1994年4月9、10日/富士スピードウェイ
1994年全日本F3000選手権第1戦です。予選は、以下の通りです。
1. 20 アンドリュー・ギルバート・スコット(ローラT93-50 無限 BS)1.15.507
2. 25 ロス・チーヴァー(レイナード94D 無限 BS)1.15.728
3. 8 マルコ・アピチェラ(童夢F104i 無限 DL)1.15.856
4. 77 鈴木利男(ローラT93-50 DFV BS)1.16.146
5. 9 マウロ・マルティニ(ローラT94-50 無限 BS)1.16.196
6. 37 ミカ・サロ(ローラT93-50 DFV YH)1.16.344
7. 16 影山正彦(レイナード94D 無限 BS)1.16.478
8. 11 黒澤琢弥(ローラT94-50 無限 BS)1.16.507
9. 5 ジェフ・クロスノフ(ローラT93-50 DFV DL)1.16.529
10. 15 檜井保孝(レイナード94D 無限 BS)1.16.535
11. 6 光貞秀俊(童夢F104 無限 DL)1.16.546
12. 1 星野一義(ローラT92-50 DFV BS)1.16.634
13. 24 服部尚貴(レイナード94D 無限 BS)1.16.790
14. 3 金石勝智(ローラT93-50 DFV BS)1.16.799
15. 7 高橋国光(ローラT94-50 無限 YH)1.16.844
16 27 トム・クリステンセン(レイナード94D 無限 DL)1.17.590
17. 18 トーマス・ダニエルソン(ローラT94-50 ジャッド YH)1.17.758
18. 5 中谷明彦(ローラT94-50 無限 DL)1.17.842
19. 33 清水正智(レイナード92D 無限 DL)1.19.530
予選は外国人ドライバーが上位を占めていますが、決勝でも5位までをスコット、マルティニ、チーヴァー、アピチェラ、サロが独占。ようやく7位に鈴木利男が入っています。
読み物のトップは、「F3000プレビュー 激戦の予感、熱く。」です。1994年は、景気後退の影響で参加台数が19台に減少していますが、その密度の濃さでは変わりありません。
レイナード94Dは、ハイノーズ+吊り下げ式フロントウイングが特徴的で、レイナードの国内ワークスであるチーム・ル・マンには服部尚貴が加入しています。また、影山正彦も、レイナード94Dの速さの恩恵を受けています。
童夢F104は、レイナード94D同様にハイノーズ化され、F103に比べてかなりシャープになっています。また、F1のミナルディから佐々木正がチームに加入し、アピチェラはイタリア語でコミュニケーションを図ることができます。
ローラT94-50は、ローラ社と国内の販売代理店を務めるノバ・エンジニアリングが共同開発しています。ミッションのオーバーウェイトは克服したものの、まだまだ速さを見せられていません。スコットは、ローラT93-50にムーンクラフトのオリジナルカウルであるMSC94を装着し、開幕戦でポールポジションを獲得しています。
また、タイヤのレギュレーションが変更になり、予選から決勝までは3セットしか使うことができません。しかも、その中から1セットを抽選で選び、主催者が決勝スタート用タイヤとして保管します。つまり、予選用スペシャルタイヤが廃止されたわけです。
「F3プレビュー F3はトップドライバーへの登龍門! 開幕戦はルーキー”龍”が先制パンチ」です。1194年のF3は、第1戦の予選参加24人のうち、実に半数の12人がミドルフォーミュラからのステップアップ組でした。しかも、そのルーキーである道上龍がポール・トゥ・ウィンを決めています。
ただ、第2戦は道上龍の地元の鈴鹿とは違って富士となるため、影山正美、中野信治、高木虎之介、早田岳史らの逆襲も予想されます。もちろん、外国人勢のミハエル・クルム、ラッセル・インゴール、リチャード・ディーン、クリスチャン・ペスカトーリらも黙ってはいません。
シャシーは、トムス034FとダラーラF394の2強に、JKR-614が加わります。JKR-614は、ナップのモノコックにラルトRT35のリアセクションを合体させたものです。
エンジンは、昨年7勝のトヨタ、昨年3勝のオペル、0勝に終わったホンダとフィアットに、新たにHKSが加わります。HKSは、三菱の4G63をベースにした310Eで、軽量コンパクトでトヨタやホンダに匹敵するスペックを誇るそうです。
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