【GENRE】
ファーストパーソンシューター
【PUB./DEV.】
MICROSOFT/BUNGIE SOFTWARE
【RELEASE DATE】
2001/11/15(アメリカ)
【OUTLINE】
謎の惑星「HALO」に乗り込み、戦いながらその謎を解き明かしていくというSFスペクタクル、ファーストパーソンシューター(FPS)です。FPSが苦手な人でも快適にプレイできる難易度設定と、ユーザーフレンドリーなところが魅力です。
【GAME MODE】
CAMPAIGN
本作のメインモードで、全10レベルから成ります。各レベルは細分化され、「誰それを探す」、「何々を破壊する」、「ここから脱出する」といった具合に指令が出されます。
プレイ中、頻繁にチェックポイントが現れ、そこでセーブできます。死んでしまった場合も、チェックポイントからの無限コンティニューとなります。
プロフィールを複数作れるほか、難易度を途中で変更できます。ただし、難易度を変更する場合、レベルの最初からやり直しとなります。
難易度は、EASY、NORMAL、HEROIC、LEGENDARYの4段階で、通常はNORMALでいいでしょう。FPSに自信のある人はHEROIC以上でプレイしましょう。
MULTIPLAYER
以下の5つがあり、それぞれ13のマップから選べるようです。基本的には人対人で、CPUが人の代わりをすることはありません。
Capture the Frag(CTF)
敵の旗を取って自分のベースまで戻ってくると勝ち。4種類。
King of the Hill
指定された地点にトータル2分間いると勝ち。4種類(うちチーム1種類)。
Slayer
一定数の敵を倒したプレイヤーの勝ち。8種類(うちチーム1種類)。
Oddball
マップ上にある骸骨を見つけて一定時間持ち続けると勝ち。6種類(うちチーム1種類)。
Race
一定の周回数で旗をすべて取ると勝ち。4種類(うちチーム2種類)。
SETTING
各種セッティングの変更ができます。
GAME DEMOS
体験版が2本(「FUSION FRENZY」、「Oddworld: Munch’s Oddysee」)、ムービーが7本入っています。
【GRAPHICS】9
さまざま地形のグラフィックは遠くまで見渡せ十分に美しいですし、血痕や死体がいつまでも残っているのはハードディスクを持つ「Xbox」ならではのことです。
アメリカでは「MATURE」ですが、体がちぎれたり、血液が飛び散ったりを考えると、それも当然でしょうか。
残念なのは、10レベルすべてのマップが異なっているのではなく、途中で折り返していったん通過したマップを戻ってくるという点です。
「HALO」の驚くべき世界にふれていくことが本作の楽しみでもあるわけですから、マップの使い回しはやめてほしかったところです。「HALO2」では、改善されることを切望します。
【SOUND】9
ドルビーデジタルです。自然音、敵が迫ってくる音、攻撃時の弾の音など、なかなか臨場感があります。
また、多数の敵を相手にする前など、勇ましい音楽が流れ始めますので、あらかじめそれと分かります。そして、その敵を一掃すると、その音楽は止まるのです。
指令やアシストの声などもよく流れます。そのために日本版では日本語吹き替えになっていますが、字幕にするよりもそれが正解でしょう。
【CONTROL】7
左スティックで移動し、右スティックで上下左右を見る。左トリガーでグレネード弾を投げ、右トリガーで銃などを撃つ。Xが弾薬のリロードでYが武器の交換。難しそうですが、すぐに慣れます。操作性は良好です。
常に照準が出ており、照準が赤く変わると敵に合ったという合図です。武器によっては、右スティックを押し込むことでスコープになります。
忘れがちですが大事なのがAボタンのジャンプと白ボタンのライトです。特に、Aボタンは中盤以降、ジャンプしないと入れない場所が進行ルートになる場合があるので、使うのを忘れないようにしましょう。
グレネード弾も終盤に重要になってくるので、投げた際の軌道をあらかじめ見定めておきましょう。
残念なのが、乗り物の操作性です。ゲームの進行上、乗り物に乗るのは欠かせないのですが、これがあまり良くないのです。特に良くないのが、ジープの操作性です。
左スティックがアクセル、右スティックがハンドルなのですが、ハンドル操作はけっこう難しいです。ジープは重要な乗り物なので、早い段階で習得してください。
戦闘機はあまり乗る機会がありませんが、長くホバリングするのは難しいです。
【GAMEPLAY】8
FPSという意味ではありがちなゲームなのですが、とにかくユーザーフレンドリーなところが目新しいです。
前述したポイント以外に挙げてみましょう。攻撃を受けてシールドが減ってもすぐに回復する。死にそうになりながら進む必要はないのです。
武器がなくなっても、敵が落とした武器を拾える。弾切れでどうしようもない、という事態に陥ることは稀です。
レーダーに敵の位置が表示される。自動ドアの前や盾の前であらかじめ敵の位置を予測でき、攻撃プランが立てられます。
自由度が高い。一部を除き、目前の敵とは戦っても戦わなくても構いません。私は、なかなか進めない時、敵の上を戦闘機で通過しました。
また、珍しく弾薬数が苦しい時、中央突破で次のチェックポイントに移動しました。
【LONGEVITY】8
ボリュームという点でははまずまずです。グラフィックの項目でもふれましたが、本作はマップを使い回しています。それをせずにレベル10まであれば、そのボリューム感をもっと堪能できたはずです。
もっとも、だからと言って簡単なわけではなく、難易度NORMALでも十分に長くプレイできます。FPSに自信がある人は、難易度を上げれば更に長く楽しめることでしょう。
また、「MULTIPLAYER」を楽しめる環境にある人なら、ゲームライフは9にしてもいいと思います。
【OVERALL】10
「Xbox」発売当初としては、間違いなく「Xbox」で最高級のゲームでしょう。誰でも楽しめるデキのいいFPSという意味でも、画期的だと思います。
アメリカでミリオンセラーになるのも当然のタイトルで、日本でハードを牽引できるほどの支持を得られなかったのは嘆かわしいことです。
FPS好きやSF好きならずとも「Xbox」ユーザー全員にプレイしてほしいタイトルですが、本作のために「Xbox」を買いました、というユーザーがもっといても良かったはずです。
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