【GENRE】
パズル
【PUB./DEV.】
MAJESCO SALES/TAITO
【RELEASE DATE】
2004/11/4(アメリカ)
【OUTLINE】
日本題「ウルトラパズルボブル」。フィールドの下にあるランチャーからバブルを発射し、フィールドにある同色のバブルを3つ以上くっつけて消すという、すっかりお馴染みのパズルゲームです。
「Xbox」版では、バブルやキャラクターが3Dになるとともに、新しいゲームモードが5つも加わり、更にXbox LIVEに対応させた上で、$19.99というバーゲンプライスで登場しています。
【GAME MODE】
CLASSIC GAME
同じバブルを3つ繋げるとバブルを消すことができ、バブルが底のデッドラインに到達する前にすべてのバブルを消す必要があります。
すべてのバブルを消すと1ラウンドクリアとなり、5ラウンドクリアすると次のステージに進むことができます。すべてのステージをコンプリートすると、次のレベルに進むことができます。
ステージは、1段目がAからCかDもしくはBからDかE、2段目がCからFかGもしくはDからGかHもしくはEからHかIと枝分かれしており、6段目までクリアするとレベルクリアになります。
何度でもコンティニューすることができ、コンティニューした初回だけガイドラインが表示されます。レベルは4段階あります。
隠しキャラクターは、ONIRED、RABBY、Dr.NERVOUS、kemuri3939の4人で、以下の方法で1人ずつアンロックすることができます。「CLASSICGAME」をレベル4までクリア、「VS CHALLENGE」の各モードをクリア。
1P CHALLENGE
1人プレイ用の3つのモードがあります。いずれのモードも5ラウンドあり、モードをクリアするためには、5ラウンドすべてをクリアする必要があります。
いずれのモードも、ラウンドのクリアに失敗すると、1ラウンドからやり直しになります。全3モードは、以下の通りです。
SEESAW GAME
その名の通り、フィールドがシーソーのように左右に傾きます。バブルがフィールドのどちらかのサイドに発射されると、フィールドはその方向に傾きます。
もしフィールドが一定数以上傾くと、フィールドはぐらついて倒れてゲームオーバーになってしまいます。
そうならないようにフィールドのバランスを保ちつつ、フィールド内のバブルをすべて消すようにしなければならないというわけです。
SHOT GAME
1回のショットだけですべてのバブルを消すというもので、1回ミスすればゲームオーバーになります。そして、1度、Aボタンを押すと調整し直すことはできず、自動的にバブルが発射されます。
ただし、バブル発射までの制限時間はないため、じっくりと慎重に軌跡を見極めることができます。
BLIND GAME
ゲームスタート時にはフィールドのすべてのバブルが透明になっており、発射したバブルをぶつけたバブルの色だけが判明するようになっています。
そのようにして次々とフィールドのバブルの色を判明させていき、フィールドのすべてのバブルを消すとラウンドクリアとなります。
なお、フィールドのバブルが透明の状態であっても、それが発射したバブルと同じ色で、なおかつ同色のバブルが3つ以上そろえば、そのバブルを消すことができます。
VS CHALLENGE
2人対戦用の3つのモードがあり、人またはCPUと対戦します。対CPU戦の場合には12回戦まであり、何度でもコンティニューすることができます。全3モードは、以下の通りです。
VS GAME
自分のバブルをクリアするのではなく、相手のバブルを底のデッドラインに到達させれば勝ちになります。重要なのは、バブルを数多く消すと相手のフィールドにそのバブルを送り込めるということです。
COLOR GAME
同じフィールドとランチャーを使って争います。それぞれが指定されたカラーのバブルを消すことをめざし、先に指定されたカラー2つを消した方の勝ちになります。
基本的には交互に発射することになりますが、バブルを消し続けている限り続けて発射することができます。バブルがデッドラインに到達した場合には、両者負けになります。
COUNT GAME
同じフィールドとランチャーを使って争います。交互に発射し、バブルを消した数を競います。必ず交互に発射するため、敵にバブルを消させないテクニックも必要になってきます。バブルがデッドラインに到達した場合には、両者負けになります。
Xbox Live
Xbox LIVEで「VS CHALLENGE」が楽しめます。対戦相手のレベル、対戦相手がフレンドオンリーかどうかを選ぶことができます。
OPTIONS
マッチポイント(1、3、5)とガイドライン(オン、オフ)のセッティング、記録の閲覧、スクリーンアジャストが行えます。
【GRAPHICS】 7
アーケードライクな実にカラフルなグラフィックです。背景もバブルもパステルカラーを基調としており、目にも鮮やかです。
もっとも、本作はアーケードゲームではなく、家庭用ゲームなのですから、もう少し色を抑えたり、背景をシンプルなものにすべきだったように思います。
本作はモードの途中ではセーブできないため、ひとつのモードをクリアするためには1時間以上かかるのですが、人によっては目が疲れてくる怖れがあるからです。
また、バブルがパステルカラーになっていることで、それぞれの色のくっきりさが弱まり、瞬時に色の違いが見分けづらい時があります。
パズルゲームの背景は、ゲーム本編の内容とは無関係かつカラフルなものになっていく傾向にありますが、このあたりはそろそろ配慮が必要なのではないでしょうか。
バブルとキャラクターの3D化やバブルが消えた際のエフェクトに関しては、グラフィック性能の高いXboxで作っているだけに、これぐらいの遊びはないと寂しいでしょう。
【SOUND】9
ステレオです。サウンドもまた、アーケードライクな実に賑やかな音楽が流されます。パズルゲームはBGMがないと寂しく感じることでしょうが、やはり、1時間以上続けてプレイするには少し賑やかに感じます。
ただ、バブルがフィールド下部のデッドラインに迫ってきた時の音楽がアップテンポになるため、視覚面だけでなく聴覚面でも危機感を煽られるのは悪い演出ではありません。
効果音は、ランチャーの巻き取り音、発射音、バブルがくっついたり、消えたりした時の音、キャラクターの掛け声などがあります。
これもまたアーケードライクな強調した音になっているのですが、これに関してはプレイヤーが達成感を得られる心地良い音だと思います。
【CONTROL】9
本作は、すっかりお馴染みのパズルゲームですし、操作性もよくまとめられたものになっています。
左スティックか方向パッドがランチャーの向きの移動、押し込んでリセンター、Aボタンがバブルの発射、左トリガーがランチャーの向きの左への微調整、右トリガーがランチャーの向きの右への微調整、が主なものとなっています。操作自体に複雑なものはなく、誰もがすぐに操作することができます。
本作で難しいのがランチャーの向きですが、ラウンドの最初とコンティニュー後の最初だけ、ガイドラインが現れるため、ランチャーの向きに関してもある程度は慣れることができるでしょう。
また、ランチャーの向きを微調整できるので、時間制限がなく一発勝負の「SHOTGAME」では使う場面も出てくることでしょう。
【GAMEPLAY】7
すっかりお馴染みのパズルゲームだけに、あれこれといじっていったり、新たな要素を加えたりすれば、かえっておかしなものになってしまいます。
そのあたりのことはタイトーも心得ているようで、メインとなる「CLASSIC GAME」に関しては、往年のパズルボブルをそのまま踏襲したものになっています。
その上で、「1P CHALLENGE」と「VS. CHALLENGE」に新たなモードを加えているのは喜ばしいことです。
ただ、「1P CHALLENGE」に関しては、「SEESAW GAME」、「SHOT GAME」、「BLIND GAME」の順に難易度が高い上、コンティニューがないということで、本当にチャレンジしがいのある、逆に言うと面倒になってチャレンジしないモードになっています。アイデア自体は面白いだけに、コンティニュー制だったらもっと良かったと思います。
それに対して、「VS. CHALLENGE」の「COLOR GAME」と「COUNT GAME」は、ゲームバランスがよく、劣勢からの逆転の可能性もあり、コンティニューが用意されていることもあって、じっくりと楽しめるものになっています。パズルボブルの新たな境地を開拓したと言えます。
残念なことと言えば、Xbox Liveへの対応のさせ具合です。せっかく新たに5つのモードを加えているにも関わらず「VS. CHALLENGE」しか対応させていないのは、本当に惜しまれます。
また、4人対戦にも対応させていれば、雑談系ゲームとしても重宝したことでしょう。
【LONGEVITY】 7
「CLASSIC GAME」はレベル4までのクリアに6時間程度、「VS. CHALLENGE」は各モードのクリアに1時間30分程度、それぞれかかります。これらを合わせると10時間以上ということになります。
「1P CHALLENGE」に関しては、失敗するとまた一からやり直しとなるため、それなりの時間は必要になります。すべてを合わせると20時間ぐらいということになるでしょうか。
「Xbox Live」では「VS. CHALLENGE」だけしか楽しめないため、やり込むというほどのことにはならないでしょう。
【OVERALL】7
本作は、パズルゲームとしては成功していると言える「パズルボブル」だけに、多くの人が問題なく楽しむことができます。また、新たに加えられた5つのモードに関しても、新鮮な気持ちで楽しむことができるでしょう。
せっかくのオンライン対戦が「VS. CHALLENGE」しかないのが残念なところですが、アメリカでは$19.99で発売されているだけに、なにかのついでに買うというのは、なかなかいい考えだと思います。
日本版の5040円という価格は微妙で、2940円で発売すべきだったと思いますが、本作が「Xbox」だけで発売されるというのは、それなりに価値のあることだとは思います。
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