1972年11月4、5日/鈴鹿サーキット
鈴鹿サーキットで1971年から始まったシリーズで、日本を代表する20人のドライバーとマシンを招待して、最高のレースを見てもらおうという主旨で行われるレースです。
ドライバー招待の基準となるのは、鈴鹿サーキット6kmコースを2分20秒を切って走れるドライバーとマシンの組み合わせとなっています。招待されるドライバーが20人に満たない場合は、挑戦者が参加することができます。そして、予選結果は、以下のようになっています。
1.田中弘(シェブロンB19)2分07秒0
2.鮒子田寛(シェブロンB21P)2分07秒
3.木倉義文(ローラT290)2分09秒0
4.米山二郎(ローラT290)2分12秒5
5.川口吉正(ローラT290)2分14秒4
6.西野弘美(フェアレディ240Z)2分20秒3
7.従野孝司(サバンナ)2分21秒7
8.大塚光博(フェアレディ240Z)2分23秒4
9.増田万三(フェアレディ240Z)2分23秒5
10.柳田春人(フェアレディ240Z)2分25秒7
11.宮脇伸介(フェアレディ240Z=挑戦)2分28秒6
12.山本高士(カペラR=挑戦)2分29秒4
13.浅谷孝夫(サバンナ)2分31秒1。
レースの出場ドライバーは20人に満ちていませんが、以下のドライバーも招待の候補者となっていました。
永松邦臣と漆原徳光がスケジュールの調整がつかずに辞退、片山義美は南アフリカ遠征のために辞退、2シーターレーシングカーが2リッターまでという規定のため高原敬武(ローラT280=3リッター)と酒井正(マクラーレンM12=7リッター)が対象外。
サポートイベントとなるフォーミュラチャンピオンレースも、錚々たる顔ぶれになっています。予選トップ10を挙げると、1.高武富久美(ハヤシ707X)2分27秒6、2.中野雅晴(ベルコ97A)2分27秒9、3.高田忠政(ベルコ97A)2分27秒9、4.従野孝司(KE-FJ-II=挑戦)2分28秒7、5.成田修(ベルコ97A)2分30秒0、6.山口三郎(ベルコ96A)2分30秒1、7.真田睦明(ベルコ97A=挑戦)2分30秒5、8.新井鐘哲(ワールドAC-9C=挑戦)2分30秒9、9.高原敬武(エッソ・エクストラ)2分31秒2、10.津々見友彦(ジャラコ)2分31秒3。
プログラムはしっかりとしたつくりで、読み物が満載になっています。「最後に笑うものは誰か グレート20とFL500レースの興味」は、レースの解説と予想。「出場選手紹介」は、招待選手21人と挑戦者6人の紹介。
「’72鈴鹿モータースポーツ」は、1972年に行われた鈴鹿サーキットの全日本選手権シリーズとビッグレースシリーズ、ロードレースとモトクロスの回顧を、カラーページもふんだんに使って行っています。
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