1989年11月4~5日/鈴鹿サーキット
全日本選手権インターナショナルF3000シリーズ最終戦です。予選順位は、以下の通りです。
1. 小河等(ローラT89-50無限DL)1.46.999
2. マウロ・マルティニ(ローラT89-50無限DL)1.48.026
3. 星野一義(ローラT89-50無限BS)1.48.389
4. 長谷見昌弘(ローラT89-50無限DL)1.48.428
5. 中谷明彦(ローラT88-50無限BS)1.48.552
6. 関谷正徳(レイトンハウス89B無限BS)1.48.584
7. 中子修(ローラT89-50無限DL)1.48.777
8. ロス・チーバー(レイナード89D無限DL)1.48.834
9. マルコ・アピチェラ(レイナード89D無限BS)1.49.073
10. ジェフ・リース(レイナード89D無限BS)1.49.140
11. パオロ・バリラ(ローラT89-50無限BS)1.49.148
12. 片山右京(MC-041無限BS)1.49.329
13. 和田孝夫(ローラT89-50無限YH)1.49.409
14. マウリツィオ・サンドロ・サラ(レイナード89D無限DL)1.49.609
15. ジェフ・クロスノフ(ローラT89-50無限DL)1.49.661
16. 岡田秀樹(レイトンハウス89B無限BS)1.49.720
17. 松本恵二(レイナード89D無限DL)1.50.177
18. 高橋国光(ローラT89-50無限YH)1.50.353
19. ファブリツィオ・バルバッツァ(ローラT88-50コスワースDFVDL)1.50.663
20. アンドリュー・ギルバート・スコット(レイナード89D無限YH)1.50.829
21. 松田秀士(ローラT89-50コスワースDFVYH)1.50.978
22. 鈴木利男(レイナード89DコスワースDFVBS)1.51.308
23. 清水正智(ローラT88-50無限DL)1.52.258
名前を見ても分かるように、夢のような豪華メンバーがズラリと顔をそろえており、マルコ・アピチェラが初出場します。この豪華メンバーの中、小河等が2位以下を1秒以上引き離してポールポジジョンを獲得したのもすごいところです。
読み物のトップは、「宿命の対決!! 小河vsチーバー 栄冠はどちらに」です。全8戦で争われる全日本選手権インターナショナルF3000シリーズも最終戦を迎え、小河等とロス・チーバーの一騎打ちとなっています。
2人は、1987年の全日本F3選手権でもチャンピオンの座を争い、その時には、ロス・チーバーが制しています。
最終戦には、シャシーコンストラクターは、ローラ、レイナード、レイトンハウス(マーチ)、ムーンクラフト、エンジンは無限、コスワースDFV、タイヤはブリヂストン、ダンロップ、ヨコハマと、各メーカー間の争いも熾烈になっています。
結果は、小河等がリタイアするものの、ロス・チーバーが最終ラップのヘアピンで周回遅れの中子修に追突されてノーポイントに終わり、小河等がチャンピオンとなります。
「F3000 DRIVERS」と「F3000 MACHINES」は、各ドライバーとマシンを写真入りで簡単に紹介。
「来シーズンを占う注目の一戦 最終戦を制するのは、誰だ!」は、F3の展望です。この年のF3も、今から考えるとものすごいメンバーが参戦していました。
有効ポイント順に挙げると、景山正彦49、佐藤浩二37、村松栄紀35、金石勝智18、服部尚貴14、佐々木秀六9、土屋圭市6、羽根幸浩6、黒澤琢弥6、森本晃生3、舘善泰3、原貴彦2、田嶋栄一1、粕谷俊二1、エリック・パシェラート1。
それ以外にも、和田久、伊藤直澄、夏川竜一、岡田晃典、中野信治、石川朗、奥貫直、水野文則、兵頭秀二、嶋村健太、近藤真彦、中島禎史、木下隆之、田中哲也、浜名雅一、見崎清志、藤永敬道。
予選通過が48台のエントリー中32台で、予選不通過(不参加)には、古谷直広、戸田哲史、大井貴之らがおり、いかに激戦だったかが分かります。
サポートレースであるRS、FJ-1600、シビックの展望もあるのですが、FJ-1600にも、高村一明、岡本幸夫、西垣内正義、桧井保孝などが参戦しています。とても考えられないほどの、層の厚さを持っていたと言えます。
「鈴鹿が最も燃えた日」は、10月22日の行われたF1「日本グランプリ」のレビューです。ちなみに、アレッサンドロ・ナニーニ(ベネトンB189フォード)が優勝。中嶋悟は、エンジンブローにより、惜しくもリタイアしています。
「SUZUKA CIRCUIT GUIDE」は、ポイントごとの解説。
「’90 MOTOR SPORTS PREVIEW」は、1990年のモータースポーツ各カテゴリーの展望です。
コメント