私がプレイした「ドリームキャスト」のゲームのショートレビューです。
レビューは当時旧サイトで書いていたレビューを機種別にしただけでボリュームもありませんが、私のゲーム歴とでも考えていただければ幸いです。
ショートレビューは五十音順に並んでおり、それぞれのショートレビューは、タイトル、メーカー、発売日、ショートレビュー、の順になっています。
ECW HARDCORE REVOLUTION
ACCLAIM
2000年3月3日
ECWのレスラー40人以上が登場するプロレスゲームです。ロブ・ヴァン・ダム、サブーなど日本でも名の知れたレスラーもいるにはいますが、それ以外のレスラーは日本では無名に近いのが弱点です。だからこそ、日本版もないわけですが・・・。
「ドリームキャスト」のプロレスゲームとしては、グラフィックもデキも水準レベルですが、4人同時プレイがあるのは評価したいところです。
WEB MYSTERY 予知夢ヲ見ル猫
メビウス
1999年4月28日
インターネットをテーマにした実写アドベンチャーです。と言っても、実際にネットに接続するのではなく、ゲームの中のWEBに接続するというもので、電話代もかからないしこれはこれでOKです。
「ドリームキャスト」だけに動画は多いのですが、ブツ切れなのが残念です。また、ストーリーが良くないし、予告映像が分かりづらいし、アジア風情にしたのも無意味でした。怪作ですね。
ALIENFRONT ONLINE
セガ
2001年8月9日
未知の乗り物で地球を攻撃してくるエイリアンと、戦車でそれを撃退する地球防衛軍が、箱庭のような地形で戦う3人称視点のシューティングゲームです。
都市や海岸、氷雪地帯などユニークな地形に60のミッションがあり、地球防衛軍、エイリアンのどちらでもプレイすることができます。
オンラインでは4対4で対戦することが可能で、ボイスチャットにも対応しています。「ドリームキャスト」では、アイデアが素晴らしい屈指の傑作です。
エコー ザ ドルフィン
セガ
2001年1月25日
「メガドライブ」の人気アドベンチャーが「ドリームキャスト」で復活です。グラフィックが3Dになって美しい水中世界を堪能できるようになったし、イルカのエコーを操っているだけでも楽しいのですが、ゲームの難しさは相変わらずです。
攻略本があっても、謎を解いたり、先に進んだりするのは容易ではないでしょう。せっかくの舞台をもっと楽しみたいのですが・・・。
ESPION-AGE NTS
日本電気ホームエレクトロニクス
1999年9月23日
産業スパイ組織のリーダーとなり、特殊能力を備えたエージェントたちに指示を出して、クライアントからの依頼を遂行するというお話です。
自分が直接行動するのではなく、分割画面内で同時進行する3、4人のエージェントに指示を出すだけという発想が素晴らしいです。しかし、これが曲者で、ヒントが少なく、行き詰まることも多々ありました。より洗練された次回作を期待したいものです。
F355チャレンジ
セガ
2000年8月3日
既存のドライビングシミュレーターとしては最高傑作です。グラフィックは美しいし、コントローラーにリニアに反応する操作性も秀逸です。ここまで完成度が高いと、家庭用ゲーム機での操作環境がつらく感じてしまいます。
また、これだけのゲームをF355だけで終わらせるのは惜しく、ぜひフォーミュラ・ニッポンや全日本GT選手権も発売してほしいところです。
MSR-METROPOLIS STREET RACER-
セガ
2001年1月16日
「グランツーリスモ」シリーズに匹敵するレースゲームです。250以上に上るコース、Kudosによるポイントシステム、様々なレースシステム、良質な操作性、ほぼ適切な難易度など、既存の公道レースゲームを凌駕するものがあります。
ただ、一部のレースで難易度が高すぎることや、後輪駆動車の操作性がシビアすぎるきらいがあるのが次回作への課題です。
グランディア2
ゲームアーツ
2000年8月3日
「グランディア」の続編です。ストーリー、登場人物に関連性はありませんが、背景に流れる思想やシステムはまさにグランディアそのものです。正統進化バージョンと言えるでしょう。
GD-ROM1枚で危惧されたストーリーの短さも杞憂に終わったし、たたみかけるようなストーリー展開はむしろ1作目をしのいでいます。戦闘の難易度は低いものの、難易度でなく内容勝負だから問題ないでしょう。
GODZILLA GENERATIONS
セガ
1998年11月20日
ゴジラとなって街を破壊していく、「ドリームキャスト」のローンチという記念すべきタイトルです。
ゴジラ映画そのままの音楽、そこそこリアルな怪獣たち、映画のセットっぽいながらもリアルな街など、ドリームキャストの持てるパワーを存分に活かしたつくりで、十分に楽しめました。
惜しむらくは、怪獣の種類が少ないことと、怪獣相手に戦えないことです。次回作に期待したいところです。
ゴジラ・ジェネレーションズ マキシマム・インパクト
セガ
1999年12月21日
ゴジラが街を破壊するだけでなく他の怪獣との対決も、という声に応えた続編ですが、ゲームとしては完全に失敗作に終わっています。
街中を縦横無尽に進んで破壊しまくるという楽しみが奪われて一方向に進むだけになってしまったし、他の怪獣ともその街中で戦える訳ではなく、縁日の射的みたいなものに終わってしまっているからです。完全な駄作です。
J.LEAGUE プロサッカークラブをつくろう!
セガ
1999年9月30日
Jリーグのクラブのオーナー兼監督となって、クラブのJリーグ優勝をめざす育成シミュレーションゲームです。これまでアクションゲームだけだったサッカーゲームに、新風を吹き込んだ着眼点がまず素晴らしいです。
ゲームシステムやバランスに関してはまだこなれていない部分もありますが、その辺りは次回作で直されていればいいことで、発売したことに意義があります。
シェンムー 一章 横須賀
セガ
1999年12月29日
発売延期続きの超大作が、急遽繰り上げ発売されました。壮大な箱庭は期待にたがわぬ出来栄えでしたが、リアルさを追求していけばいくだけリアルでなくなるところからは、「シェンムー」でさえも逃れることができなかったようです。
FREEなんていう馬鹿馬鹿しい命名も、RPGという強調も不自然で、立派なアドベンチャーです。一章なのが痛いですが、傑作なのは確かでしょう。
シェンムーII
セガ
2001年9月6日
ようやく発売された続編です。まず最初に、ここまで周到に生活空間を作り上げたことに拍手を送ります。自ら積極的にゲームに関わっていけばいくほどその世界に入り込める奥の深さは、他の追随を許さないでしょう。
ストーリー展開も、ディスク3枚目まではよくできているのですが、唐突な終わり方の4枚目はかなり問題です。鈴木裕が次回作製作を明言していないのが残念です。
JULY
フォーティファイブ
1998年11月27日
ノストラダムスの大予言にかけたマルチサイトアドベンチャーです。ストーリーがいまひとつ良くないし、マルチサイトらしい盛り上がりにも欠けます。しかも、「ドリームキャスト」でありながら、止め絵で声優の起用もありません。
「ドリームキャスト」初のアドベンチャーとしてはいささか辛いレベルです。駄作という訳ではありませんが、敢えて「ドリームキャスト」で出す必要性も感じられません。
神機世界エヴォリューション2 遠い約束
スティング
1999年12月23日
ダンジョンタイプのRPGです。ストーリーもキャラクターも戦闘もイマイチ、大人の鑑賞には耐えづらい子供向けっぽいつくりなど、RPGとしてはおまけしてもようやく水準レベルといったつくりです。
1作目がハード初期のRPGとしてソコソコ売れたからと言って、2作目もこのつくりではヒットしないという好例でしょうか。
新日本プロレスリング 闘魂烈伝4
トミー
1999年7月22日
「ドリームキャスト」になって、レスラーのグラフィック、入場シーン、観客席の観客が大幅に向上しました。UFOの小川が入っているのも、ポイントが高いです。
コレクターズアイテムとしては合格点をつけられるデキにあるでしょう。ただし、ゲームとして見た場合には、あまり進歩がありません。この辺りが限界なのでしょうか。
シーマン~禁断のペット~
ビバリウム
1999年7月29日
同居型育成シミュレーションです。話題の人面魚の顔はくどいし、育成過程に疑問はあるし、会話はオヤジ臭いし、ビジュアルメモリは占有だし、などとあれこれ問題はあります。
しかし、「ドリームキャスト」ならではのソフトだという点では評価できるし、それなりに魅力も感じられます。次回作は、不快さを減らし、ユーザーにもっと親切にしてくれればと思います。
SPIRIT OF SPEED 1937
HASBRO INTERACTIVE
2000年6月27日
F1以前の1930年代のレースを再現した貴重な作品です。当時のコースの破天荒さや、マシンのグラフィック、レース全体の雰囲気を味わえるだけでも楽しいものがあります。
レースはマシン間の性能差が大きく、選ぶ車種によっては苦戦しますが、ピット作戦次第では逆転も可能です。こうした作品をリーズナブルな価格でリリースしたこと自体に価値があるのではないでしょうか。
スペースチャンネル5
セガ
1999年12月16日
既存の音ゲーのレベルをはるかに超越した新機軸の音ゲーです。美しいグラフィック、ドラマチックなストーリー展開、主人公・うららのキャラクター性など、全編にセンスの良さがちりばめられています。
と、ここまでは褒め言葉ですが、掴みづらいボタン操作のタイミング、救済措置の少なさなど、個人的にはこの難易度に辟易しました。万人向けに作ってあれば良かったのですが・・・。
SLAVE ZERO
INFORGRAMES
1999年11月13日
ロボット・アクション・シューティングです。500年後の未来という設定で、意味不明な漢字が出てきたりして、東洋趣味的な世界観が面白いです。
この手の海外ゲームというと、異常に高い難易度や煩雑な操作性などが気になるものですが、適切な難易度、快適な操作性、美しいグラフィックなどにより、快適なゲームに仕上っています。日本版も出すべき良作です。
SUPER SPEED Racing
セガ
1999年3月25日
1998年のCARTが実名でプレイできるのが嬉しいところです。コースも「ドリームキャスト」のエンジンパワーにより、見事に再現されています。
ただ、初心者向けにしたのか、クルマの動きがゲーム的すぎるし、ゲームバランスもいまひとつです。オーバルコースに比べて、ロードコースが易しすぎるのです。次回作では、もう少しゲーム的部分を弱めてほしいものです。
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