無線フルキーボード「エレコム TK-FDM106TWH〈ホワイト〉」レビュー

私が2019年1月8日から使っているデスクトップパソコン「マウスコンピューター LUV MACHINES AG350S4D-SH2」は、送料込みで12万円強で、CPUがAMD Ryzen 5 2600 プロセッサー、グラフィックスがGeForce GTX 1060、メモリが16GB PC4-21300、SSDが240GB、ハードディスクが1TBと、性能面では満足度は極めて高い物でした。
しかし、付属のキーボードは、エンターキーとテンキーが隣接したコンパクトキーボードで、両者の間に適度な空間がないため使いづらく、バックスペースキーを押そうとしてナンバーロックキーに触れてナンバーロックを解除してしまったり、頻繁に使うデリートキーがファンクションキーの並び右上に追いやられて右手の上下移動が大きくなってしまったり、文章を打つ際は面倒に感じました。
そこで、キーボードを買い替えることにしました。条件は、フルキーボードで、日本語キー、特殊キー、テンキーが3ブロックに分かれていて、変換キーと無変換キーが備わり、キーピッチが19mmでキーストロークも深く、3000円未満で買えるものです。
私は、6ボタンゲーミングマウスを使っていて、ゲーム用としてでなく通常用としても使い勝手が良く、何よりもLEDが7色に変化しながら輝くのがカッコ良く1年以上使っても飽きることがありません。
そんなことから、ゲーミングキーボードも考えたのですが、フルキーボードで日本語キーはあっても、スペースキーがやたらと長く変換キーと無変換キーを持たないものが大半でした。
条件にかなうものも見つかりはしたのですが、キーボード上面にネジ穴が見えていて、ゲーミングキーボードなのにスタイリッシュではありません。
そんなわけで、ゲーミングキーボードはあきらめて、通常のキーボードを買うことにしました。私は、朝食はパソコンデスクでとるのですが、買い替えるまではキーボードを奥に寄せたり、モニターのスタンドの上に立てて置いたりしていました。
無線キーボードは、価格が少し上がるものの、想像していたよりも電池寿命が長く、朝食をとる際に横にどけられて便利なので、無線キーボードの中から選ぶことにしました。
候補は、ロジクールの「Wireless Keyboard K275」、エレコムの2月中旬発売の新製品「TK-FDM106WHT〈ホワイト〉」に絞りました。
ロジクールは、キーストロークがあまり深くないようなのと、人によって評価がまちなので、どこでも買えるものの、候補から外しました。
エレコムは、2月中旬発売という絶妙のタイミングなのと、既存モデルがモデルによっては好評なのと、白が選べるということから、こちらを選ぶことにしました。
2月中旬発売で、大手家電量販店でも発売日がバラバラだったのですが、最も早くから扱っていたヤマダウェブコムで2月19日に注文し、21日に到着しました。価格は、2130円です。では、レビューしてみます。

【デザイン】7
古くからパソコンに慣れ親しんでいる人なら、これぞキーボードという王道デザインです。ゲーミングキーボードのような遊び心のあるキーボートとは対極にあると言え、何の面白みもありません。
王道であるが故、パソコンを使い慣れた人であればあるほど、何の違和感もなく使うことができるデザインなのは確かです。
ただ、キーの印字には長期間の使用でも消えにくいレーザー刻印を施し、スタイリッシュで見やすいオリジナルフォントを使用しているという割には、かすれたような印字が気になります。
技術的に濃く印字できなかったのか、初期ロットによる製品ごとのばらつきなのか、かすれたような印字が仕様なのか、はっきりとは分かりません。個人的には、もっとはっきりくっきりとした漆黒の印字が良かったので、これは減点材料です。

【キーピッチ】9
一般的な19mmのキーピッチで、デスクトップパソコンとしては一般的な台形のキー形状のため、押し間違いにくくなっています。
また、日本語キー、特殊キー、テンキーが3ブロックに分かれているため、バックスペースキーを押そうとしてナンバーロックキーに触れてナンバーロックを解除してしまったり、→キーを押そうとして0キーを押したりすることもありません。

【ストローク】9
キーストロークは3.5mmで、キートップをラバードームで支えるメンブレン方式を採用しており、キーストロークは深めで、しっかりとしたタッチ感が得られます。古くからパソコンに慣れ親しんでいる人なら、使いやすいはずです。

【キー配列】9
JIS規格準拠の標準日本語配列の109キーボードです。古くからパソコンに慣れ親しんでいる人なら、必要なキーが必要なところにあり、戸惑うことも、使いにくいこともありません。

【機能性】8
無線キーボードで、1円玉サイズのマイクロレシーバーを採用しており、パソコンのUSBポートに挿すだけで、すぐに使うことができます。マイクロレシーバーは、購入時には本体裏面に収納されており、あまり必要はないかと思いますが脱着可能です。
また、角度調節スタンド付きで、姿勢に合わせて傾斜角を2段階に調整できます。スタンドには、しっかりしたキータッチに役立つ滑り止めが付いており、キーを打って滑ることはなく、テーブルの形状にもよりますが、ちょっと触れたぐらいでは動きません。
さらに、防水設計ではないものの、排水機能は装備しており、誤って水などの液体をキーボード上にこぼしても、本体裏面の水抜き穴からすぐに液体を排出できます。
ただ、ひとつだけ残念なのが、「Caps Lock」と「Num Lock」のインジケーターがないことです。私は、「Caps Lock」は多用するので、このインジケーターはぜひともほしかったところです。
不使用時の電池の消耗を防止できる電源スイッチを搭載しているのですが、「OFF」と「ON」の2段階ではなく、「ON」の右にインジケーターを点灯させる3段階あれば良かったです。

【耐久性】9
無線フルキーボードで、幅447.7mm×奥行136.0mm×高さ31.6mm(スタンド含まず)、幅447.7mm×奥行136.0mm×高さ40.1mm(スタンド時)、重さは約568g。キーボードの端を片手でひょいと持つことができますが、やわな感じは全くありません。
また、最大1000万回のキーストロークに耐える丈夫なキー設計が施されており、キーを打った感触が悪くなることも簡単にはないでしょう。
単3電池1本で使用でき、約4年間電池の交換をせずに使える電池長持ち設計となっており、最低でも4年は壊れずに使えると解釈しても良さそうです。ちなみに、保証期間は6ヵ月となっています。

【総評】9
フルキーボードで、日本語キー、特殊キー、テンキーが3ブロックに分かれていて、変換キーと無変換キーが備わり、キーピッチが19mmでキーストロークも深く、3000円未満で買えるものが最初の購入条件。そこに、無線キーボードで、色が白で、価格が2130円、という付加価値も加わりました。
また、日本語キー、特殊キー、テンキーが3ブロックに分かれているため、バックスペースキーを押そうとしてナンバーロックキーに触れてナンバーロックを解除してしまったり、→キーを押そうとして0キーを押したりすることもなく、キーも打ちやすいため、キーボードの基本性能に対する満足度はかなり高いです。
前述したように、「Caps Lock」と「Num Lock」のインジケーターがないことが不満なのですが、無線キーボードでインジケーターを常時点灯というのも電池の寿命的に難しいものなのかもしれません。
個人的には、電池寿命が4年もあるなら、それが3年に減ってもインジケーターを常時点灯させたいところですが、無線キーボートという便利さとのトレードオフと考えれば妥協せざるを得ないのでしょうし、それが分かっていて無線キーボートを選んだわけで、コストパフォーマンスは高いと言えます。

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