「NINJA GAIDEN」ウォークスルー&レビュー

【GENRE】
アクションアドベンチャー/サードパーソン

【PUB./DEV.】
テクモ/Team NINJA

【RELEASE DATE】
2004/3/11

【OUTLINE】
「DEAD OR ALIVE 3」でその技術力を世界に知らしめたTeam NINJAが、「究極のかっこよさ」をテーマに創り上げるアクションゲームです。
魔刀・黒龍丸は、遥か神話の時代に災いを為し、世界を漆黒の闇に閉ざした黒い龍の骨から削り出したと言われる伝説の刀です。
ひとたびその封印を解かれれば、大気に渦巻く邪念や地底に染み渡る怨念をかき集め、柄を握る者に無尽蔵の力を与え、ついには魔王と為さしめると伝えられています。
そのため、この刀は、龍の一族によって封印されてきました。そして、龍剣は、太古の戦士が黒龍を倒した剣だと言われています。
龍の牙から削り出したこの剣は、龍の一族の末裔で隼忍一族の若き忍者であるリュウ・ハヤブサに授けられています。
プレイヤーは、主人公のリュウ・ハヤブサとなって、あの伝説の名作「忍者龍剣伝」シリーズから時を越えて伝承されたユニークなアクションや剣術、忍術を駆使して、黒龍丸を狙う邪悪な勢力と対峙していきます。

【GAME MODE】
NEW GAME
ゲームを最初から始めます。プレイヤーは、リュウ・ハヤブサとなり、立ちふさがる敵を倒したり、謎解きに挑んだりしながら、全16チャプターを進めていきます。
最初に難易度を、NORMAL、HARD、VERY HARDの3段階から選びますが、よほどアクションゲームに自信がない限りはNORMALでスタートします。
ゲームは3人称視点が基本となり、立ち止まって周囲を眺める時は必ず、弓を射る時は任意で、1人称視点になります。
敵を倒すとエッセンスが出現し、イエローがお金、ブルーが体力の回復、レッドが気力の回復、となります。
アイテムや武器や忍法の書などは、主にイエローエッセンスを貯めることでショップで購入できますが、マップ内で入手できる場合もあります。
武器や忍法の中にはレベルアップできるものがあり、これもショップで行えます。
また、パワーアップアイテムもあり、神命珠は体力ゲージ、魄封珠は忍術、鬼神珠は気力ゲージ、を伸ばすことができます。
セーブは、特定のセーブポイントでのみ行うことができ、セーブデータは10個まで作ることができます。最低でも5個のセーブデータを作ることをお奨めします。
全16チャプターの内容は、以下の通りです。

CHAPTER 1: “忍の道” 秋の山中、忍びの道をゆく者あり・・・
忍者屋敷を進みます。ボスのムライ戦が高難易度ですが、ライフは80%ほど削ればOKです。

CHAPTER 2: “忍の里” 忍びの里が燃えている。黒く立ちのぼる煙のその奥にやがて聞こえる同胞の声・・・
隼の里での戦いです。騎馬武者が登場し、弓矢で攻撃します。ボスの騎馬武者の長・赤武者戦は、2体ずつ12体登場する妖忍を優先して倒します。

CHAPTER 3: “怨讐の空” 隼の里は滅び、黒龍丸は奪われた。リュウを乗せた飛行船は復讐の空をヴィゴル帝国へ・・・
飛行船内で、アドベンチャー要素もあります。終盤のガス房内の敵でエッセンス稼ぎをして、龍剣をLEVEL2に上げます。ボスのダイナモ戦は、比較的簡単です。

CHAPTER 4: “帝都潜入” 飛行船は墜落、天地を焦がして炎上した。リュウの姿はいずこ? 侵入者のゆく手にはヴィゴル帝国の都、タイロンの町が広がる・・・
タイロンの街で、ハンズ・バーをめざします。開かない扉は無視します。ボス戦は、ありません。

CHAPTER 5: “魔神の街” 魔神という奇妙な生物。そして魔神ハンター・レイチェル。タイロンには謎がある。ドーク重鬼卿はどこにいるのか? 今はまだ糸口さえつかめない・・・
タイロンの街で、扉の鍵集めをします。ドゥウォークでは、魔人ガルラ3体と戦った直後に、ボスのヒュドラキュブス戦です。霊命薬をMAX近く持っていれば苦戦はしないでしょう。

CHAPTER 6: “僧院” 帝都の夜闇にそびえ立つドゥウォーク僧院。皇帝居城『ザルカン』へとつながるという秘密の道。今はただ、ヴィゴル帝国の中枢に迫るべくここを端緒と信ずるのみ・・・
僧院から地下墓地へと進みます。地下墓地最初のセーブポイントから先へ進む前に、必ず霊命薬をMAXまで買っておきます。グール戦は、強制戦闘以外は極力回避します。ボスの化石龍戦は、風車手裏剣による攻撃だけでOKです。

CHAPTER 7: “秘密の地下” 化石龍の崩落は、永劫の眠りを打ち砕いた。奥へと続く暗い地下世界。皇宮『ザルカン』への道は果たして見出せるのか・・・
秘密の地下へ進む前に、コウモリ相手にエッセンスを10000以上稼ぎます。最初のムラマサショップで、龍剣をLEVEL3にし、霊命薬をMAXにします。
終盤のドクロの扉を開ける前にコウモリと戦ってエッセンスを稼ぎ、ショップまで戻って霊命薬をMAXにしておきます。
ボスのアルマ重鬼卿戦は、アルマが地上にいる時だけ攻撃し、それ以外はジャンプ移動して攻撃を避けます。

CHAPTER 8: “タイロン厳戒” レイチェルの双子の妹アルマ重鬼卿との戦いは決着を見ず。しかし、戦いの騒動は帝都を揺るがしヴィゴル軍が出動する・・・
タイロンの街中を移動して、軍事ゲートを開けます。ボス戦は、ありません。

CHAPTER 9: “軍供給基地” 異分子リュウに殺到するヴィゴル軍。その包囲の壁に風穴を開けるには? 軍事管制用の電波塔が軍統制の鍵だ・・・
電波塔を破壊するため、軍供給基地内を進みます。ボス戦は、戦車戦と攻撃ヘリ戦があり、いずれも弓で攻撃します。頻繁なセーブと霊命薬の補充が重要になります。

CHAPTER 10: “地下水路” 電波塔は沈黙し、軍の統制は崩れた。軍供給基地を突破したリュウ。だが依然として帝都にリュウの居場所はない・・・
複雑に張り巡らされた地下水路を移動して道を切り開きます。ボス戦は、サンダーボルトワーム戦(1匹)、サンダーボルトワーム戦(2匹)、魔神パズ・ズー戦、と3回あります。
サンダーボルトワーム戦は攻撃を避けつつ風車手裏剣を主体に攻撃、パズ・ズー戦は顔を中心に攻撃します。

CHAPTER 11: “ザルカンへの抜け穴” 皇帝居城『ザルカン』。その堀への侵入を果たしたリュウ。しかし『ザルカン』の周囲には侵入者を阻む巨大な城壁がそびえ立つ・・・
水中を移動してドーク重鬼卿の元へと向かいます。ボスのドーク重鬼卿戦は、通常攻撃と忍法を併用します。

CHAPTER 12: “洞窟” ドーク重鬼卿を討ち果たしたかに見えた・・・。しかし、復讐はいまだ完遂せず。黒龍丸はヴィゴル神聖皇帝の手元に。レイチェルとその妹、アルマ重鬼卿の運命は・・・
氷と炎で構成された洞窟内を仕掛けを解きながら進んでいきます。ボス戦は、魔神ヨトゥンフラウ戦、ファイヤーワーム戦、溶岩龍スマウガン戦、と3回あります。
魔神ヨトゥンフラウ戦は攻撃を避けつつ通常攻撃、ファイヤーワーム戦は攻撃を避けつつ風車手裏剣を主体に攻撃、溶岩龍スマウガン戦は上層隅で攻撃を避けつつ顔が近づいたら通常攻撃です。

CHAPTER 13: “地獄の覚醒” すべての事象は『ザルカン』の奥深くへと収束しようとしている。今なお固く閉ざされたザルカン中枢への道をリュウは果たして見出せるのか・・・
洞窟から地下水路、ドゥウォーク、タイロン、隼の里、ピラミッドと移動します。ボスの覚醒アルマ戦は、通常攻撃の力押しだけで倒せます。

CHAPTER 14: “怨霊” 姉妹の運命にはひとつのピリオドが打たれた。完全な決着を求めリュウは『ザルカン』の闇を奥へと進む・・・
ザルカンの迷宮を、フォッグフィッシュと戦いながら進んでいきます。迷宮と言っても迷うことはなく、フォッグフィッシュなどは百雷槌の術で倒します。ボス戦のドークの怨霊戦は、壁際のアウェイアンドヒットが基本です。

CHAPTER 15: “核心” ドーク重鬼卿の凄まじい怨念がリュウを魔神化する。魔神の鼓動を胸に聞き、邪悪の源『皇宮核芯』の前に龍の忍びは立つ・・・
これまでの戦いの集大成といった感じで、皇宮核芯1‐4階ではザコ戦、魔界ではヒュドラキュブス戦、魔神ヨトゥンフラウ戦、マルバス重鬼卿戦と対ボス3連戦が続きます。
それぞれの戦い(対ボス3連戦はワンセット)が終わるごとに、タイロンまで戻って霊命薬や鬼道薬をMAXまで補充します。ボスの神聖皇帝戦はX連打、神聖皇帝・第2形態戦は弓と忍法で攻撃します。
ボス戦終了後に、霊命仙薬と鬼道仙薬に残りがないとつらいです。

CHAPTER 16: “黒龍丸” 神聖皇帝を打ち砕いた。そして黒龍丸は・・・もはや邪神の手の内にはあらず! 黒龍丸を手に、地底からの脱出を試みよ! 急げ! 時を待たずして地底は崩壊する・・・!
セーブポイントから黒龍丸までは時間制限がありませんが、黒龍丸からレイチェルのところまでは時間制限があって足場が崩れるので迅速に移動します。
ボスの魔神ムライ戦は、攻撃を避けた直後にX→忍法と繋げればOKです。
ちなみに、いったんムライ戦をやっておけば、途中でゲームオーバーになっても、黒龍丸のムービー時にスタートボタンを連打すれば、ムライ戦に直行できます。

LOAD GAME
セーブデータからプレイを再開できます。プレイ中にゲームオーバーになった際に「CONTINUE」を選ぶと、最新のセーブデータから再開できます。また、ゲーム中にSTARTボタンとBACKボタンを同時に押し続けると、タイトル画面に戻れます。

MOVIE THEATER
ゲームクリア後に、ゲーム内の任意のムービーが見られます。

CLASSIC NINJA GAIDEN
本編のマップ内で黄金のスカラベを50個集め、ゲーム中に「忍者龍剣伝」シリーズをプレイできる状態にしておくと、ゲームクリア後にメニュー画面からでもプレイできるようになります。
ゲーム中にプレイできる状態にする方法は、ムラマサに話しかけて「忍者龍剣伝」のディスクをもらい、タイロンのよろこび通りにあるハンズバーのゲーム機で再生すればOKです。
「忍者龍剣伝II 暗黒の邪神剣」のプレイ方法は、よろこび通りに入る門の上から時計台の文字盤を矢で射れば、時計台の下に「忍者龍剣伝II 暗黒の邪神剣」のディスクが出現し、「忍者龍剣伝」と同じようにハンズバーのゲーム機でプレイできるようになります。
「忍者龍剣伝III 黄泉の箱舟」のプレイ方法は、「忍者龍剣伝II 暗黒の邪神剣」のディスクを取得後に、地下水路にある柱列通路に行って柱の最上段まで上れば「忍者龍剣伝III 黄泉の箱舟」のディスクを取得することができ、他のディスクと同様の方法でプレイできるようになります。

MASTER NINJA TOURNAMENT
Xbox LIVEに接続して、オンライン上の「NINJA GAIDEN」をプレイできます。敵やアイテムの配置、難易度などが一新されており、新鮮な気持ちでプレイすることができます。ただし、難易度は、かなり高くなっています。

OPTIONS
ゲームの各種設定を変更できます。

【GRAPHICS】10
本作の発売時点で、間違いなく「Xbox」最高峰のグラフィックです。画面中に見えるすべてのものが、完璧なまでの美しさを持っています。
忍びの里や洞窟などの自然では藁葺き屋根や草木や土などが生き生きと描かれ、特に水の表現は水の冷たさまで実感できるほどです。
逆に、飛行船やタイロンの町、ドゥウォーク僧院、軍供給基地などの人工物では、壁や石畳、建造物、調度品、戦車、攻撃ヘリなどが質感たっぷりに描かれています。
皇宮核芯内では、壁面の描写などもしっかりとなされており、魔界へとつながる場所ならではのおどろおどろしさを堪能できます。
光源処理もしっかりと施されており、オブジェクトやキャラクターの陰影に違和感を感じることがありません。
また、各キャラクターの描写も素晴らしく、主要登場人物だけでなく、敵キャラクターもぬかりなく描かれています。
もちろん、多くの敵が1画面内に表示されたり、巨大な敵が激しく動き回っても、処理落ちをすることはありません。
随所に挿入されるムービーも、キャラクターの顔、特に目の描写が素晴らしく、驚くほどの仕上がりを見せています。まさに、「超絶のグラフィック」と言えるでしょう。

【SOUND】9
ドルビーデジタルです。本作では、場所ごとに流れる音楽が変わるのですが、その音楽がそれぞれの場所にマッチしたものになっており、探索や戦闘に対する気分を盛り上げてくれます。
敵を攻撃した際のそれぞれの武器の音や敵の移動音、鳴き声・うめき声、キャラクターのボイスアクティングなども、高いレベルにあります。
ただ、プレイ中にポーズをかけて、音量調節ができないのが残念なところではあります。デフォルト設定だと、時折、BGMをうるさく感じることがありましたから。

【CONTROL】7
本作で数少ないウイークポイントと言えるのが操作性です。
基本的な操作は、左スティックが移動と攻撃時のコマンド入力と弓装備時の精密照準、右スティックが主観カメラ操作、Rトリガーがカメラ後方回り込み、Aボタンがジャンプと潜水前進、Xボタンが攻撃と調べると決定、Yボタンが強力な攻撃、Bボタンが飛び道具、Lトリガーが弓装備時のズーム、白ボタンがカルマ表示、黒ボタンがマップ画面、となります。
カルマとは、敵を倒したことで得られるポイントで、これを表示しておくことで、敵の出現を事前に察知したり、敵を倒した数を確認することができます。

本作は発売日が若干延期されましたが、これは体験版で不評だったカメラワークの調整が主なものになっています。しかし、このカメラワークが完全に調整されることはありませんでした。
カメラは、Rトリガーによってリュウの背後に回り込ませることはできるのですが、それでも映画的なカメラアングルにこだわっている部分もあり、必ずしも見やすいカメラアングルになっているとは言えません。
また、リュウの向きを微調整することも困難で、斜めの視点からジャンプせざるを得ない場面に遭遇することも珍しくはありませんでした。
そもそも、「Xbox」の3人称視点のゲームの場合、左スティックで移動、右スティックでカメラが基本となっており、それが最も操作しやすいのは確かなので、本作もそれに倣っておくべきでした。

更に、スタートボタンの反応の悪さも、本作のウイークポイントと言えます。
本作では、スタートボタンを押すことでポーズメニュー画面が現れ、そこで武器や忍法の変更、霊命薬や鬼道薬の使用が行えます。
敵との戦闘などではギリギリのタイミングでこれらの薬を使いたいところですが、本作では敵キャラクターのモーション中にスタートボタンを連打してもなかなか受け付けてもらえないことがあります。
そのため、体力がなくなってゲームオーバーになってしまうということがありました。「究極のかっこよさ」を追求した弊害がこのあたりに現れているのでしょう。デキのいいゲームの中で、数少ないもったいない点です。

【GAMEPLAY】8
本作は、「究極のかっこよさ」をテーマに創り上げられたアクションゲームとして、まさに「Xbox」のみならず、すべてのゲーム機中でも最高峰と言っても過言ではないほどの仕上がりになっています。
特に、グラフィックに関しては、本作の発売時点で間違いなく「Xbox」最高峰と言え、当然のことながらゲーム機中でも最高峰となるわけです。これだけのゲームを作り上げたテクモのTeamNINJAは、賞賛に値すると言えるでしょう。
しかしながら、「Xbox」を代表する傑作と言える本作だけに、ユーザーフレンドリーさとユーザーアンフレンドリーさが相半ばするのが残念なところではあります。

先にユーザーアンフレンドリーさを挙げてみましょう。難易度の高いゲームにも関わらず難易度設定がNORMALしかないこと。
「究極のかっこよさ」にこだわったばかりに、カメラアングルやスタートボタンを押すことによるポーズに制約ができてしまったこと。
セーブポイントが必ずしも適切な場所にあるとは言えないこと。
「忍者龍剣伝」をプレイするための黄金のスカラベの配置が分かりづらく、攻略本などに頼らないとすべてを獲得するのが困難であること。
などが挙げられます。やはり、難易度設定には、EASYも設けておくべきでした。
難易度が高くてクリアできない、といった評判が発売直後に広まって買い控えが起こり、過剰在庫を抱えた販売店が早期の値下げで在庫処分に走るきっかけにもなったからです。
「Xbox」を代表する傑作であるならば、難易度EASYを設けて一般的なゲーマーにも門戸を広げ、それ相応の売り上げを確保すべきでした。
「Xbox」が置かれている状況と、マイクロソフトとテクモの良好な関係を考えれば、そうした選択も可能であったに違いありません。
難易度と関わる問題として、セーブポイント制も考えるべきでしょう。最近のアクションゲームでは、いつでもどこでもセーブできるというタイトルが増えています。
実は、この傾向は海外のゲームに多く見られるもので、日本を代表する「Xbox」のゲームがこれに倣っても、なんら問題はないはずです。
難易度の高いゲームだけに、いつでもどこでもセーブできるかどうかで、ゲームをエンディングまで続けるか、ゲームを途中で断念するか、大きな違いが生じてくるからです。
「究極のかっこよさ」を追求したことによる弊害は、発売日ぎりぎりになって発売を延期して修正を加えたことによって少しは改善されています。
それでも、完璧とは言えず、前述しているような「Xbox」の3人称視点のゲームの定石と言える操作も検討すべきだったと思います。
黄金のスカラベの配置も、ゲームクリア後のオマケとしては、少し厳しいように感じました。こんなところにあったら誰も気がつかないだろうというところに置いてある黄金のスカラベも少なくはなかったからです。
広大なマップの中で黄金のスカラベだけを後から探すというのも困難なものですし、もうちょっと分かりやすい配置でも良かったのではないかと思います。

ユーザーフレンドリーさとしては、以下のようなことが挙げられるでしょう。
カルマを表示しておくことで、敵の出現を事前に察知したり、敵を倒した数を確認することができること。
取れるアイテム、開けられるドアの近くに来るとXが表示されること。ただし、攻撃もXなので、敵を攻撃中にアイテムを調べたりドアを開けてしまったり、という弊害もありました。
復活する敵、特にコウモリの存在によって、エッセンス稼ぎがしやすいこと。
着ける腕輪の種類によって、敵を倒した際に出現するエッセンスの種類をある程度は調節できること。
ただ難しいだけではなく、敵の強さもアクションも、何度もやり直して攻略パターンを編み出せばなんとかなること。ただし、この何度もが、人によってはつらく、ゲームを途中で断念する理由にはなるのですが・・・。
ユーザーフレンドリーさとして強調できる点が弱いのが残念なところではありますが、本作にはそれでもエンディングまで続けてプレイしたいという魅力があるのは確かです。

【LONGEVITY】9
とにかく難易度の高いゲームで、難易度NORMALでも、かなりてこずらされることでしょう。敵が異常に強く、アクションも一筋縄ではいかないからです。
敵の強さもアクションも、何度もやり直して攻略パターンを編み出せばそれほど厳しくは感じなくもなりますが、そのやり直す回数がゲーム全編にわたって何回も何十回もあります。結果として、優に30時間や40時間はプレイされられるというわけです。
あまりの難しさに挫けてゲームを放り出したくなる場面は幾度もあるかとは思いますが、この手のアクションゲームが得意とは言えないが苦手でもない程度の人であれば、辛抱強くプレイしていけば必ずやクリアできることでしょう。
「MASTER NINJA TOURNAMENT」はVERY HARD以上の難易度とも言われますが、腕に自信のある人なら、これもプレイすれば、かなり長く楽しめることになります。

【OVERALL】10
本作は、「究極のかっこよさ」をテーマに創り上げたアクションゲームであり、「Xbox」を代表する傑作と言えます。
難易度の高さはありますが、あまりクセのないアクションゲームでもありますし、敵の強さもアクションも、何度もやり直して攻略パターンを編み出せばなんとかなりもします。
「Xbox」ユーザーならプレイする価値のあるゲームであることに間違いはないので、すべての「Xbox」ユーザーはぜひとも手にとってプレイしてください。早期に値ごなれもしており、価格に見合うだけの喜びは得られるはずです。

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