「’93富士インターF3000選手権レース」

1993年9月4、5日/富士スピードウェイ
全日本フォーミュラ3000選手権第7戦です。予選は、以下の通りです。

1. 10 ハインツ・ハラルド・フレンツェン(ローラT93-50 無限 BS)1.18.744
2. 8 マルコ・アピチェラ(童夢F103i 無限 DL)1.19.673
3. 21 ローランド・ラッツェンバーガー(ローラT93-50 無限 BS)1.19.673
4. 28 パウロ・カーカッシ(レイナード93D 無限 DL)1.19.760
5. 36 関谷正徳(レイナード93D DFV BS)1.20.374
6. 1 マウロ・マルティニ(ローラT93-50 無限 BS)1.20.810
7. 37 ミカ・サロ(ローラT93-50 無限 YH)1.20.883
8. 77 鈴木利男(ローラT92-50 DFV BS)1.20.906
9. 7 高橋国光(ローラT92-50 無限 YH)1.20.907
10. 3 黒澤琢弥(ローラT92-50 DFV BS)1.21.315
11. 19 星野一義(ローラT92-50 DFV BS)1.21.874
12. 24 中谷明彦(童夢F103i 無限 DL)1.22.070
13. 20 アンドリュー・ギルバート・スコット(ローラT92-50 無限 BS)1.22.395
14. 26 石川朗(レイナード93D 無限 BS)1.22.630
15. 5 ジェフ・クロスノフ(ローラT93-50 無限 DL)1.23.034
16. 98 服部尚貴(ローラT93-50 無限 BS)1.23.119
17. 61 トーマス・ダニエルソン(ローラT93-50 DFV DL)1.23.124
18. 14 影山正彦(レイナード93D 無限 BS)1.23.211
19. 16 和田久(ローラT93-50 無限 BS)1.23.318
20. 15 檜井保孝(レイナード93D 無限 BS)1.24.678
21. 17 アンソニー・リード(ローラT93-50 無限 YH)1.26.183
22. 11 エディー・アーヴァイン(ローラT92-50 無限 DL)1.29.616
23. 33 清水正智(レイナード92D 無限 DL)1.34.815
24. 2 伊藤直澄(ローラT92-50 無限 DL)1.50.537
25 25 ロス・チーヴァー(レイナード93D 無限 BS)ノータイム

台風の余波で予選1回目は中止。2回目も途中から雨が降り出し、序盤にタイムを出したドライバーが上位に並びます。
決勝は、フリー走行でクラッシュしたサロが欠場。序盤で星野一義が中谷明彦に追突し、ともにリタイアし、このアクシデントの影響を数台が被ります。
フレンツェンからトップを奪ったアピチェッラが逃げますが、徐々に鈴木利男が順位を上げ、いよいよバトルかと思われたところで、アピチェラのエンジンカバーが浮きリタイアします。
このまま鈴木利男がレースをコントロールして今期初優勝を飾るとともに、6人目のウイナーとなります。

読み物のトップは、「FUJI INTER F3000 PREVIEW」です。童夢F103iは、空力面を中心に改良しており、富士スピードウェイのロングストレートと最終コーナーに向けて好影響が出ると考えられます。
マルティニとフレンツェンのノバ2台は、ホンダが無限に技術供与したエンジンを使っています。それが、対DFVで力を発揮しています。
「F3000ドライバープロフィール」は各ドライバーの写真入の簡単な紹介、「’93シリーズ第7戦までを振り返る」はこれまでのレビュー、「F3000マシン・’93シーズンの戦い」はシャシー、エンジン、タイヤのこれまでの成績、がそれぞれ紹介されています。
なお、コスモ石油の広告で、エディー・アーヴァインは、「富士で特に重要なのは、ダンロップコーナーから最終コーナーにかけて。シケインの立ち上がりでいいトラクションが得られないと、もう全然、話にならないんだ」と言い、最終コーナーは「ここでしっかりと加速しておかないと、次に続くストレートのスピードが遅くなって、スリップにつかれたら確実に抜かれてしまうよね」と語っています。

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