月2日
スクウェアが挑んだ対戦格闘です。ゲームシステム自体はオーソドックスですが、鳥山明のキャラクターは対戦格闘には不向きだし、わざとテクスチャーしなかったというカクカクのポリゴンも今さらといった感じがします。
「クエストモード」も、期待した割にはどうっていうことのないもので、内容的に見るものがありません。

DRIVER
GT INTERACTIVE
1999年6月30日
犯罪組織に潜入する捜査員というダークな雰囲気を美麗なムービーが醸し出し、次々と課される任務がそれをより一層盛り上げます。「プレイステーション」としては上々のグラフィックで、風光明媚な街並みなど舞台設定も素晴らしいです。
更に、任務内容の多彩さや、適度な難易度も申し分ありません。やや、リアの滑り出しが早い挙動が個人的には気になりますが、この手のゲームとしては間違いなく1番です!

TRIPLE PLAY BASEBALL
ELECTRONIC ARTS
2001年3月13日
EAスポーツのゲームには、本当に外れが少ないです。本作も、「プレイステーション」であることを考慮すれば、グラフィック、システム、操作性など、これといった問題点を感じることがありません。
最近の日本の野球ゲームは多々問題点があるだけに、こうしたデキのいいゲームを見習ってほしいところです。2001年版なのにイチローはいませんが、エディットで作れるのも気が利いています。

トワイライトシンドローム~究明編~
ヒューマン
1996年7月19日
「探索編」の続編に当たりますが、「探索編」よりはいいデキになっています。特にストーリーの短さは解消されており、それぞれのストーリーをじっくり楽しめるようになったのが大きいです。
それだけに今回も途中セーブできないのは残念です。同じストーリーの繰り返しはいいかげん疲れるし、別の分岐を見たいという要求を満たす気にもなれないからです。

トワイライトシンドローム~探索編~
ヒューマン
1996年3月1日
現代の女子校生3人が謎を解き明かしていく、学園ホラーものです。怖さはほどほどですが、楽しみながら1話、1話を進めて行けました。
ただ、ストーリーの短さを補うためか途中セーブできないのが難で、そのため終盤で選択を誤るとまた一からやり直しという羽目に陥り面倒でした。とはいえ、ホラーもの特有の面白さがあったのも事実です。

NASCAR 2001
ELECTRONIC ARTS
2000年9月20日
「NINTENDO64」版の1年後に発売されているのですが、グラフィックエンジンを一新したせいか、「プレイステーション」版でありながら明らかに「NINTENDO64」版よりもグラフィックが美しくなっています。
また、操作性もまだおかしなところはあるものの向上していて、ロードコースでも優勝できるだけの操作性は実現しています。NASCARのロードコースの少なさを架空のコースで補っているのも好感が持てます。

NOeL~La neige~
パイオニアLCD
1998年2月26日
ビジュアルフォンだけを通じて、女子高校生3人と会話を進めていくというシステムが秀逸です。また、会話内容が日常会話ながら、シナリオがとても良くできていて、会話することが非常に楽しめます。
前作と違い、3人がハイレベルなのもいいところです。終盤にかけて、ハラハラドキドキ盛り上がり、エンディングでそれが最高潮に達するというドラマ性も極めて高いものがあります。

Noel~La neige~Special
パイオニアLCD
1998年8月6日
「NOeL~La neige~」の続編はぜひプレイしたいと思っていたし、また彼女たちに会えるのは嬉しいものです。しかし、内容的には「Special 」の名称通りボリューム不足で、少々あっさりしています。
前作がボリュームたっぷりだっただけに、ちょっと残念なところです。もっとも、攻略本なしでプレイすれば、それなりのボリュームでしょうが・・・。

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