1990年3月10～11日/富士スピードウェイ
富士ロングティスタンスシリーズ第1戦、全日本スポーツプロトタイプ耐久選手権シリーズ第1戦です。予選順位は、以下の通りです。
1. ミノルタトヨタ90C-V(関谷正徳、小河等)1.16.270
2. YHPニッサンR90CP(長谷見昌弘、アンデルス・オロフソン)1.16.969
3. デンソートヨタ89C-V(ローランド・ラッツェンバーガー、ピエール・アンリ・ラファネル)1.17.911
4. カルソニックニッサンR90CP(星野一義、鈴木利男)1.17.970
5. 日石トラストポルシェ(ジョージ・フーシェ、スティーブン・アンドスカー)1.18.541
6. CABIN R90V NISSAN(和田孝夫、中子修)1.19.146
7. TAKEFUJI PORSCHE(ジョニー・ハーバート、ボブ・ウォレック)1.19.174
8. OMRON PORSCHE(バーン・シュパン、エジェ・エルグ)1.19.277
9. TAISAN alpha ポルシェ(スタンレー・ディケンズ、ウィル・ホイ)1.19.714
10. チャージ・マツダ767B(従野孝司、デビッド・ケネディ)1.19.810
11. ADVAN alpha 962C(高橋国光、茂木和男)1.19.930
12. アルファポルシェ962C(ティフ・ニーデル、コスタス・ロス)1.20.226
13. フロム・エーポルシェ962C(中谷明彦、ヴォルカー・バイドラー、羽根幸浩)1.20.231
14. MARUKATSU PORSCHE(ティム・リー・デイビー、ブルーノ・ジャコメリ)1.20.885
15. チャージ・マツダ767B(片山義美、寺田陽次朗、ピエール・デュドネ)1.21.412
16. NWB757マツダ(白鳥哲次、藤井修二)1.29.872
17. LENOX757(織田一彦、水谷敬一)1.30.472
18. RLR PORSCHE 962(戸谷千代三、ルイス・ペレス・サラ、マニュエル・ロイター)1.30.541
ミノルタトヨタ90C-Vが圧倒的な速さを見せてポールポジション、YHPニッサンR90CPも3番手を1秒近く引き離して2位に入っています。決勝でも、この2台がワン・ツーで、3位に日石トラストポルシェが入っています。
読み物のトップは、「1990年スポーツプロトタイプカー耐久選手権、パワフルに開幕!」です。
WSPC(世界スポーツプロトタイプ選手権)は、FIAの陰謀(?)により全戦480kmのスプリントレース化され、「ル・マン24時間レース」もチャンピオンシップから外されてしまいます。耐久シリーズは、このJSPCのみとなります。そんなJSPCの第1戦を基礎知識により紹介しています。
「’89 LD SERIES BEST 6」は、1989年のロングディスタンスシリーズのポイントトップ6を写真入で紹介。シリーズチャンピオンはOMRON RACING TEAMの47ポイントでした。
「500km RACE Now & Then 崩せるか? 7連覇のポルシェの牙城」は、ポルシェの7連覇、特に、1985年から1988年までをサッと紹介し、今年もポルシェが優勝するのかと問いかけています。
「マツダ、ニッサン、トヨタの3大ワークスチーム vs ポルシェ・プライベート・チーム。ハイテクノロジーを駆使する超エキサイティング・バトル」は、各チームの紹介です。
マツダは、片山義美、従野孝司、寺田陽次朗の日本人トリオと、WSPCのマツダのワークスドライバーであるデビッド・ケネディとピエール・デュドネの5人がエントリー。767BシャシーにマツダRE13Jを搭載し、ロータリーサウンドを奏でます。
トヨタは、WSPCに出場するため、89C-Vをより発展させた90C-Vを投入。TTT(トヨタチームトムス)のミノルタトヨタが90C-Vとなります。サードのデンソートヨタは、熟成された89C-Vでのエントリーです。
日産は、ローラカーズと日産が共同製作し、R89Cをベースにサスペンションとエアロダイナミクスを追求。空力面は、NISMOが改良を施したものがR90CP、NME(ニッサン・モータースポーツ・ヨーロッパ)が改良を施したものがR90CKで、JSPCはR90CPが走ります。CABINは、R89CのボディをモディファイしたR90Vです。
ポルシェは、9台のプライベートチームがエントリー。ジ・アルファ・レーシングチームは、昨年はブルン・モータースポーツとのジョイントでしたが、今年は独自のチーム体制で臨みます。
アルファ・キュービックは、RLR(リチャード・ロイド・レーシング)とジョイント。スーパー・キャド・ポルシェは、チーム・ノジとジョイント。
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