2wayステレオスピーカー「Creative GigaWorks T20 Series II」レビュー

私は、1週間前のPCスピーカー「SUYANG FANTECH HELLSCREAM GS201」レビューで書いたように、デスクトップパソコンの買い替えに合わせてパソコン用のスピーカーも買い換えました。
2000円未満のコンパクトなパソコンスピーカーの中で、デザインが良く、出力に余裕があり、サクラのコメントを排除しても高評価なもの、ということで「SUYANG FANTECH HELLSCREAM GS201」を選びました。
しかしながら、音質に関しては、かなり期待外れで、楽器は昔のシンセサイザー、ボーカルはボーカロイド、といった具合で、自然とは程遠いデジタルな音で、低音も迫力ある音や重低音は楽しめませんでした。
エイジングで、音が自然なものに近づいたり、耳がこの音に慣らされたりするのは難しいレベルで、1週間も使わないうちに新たなパソコンスピーカーへの買い替えを決断したのです。
そうした経緯から、今回は、価格レンジをもう少し上げ、色も白だけでなく黒も候補とし、サイズもモニターの下にはこだわらずパソコンデスクにどうにか置けるものとし、何よりも音質を最重要視しました。
私は、オーディオマニアでもスピーカーマニアでもなく、2回連続してスピーカー選びに失敗はできないため、今回はより慎重に選びました。
そんな中で有力候補になったのが、Creativeのワイヤードスピーカー「Creative Inspire T10 R3 スピーカー」と「Creative GigaWorks T20 Series II」です。
Creativeのスピーカーレンジは広く、ワイヤードとワイヤレス、「T10」から小刻みに「T50」まであるのですが、ワイヤードということでは、「T10」、「T20」、「T40」あたりが候補になります。
レビューを見ると、高額機種ほど評判が高いとも限らず、「T40」よりも「T20」の方がいいという人や、「T20」よりも「T10」の方がいいという人もいて、機種選びがより難しくなりました。サイズも、「T10」なら比較的コンパクトなものの、「T20」でもどうにかなります。
価格は、「T10」がAmazon.co.jp専売に近く3480円なのに対し、「T20」は家電量販店のネットショップで買うこともでき、「T20」をジョーシンでクーポンも使って買うと、「T10」をAmazon.co.jpで買うのと1650円しか変わらなくなります。「T40」は、8000円台半ばで、明らかに高額です。
そこで、「T20」をジョーシンに1月19日に注文し、同日に発送され、20日に到着しました。5830円のところ、クーポンを使って5130円でした。価格.comのレビュー形式でレビューします。

【デザイン】★★★★★
サイズが幅8.4cm×高さ23cm×奥行き14.3cmということで、スピーカーとしては少し縦長になります。底面の4つのゴム足が少し内側に付いており、倒れやすいという声もありますが、物をぶつけたり、強い地震でもない限り、簡単には倒れないでしょう。
カラーは、全面ブラックですが、本体自体はマットブラックのような感じで、前面がピアノブラックになっています。もっとも、少しこすっただけで傷がつくような仕上げではなく、ほこりを手でこすり取っても大丈夫です。
また、ツィーターとドライバーを音響学的にレイアウトした2ウェイデザインで、上部が黄色いグラスファイバーコーンドライバー、下部が布製ドームツィーター。これらをサランネットで保護しています。サランネットを付けたままでも外しても見栄えするのですが、ほこり対策も考えて付けたままにしています。
さらに、右スピーカーの下には、電源・ボリューム、トレブル、ボスの3つのつまみが並んでおり、非鏡面の仕上げがなかなか高級感があります。ヘッドホンとAUX INのジャックもその下にあり、こちらはゴールドになっています。
左右のスピーカーとも、前面下部には「CREATIVE」というロゴが添えられていますが、これも雰囲気を盛り上げます。
パソコン用のスピーカーとしては、眺めていても楽しめる、品もあるグッドデザインに仕上がっていると言えるでしょう。

【音質】★★★★★
公式サイトによると、「Creative GigaWorks T20 Series IIはその高音質とパフォーマンスから世界で数々の賞を受賞したGigaWorks T20をベースに、より優れた内部パーツの採用や筐体設計の見直しで音響性能とフィニッシングをリファイン」とあります。
布製ドームツィーターはクリアな高音域を、グラスファイバーコーンドライバーは自然で忠実な中低音域の周波数特性を、それぞれ担い、両者を音響学的にレイアウトすることで、クリスタルクリアな高音域とふくよかな中低音域によるバランスの取れたナチュラルなサウンドを再現しています。
また、スピーカー上部にホールを作る「BasXPortテクノロジー」は、スピーカー内部から音場への音波の流れを作り出すよう音響学的にデザインされ、明瞭な低音域を再生します。
これらのテクノロジーにより、重低音は厚みがあり、中高音は伸びがあってクリアです。出力も14Wあり、音が聞こえるスピーカーではなく、音を楽しむレベルのスピーカーで、パソコンの前に座っているだけでなく、部屋のどこにいても音を楽しめるだけの音質を持っています。
YouTubeの音楽でも、ソースが良ければ良いほど、その良さを引き出すことのできる懐の深さがあり、パソコンやテレビ、テレビゲームのスピーカーとして使えるのはもちろんのこと、ミニコンポのような構成ならオーディオ用としても十分に通用します。
また、バス、トレブルを個別に調節できるため、好みやソースに合った音に近づけていくことも可能です。私は、ニュートラルのままでも違和感は覚えないので、バスもトレブルも調節していません。

【入出力端子】★★★★★
ACアダプター(DC27V1.7A)で給電する本格派で、ステレオラインケーブル(両端ミニプラグ、2m)でパソコンなどと接続します。前述したように、右スピーカー下部にヘッドホンとAUX INのジャックがあります。
また、「RCAピンジャック – ステレオミニプラグ変換アダプター」が付属しており、テレビゲーム機やブルーレイプレイヤーなどとも手軽に接続できます。音質の良さを考えても、汎用性の高いスピーカーだと言えるでしょう。

【品質】★★★★★
デザインのところでもふれたように、パソコン用のスピーカーとしては、眺めていても楽しめる、品もあるグッドデザインに仕上がっており、細かなつくりも丁寧で、重量も2.1kgあり、品質は高いと言えます。
右スピーカーの下にある電源・ボリューム、トレブル、ボスの3つのつまみが、小さくて間隔が詰まっていてツルツルのために回しにくいという声もありますが、個人的にはそれほど回しにくいということもありません。
ただ、電源ボタンは独立させてほしかったという意見には賛成です。ボリュームは自分なりのデフォルトがあるため、基本的には同じ位置にしておきたいのと、ワンタッチで電源のオンオフができた方が便利です。
また、スピーカー上部にホールを作る「BasXPortテクノロジー」は、サランネットなどがなく、ほこりが内部に入り放題になっています。このあたりは、専用のサランネットを取り付けておいてほしかったところです。

【サイズ】★★★★☆
パソコン用に使うスピーカーとして幅8.4cm×高さ23cm×奥行き14.3cmというサイズが大きいのは確かで、もうひと回り小さければ良かったです。「T10」の方がひと回り小さく、「T10」にするか「T20」にするかを迷う最大の要素はサイズでした。
私の場合は、パソコンデスクは80cm×60cmのローテーブルの60cm側に座っていて幅が60cmしかありません。縦に置いてテーブルからはみださないようにするためには、スピーカーが半分ディスプレイに隠れてしまいます。
試しに、ディスプレイ下に横向きに寝かせて置いたところ、外側が何cmかは左右にはみ出すものの安定性はあるし、音も違和感がなくなって定位するため、横置きにしています。
また、横置きにした副産物として、スピーカー上部にホールを作る「BasXPortテクノロジー」により内部にほこりが入り放題になる問題を、何ら対策を施さずに防ぐことができました。

【総評】★★★★★
パソコン用のスピーカーとして5000円を超えるものは、個人的には高いと言わざるを得ないのですが、今回は2000円以下のスピーカーで失敗しているだけに、結果的には満足度の高い買い物になりました。デザインも良く、品質も高く、何よりも音質が飛躍的に向上したのですから。
音質は、普通にパソコンの動画の音声や音楽を流しているだけではもったいないぐらいで、YouTubeの高音質の音楽を聴いて部屋に流しておいても楽しめるレベルにあります。
パソコンのスピーカーならこの程度で十分という安い買い物ではありませんが、満足度はとても高く、テレビやテレビゲームのスピーカーとしても十分に活用できます。

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