5.1ch Blu-rayホームエンターテインメントシステム「サムスン HT-J4500」レビュー

私は、30年以上前にプリメインアンプにケンウッドのサラウンドプロセッサーを組み合わせて以来、ずっとAV機器はサラウンドで楽しんでいます。
テレビゲームも、「Xbox 360」が発売されて以降は、音響はホームシアターセット、映像はプラズマテレビ、といった具合に、テレビとは独立させてテレビゲーム専用のシステムを組んでいます。
その音響は、スーパーマーケット「エスポット」で売られていたオームのホームシアターセットを10年以上前に確か1万800円ほどで買い、それをずっと使い続けてきました。
10年以上前とはいえ、これだけ低価格のホームシアターセットでありながら、ドルビーやDTSに対応した5.1chのセットになっており、音もなかなかのものでした。
しかし、2、3年前から少しずつ本体から作動音が出るようになり、半年ぐらい前からは点灯しているはずの電源ボタンが激しく点滅し、最近では作動音が騒音と呼べるレベルになって電源を入れ直すこともありました。
私は、「Xbox One」、「Xbox 360」、「プレイステーション4」、「NINTENDO SWITCH」は、テレビに直接接続していて、音声は光デジタル端子でホームシアターセットにつないでいます。
そのため、ホームシアターセットが壊れても一時的にテレビから音を出すことはできるのですが、たとえ一時的であるにせよ音が段違いであるため、完全に壊れる前に買い替えることにしました。

今回のホームシアターセット購入にあたっては、AVアンプに換える手もあったのですが、今回も、映像はテレビに直接、音声は光デジタル端子からホームシアターセット、がいいと価格面やサイズ面も含めて思ったため、ホームシアターセットを前提に探すことにしました。
10年前は、ヤマハやパイオニアなどから2万円台のホームシアターセットが発売され、オームのような中小メーカーは1万円台のホームシアターセットを発売していたのですが、今は、10年前とは様相が異なっていました。
日本では、5.1chの手頃なホームシアターセットは稀有な存在で、サウンドバーを中心とした2.1chや3.1chのホームシアターセットが中心になっていたのです。
AVアンプを買う層なら5.1chはもちろんのこと7.1chや5.1.2chなどにも発展させていくのですが、ホームシアターセットを買う層は前面のテレビ周辺だけで済みスタイリッシュなサウンドバーを中心とした2.1chや3.1chのホームシアターセットを好むようです。
やむなく、例によって海外で探すことになり、5.1chまで発展させられるサウンドバーも含めてホームシアターシステムを探し、何十時間もかけて検討したところ、最終的に、サムスンの「HT-J4500」、LGの「BH5140S」が候補に残りました。
私は、今は、テレビゲーム専用のテレビはサムスンの4K液晶テレビ「49MU7000」を使っているのですが、レビューの中にサムスンのテレビにLGのホームシアターシステムをつないだら使えなかったと書いている人がいて少し気になりました。
1人だけなので、たまたまうまくいかなかったのだと思いますが、私自身も、サムスンのテレビにサムスンのホームシアターセットをつないだ方が何かと相性がいいのではないかと思い、最終的にはサムスンの「HT-J4500」に絞りました。
eBayでBLINQが$186.69で出品しており、送料・関税を足しても2万7000円以下で済むため、ここで購入することにしました。最終的には、本体2万1150円、送料3643円、関税2056円、合計2万6940円でした。到着までのトラッキングがかなり詳細に出ているので、参考までに挙げておきます。

Tuesday, Nov 21, 2017 2:04 AM YOKOHAMA , KA Delivered
Monday, Nov 20, 2017 8:34 AM TOKYO-KOTO-KU In Transit with Destination Carrier
Sunday, Nov 19, 2017 8:33 AM TOKYO-KOTO-KU In Transit with Destination Carrier
Sunday, Nov 19, 2017 8:33 AM TOKYO-KOTO-KU Customs Cleared
Sunday, Nov 19, 2017 8:21 AM TOKYO-KOTO-KU In Transit with Destination Carrier
Sunday, Nov 19, 2017 5:05 AM NARITA-SHI In Transit with Destination Carrier
Saturday, Nov 18, 2017 9:23 PM ANCHORAGE , AK In Transit with Destination Carrier
Saturday, Nov 18, 2017 3:29 PM ANCHORAGE , AK In Transit with Destination Carrier
Saturday, Nov 18, 2017 11:03 AM OAKLAND , CA In Transit with Destination Carrier
Saturday, Nov 18, 2017 3:29 AM OAKLAND , CA In Transit with Destination Carrier
Friday, Nov 17, 2017 11:05 PM MEMPHIS , TN In Transit with Destination Carrier
Friday, Nov 17, 2017 1:41 PM MEMPHIS , TN In Transit with Destination Carrier
Friday, Nov 17, 2017 2:54 AM HEBRON , KY In Transit with Destination Carrier
Thursday, Nov 16, 2017 9:23 PM Erlanger , Kentucky Shipped from the Global Shipping Center to International Destination
Thursday, Nov 16, 2017 5:53 AM Erlanger , Kentucky Customs Documentation and Labeling
Thursday, Nov 16, 2017 5:31 AM Erlanger , Kentucky Processing at Global Shipping Center
Wednesday, Nov 15, 2017 10:00 AM ERLANGER , KY Arrived at Global Shipping Center
Wednesday, Nov 15, 2017 5:42 AM CINCINNATI , OH In Transit-PROCESSING FOR DELIVERY
Wednesday, Nov 15, 2017 5:42 AM CINCINNATI , OH PROCESSING FOR DELIVERY
Wednesday, Nov 15, 2017 2:10 AM CINCINNATI , OH In Transit-ARRIVAL SCAN
Wednesday, Nov 15, 2017 2:10 AM CINCINNATI , OH ARRIVAL SCAN
Tuesday, Nov 14, 2017 11:24 PM LOUISVILLE , KY In Transit-DEPARTURE SCAN
Tuesday, Nov 14, 2017 11:24 PM LOUISVILLE , KY DEPARTURE SCAN
Tuesday, Nov 14, 2017 5:41 AM LOUISVILLE , KY In Transit-ARRIVAL SCAN
Tuesday, Nov 14, 2017 5:41 AM LOUISVILLE , KY ARRIVAL SCAN
Tuesday, Nov 14, 2017 5:31 AM LOUISVILLE , KY In Transit-DEPARTURE SCAN
Tuesday, Nov 14, 2017 5:31 AM LOUISVILLE , KY DEPARTURE SCAN
Tuesday, Nov 14, 2017 4:44 AM LOUISVILLE , KY In Transit-ARRIVAL SCAN
Tuesday, Nov 14, 2017 4:44 AM LOUISVILLE , KY ARRIVAL SCAN
Tuesday, Nov 14, 2017 12:07 AM NASHVILLE , TN In Transit-DEPARTURE SCAN
Tuesday, Nov 14, 2017 12:07 AM NASHVILLE , TN DEPARTURE SCAN
Monday, Nov 13, 2017 11:10 PM NASHVILLE , TN In Transit-ARRIVAL SCAN
Monday, Nov 13, 2017 11:10 PM NASHVILLE , TN ARRIVAL SCAN
Monday, Nov 13, 2017 10:49 PM NASHVILLE , TN In Transit-DEPARTURE SCAN
Monday, Nov 13, 2017 10:49 PM NASHVILLE , TN DEPARTURE SCAN
Monday, Nov 13, 2017 5:40 PM NASHVILLE , TN In Transit-ORIGIN SCAN
Monday, Nov 13, 2017 5:40 PM NASHVILLE , TN ORIGIN SCAN

【デザイン】9
メインユニットは、フルサイズのブルーレイプレイヤーならではの横長薄型のボディで、前面左側がディスクトレイ、中央が上がディスプレイで下がリモートコントロールセンサー。
右側が大きくラウンドして弧を描いていて、ここがデザインの肝となり、漆黒のボディの無機質さを和らげてスタイリッシュに仕上げています。
私が使っているAVラックは、横に3ブロック、縦に2段、あり、縦はボードを3段階に調節することができます。
私は、メインユニットは、左側下段に置いているのですが、中央下段がAVアンプ、右側下段がDVDレコーダー、といずれも黒の横長薄型で見事に調和が取れています。
個人的には、黒々としたAV機器よりも、白かシルバーのAV機器の方が家電製品や家具も含めて好きなのですが、AVラック内が色的にもサイズ的にも調和しているのは確かです。
スピーカーは、フロント2、サラウンド2、センター1、がすべて同じ色・形状・大きさで、本体同様の漆黒になっており、基本は縦置きです。 一般的なスピーカーは、6面体で背面に向けて少しすぼまっており、正面から見ると長方形、横や上から見ると台形、になっていると思います。
ところが、「HT-J4500」のスピーカーは、6面体ではなく、8面体で構成されています。正面や横から見ると形状的には長方形なのですが、上から見ると辺の長さが異なる6角形になっています。
正面側が短い辺で正面から横に張り出し、頂点から長い辺で背面へとすぼんでいきます。
そのため、上や斜め横から見るとスタイリッシュで、このあたりもメインユニット同様に、ただの黒い箱にしたくなかったというデザインコンセプトが見て取れます。
「SAMSUNG」のロゴは、正面にはないのですが、上から見ると漆黒の中にシルバーで控えめにプリントされています。
サブウーファーは、基本的には6角形の箱なのですが、縦長で奥に長く、スピーカーとアイデンティティを統一するかのように前面の左右がわずかに斜めに落とされており、正確に言うと8面体になっています。
ポートは背面にあり、前面は漆黒のパネルがあるのみで、こちらはスピーカーと違って前面下部に「SAMSUNG」のロゴが入れられています。
ちなみに、ポートが背面に開けられているのは、部屋が大きいアメリカ仕様だからだと思いますが、「HT-J4500」自体がコンパクトなシステムだけに、デザイン優先ということもあるのかもしれません。

【操作性】9
大半の操作はリモコンで行うことになりますが、ブルーレイプレイヤーと5.1chホームエンターテインメントシステムを兼ねているだけに、ボタンは少し多めになっています。
個人的によく使うボタンは上部にまとめられており、最上段が左から電源、ディスクトレーの開閉、ホームシアターモードの切り替え、2段目がボリュームのアジャストとミュート。
中央の大半をブルーレイプレイヤー関連のボタンが占めており、下部が主にFMラジオ関係のボタンになっています。もっとも、FMの周波数が日本とは異なるため、FMラジオを聴くことはできません。
各種セッティングは、テレビのメニュー画面を全画面で表示させることができるため、すべてテレビで確認しながら行うことかできます。

【音質】8
オームのホームシアターシステムがなかなかいい音を出しており、テレビゲームも5.1chで楽しめたため、これと同等以上の音を出すことが求められたのですが、結論としては十分に互角以上の音が出ていると思います。
私が主たる目的で買った「Xbox One」、「プレイステーション4」、「NINTENDO SWITCH」などのゲーム機はもちろんのこと、毎日、再生しているフィットネスDVDや、ライブを収録したブルーレイディスクなどもきれいに再生されます。
ディスクタイプとしては、HD DVD、DVD-RAM、DVD-ROM/PD/MV-Disc、Super Audio CD(except CD layer)、DVD-RW(VR mode)、3.9GB DVD-R Disc for Authoring、CVD/CD-ROM/CDV/CD-G/CD-I/LD(DC-Gs play audio only not graphics.)、に対応します。
また、Dolby Digial Plus、Dolby True HD、DTS、DTS-HDにも対応し、5.1chで楽しむことができます。
さらに、オプティカル(デジタルオーディオ)インに外部機器を接続すれば、DTS、ドルビーデジタルでの再生が可能です。
なお、サラウンド感を強調するためには、サラウンドスピーカーを+5ぐらいに設定した方がいいと思います。これは、どのAVアンプ、ホームシアターでも言えることで、+3から+5ぐらいは必要になります。

【パワー】9
フロント、サラウンド、センターが80W、サブウーファーが100W、と十分なパワーを持っています。スピーカーも同様で、小柄ながらも軽快なサウンドを奏でます。
もちろん、大音量でかき鳴らすということはなく、私は、ボリュームは、ソースとリスニングモードにより異なるものの、窓を閉め切っていれば12~15、窓を開けるシーズンならそれの2~3割増しぐらいになると思います。
つまり、80Wの何分の1ぐらいしか使っておらず、とうていパワー不足に感じることはありません。一般家庭で使う分には、大きなリビングがあったとしても、問題ないだけのパワーを備えていると言えるでしょう。

【機能性】9
「5.1ch Blu-rayホームエンターテインメントシステム」という名称からも分かるように、単なるブルーレイプレイヤーではなく、ちょっとしたAVアンプのようなことまでこなせてしまいます。
ブルーレイディスクは、北アメリカ、中央アメリカ、南アメリカ、韓国、日本、台湾、香港、東南アジア、が再生できます。
ブルーレイディスク以外は、DVD/CDディスク、USBデバイス、PC、スマートフォン、タブレット、APPでの再生が可能です。
ブルーレイディスクは、フルHDや3Dにも対応しており、DVDディスクはHDMIケーブルを通じて自動的にHDクオリティにエンハンスドされます。
ディスクロゴとしては、ブルーレイディスク、3Dブルーレイディスク、BD-LIVE、Dolby、DTS、Java、NTSC broadcast system in U.S.A., Canada, Korea, Japan、に対応します。
PCやモバイルデバイスで再生するためには、両者を自らのネットワークで接続します。PCは、DLNAネットワークソフトのダウンロードが必要です。

【入出力端子】7
HDMI端子(ARC対応)が1、FMアンテナ入力端子が1、オプティカル(デジタルオーディオ)インが1、AUX INが1、LAN入力端子が1。
AUX INは、アナログオーディオを入力します。オプティカル(デジタルオーディオ)インは、テレビゲーム機などの光デジタル端子を接続し、その音声をDTS、Dolby Digitalなどで出力します。
5.1ch分のスピーカー端子は、色分けされた専用のスピーカー端子を接続します。そのスピーカーケーブルは、フロント、センター、サブウーファーは短め、サラウンドは長め、になっており、サラウンドは6mぐらいはあるのではないかと思います。
メインユニット側は専用のスピーカー端子になっていますが、スピーカー側は通常の端子です。
このように、映像入力端子がないためAVアンプとして使うことはできないのですが、テレビに光デジタル音声出力端子があれば、オプティカルケーブルを接続してサラウンドプロセッサーとして使うことが可能です。

【サイズ】9
メインユニットはフルサイズのブルーレイプレイヤーで、横16.9インチ(42.3cm)×縦2.2インチ(約5.5cm)×奥行き8.8インチ(22cm)、重量4.2lbs(1.9kg)。
フロント、センター、サラウンドのスピーカーは、横3.7インチ(9.25cm)×縦4.6インチ(約11.5cm)×奥行き2.9インチ(7.25m)、重量0.7lbs(0.3kg)。
サブウーファーは、横6.1インチ(15.25cm)×縦11.8インチ(約29.5cm)×奥行き11.3インチ(28.25m)、重量6.4lbs(2.9kg)。
フロント、センター、サラウンドのスピーカーは、かわいらしいサイズですが、なかなかいい音を鳴らしてくれます。ブルーレイディスクのDTSやドルビーの映画にも5.1chで対応しているのですから、当然と言えば当然でしょうか。

【総評】8
日本では10年前とは様相が異なり、5.1chの手頃なホームシアターセットは稀有な存在で、サウンドバーを中心とした2.1chや3.1chのホームシアターセットが中心になってしまったことから、例によって海外製品に活路を求めたわけですが、結果としてはなかなか良かったと思います。
10年以上前に確か1万800円ほどで買ったオームのホームシアターセットが、これだけ低価格でありながらドルビーやDTSに対応した5.1chのセットで音もなかなかのものだったことから、買い替えてかえって音が悪くならないかという危惧はありました。
実際、「HT-J4500」は、ブルーレイプレイヤーを備えたホームエンターテインメントシステムであり、実売価格は$199ほどであることから、そこからブルーレイプレイヤーを除けば実質$100-$125ぐらいであることが分かります。
つまり、10年分の物価上昇分を考慮すれば、オームのホームシアターシステムと同等の製品であると言えなくもありません。それでも、結論としては十分に互角以上の音が出ていてホッとしました。
また、毎日、再生しているフィットネスDVDは、「プレイステーション4」で再生していたのですが、ゲーム機でそうした使い方をしていると劣化も気になるところなので、本来のブルーレイプレイヤーで再生できたのも良かったです。
しかも、「HT-J4500」でアップスケール、4Kテレビでもアップスケール、ということで心なしか映像もよりきれいになっているように感じます。
オームのホームシアターシステムが故障気味だったこともあって「HT-J4500」に買い替えたわけですが、買い替えて本当に良かったと思います。

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