1970年3月7、8日/鈴鹿サーキット
「全日本鈴鹿自動車レース大会」は、鈴鹿で継続的に続けられているシリーズで、やはり、全日本Iクラスと全日本IIクラスによって競われます。例によって、プログラムとしては質素で、読み物は特にありません。
全日本Iクラスは、1300ccまでのスポーツカー(GT及びGTSを含む)及び特殊ツーリングカー(Tを含む)の混合レースで、ホンダS-800、トヨタカローラ、カローラスプリンター、パブリカ、サニー、モーリスミニクーパーSなどが参戦しており、特別参加としてワールドAC7、マクランサの名前も見られます。
ワールドAC7は、プライベーターの増田万三が1300ccエンジンを搭載したRクラスカーでの参戦で、予選ではトップタイムをマークしています。
注目選手としては、お馴染みの顔ぶれの中、藤田直広(パブリカ)、竹下憲一(トヨタカローラ)が挙げられるでしょうか。両選手とも、後に富士GCレースやF2レースなどで活躍しているからです。
全日本IIクラスは、1300cc以上のスポーツカー(GT及びGTSを含む)及び特殊ツーリングカー(Tを含む)の混合レースで、フェアレディ2000、スカイライン2000GTR、ブルーバードSSS、コロナマークIIGSS、トヨタ1600GT、ベレット1600、ファミリアロータリークーペが参戦しています。
しかし、速さでは外国勢で、予選上位は、ポルシェ910、フォードGT40、ポルシェカレラ6が独占しています。注目選手は、風戸裕、片山義美、西野弘美、高橋晴邦、高橋利昭、横山達、高橋国光、黒沢元治といったお馴染みの面々になります。
これだけでは味気ないので、広告もご紹介しておきましょう。「第5回三重カーニバル」の広告で、「三重県あげてのお伽のフェスティバル」だそうです。4月29日から5月5日まで鈴鹿サーキットで開催され、入場料は大人200円、子供50円で、期間中の入場料は県の社会福祉基金となるそうです。
また、「仮装でご来場の方は入場無料です」とのことで、正面ゲート脇に仮装用メイクアップ・ハウスまで用意されていたようです。
内容は、カーニバル大絵巻は、国際コースのグランドスタンドに展開されるスペクタクルで、ハプニングと大ジェンカ大会を開催。仮装コンクールは、三重カーニバルの特徴で、デラックスな賞品も山積みされているそうです。カーニバルは、ジャズフエスチバルで、日野皓正クインテットなどの豪華メンバーが勢ぞろい。
また、2輪・4輪レース、GoGo大会、フォークソングの集い、歌謡ショウ、賞品山積みのプレゼントショウなど、盛りだくさんの企画が用意されています。
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